大学教育の未来~対話・デザイン・多様性
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
パスツール研究所も協働、東大が推進する国際連携研究拠点
大学教育の未来~対話・デザイン・多様性(4)東京大学が推進する企業連携
哲学と生き方
藤井輝夫(東京大学 総長)
最新技術を活用したスタートアップ事業においてそれを支援する存在が重要になるが、東京大学は外部との連携に力を入れることでそれを実現しようとしている。数々の大企業や世界的なネットワーク構築によって可能になっている、東大の研究開発、事業支援の実践を紹介する。(全6話中第4話)
時間:8分05秒
収録日:2024年6月26日
追加日:2024年12月23日
≪全文≫

●大企業と連携したスタートアップ支援


 こういう中で、実は大企業さんとも一緒に、東大発ベンチャーと――これはダイキンさんですが――一緒にさらに会社をつくるというようなことも起こっています。ダイキンさんとは、産学共創といって、組織対組織でがっぷり四つに組んで連携しましょうということをやっているのです。

 この「WASSHA」というのは東大発のベンチャーで、タンザニアの無電化地帯にソーラーランタンを置いて、夜でも子どもたちが本を読めるようにとか、あとはKIOSK(売店)の明かりを設置したり、電子決済もできるようにしたりするという会社です。

 ダイキンさんはエアコンの会社なので、(「WASSHA」と一緒に)エアコンのサブスクのサービスをする会社というのをまた現地で、この「Baridi Baridi」というものをつくって展開をしています。

 それから最近は、一般社団法人として「WE AT」というものをつくりました。これは大学としては東京大学、京都大学と医科歯科大学が入っています。その他、会社としては住友生命さんと博報堂さんとキヤノンマーケティングさんが入って(います)。これは「ウェルビーイング・エコノミー・アクセラレータ」の略です。いわゆるウェルビーイングとか、あるいは地球環境に優しいとか、そういうことをめざしたビジネスの提案を後押ししようという法人です。

 シンガポールのTEMASEK関係の(ベンチャー・キャピタル)ファンドに、VERTEXというものがあります。このVERTEX GROUPと、TEMASEK FOUNDATIONとも連携して、今度はアジアのエコシステムもつなごう、ということです。

 2024年11月なのですけれど、「東京イノベーションベース」という、有楽町にある東京都がやっているスペースがあるのですが、そこで「WE AT Challenge」という、先ほどお話ししたウェルビーイングとか、SDGsとか、サステナビリティをテーマにしたピッチコンテストをやろうという計画をしているところです。

 あとは、社会起業のほうも、いわゆる一般財団法人(現在は公益財団法人)の、これはSoilさんというところと一緒に社会起業のワークショップをやっています。...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
哲学から考える日本の課題~正しさとは何か(1)言葉の正しさとは
「正しい言葉とは何か」とは、古来議論されているテーマ
中島隆博
現代人に必要な「教養」とは?(1)そもそも教養とは何か
教養とは…本質を捉える知、他者を感じる力、先頭に立つ勇気
小宮山宏
「50歳からの勉強法」を学ぶ(1)大人の学びの心得三箇条
大人の学び・3つの心得=自由、世間が教科書、孤独を覚悟
童門冬二
西洋哲学史の10人~哲学入門(1)ソクラテス 最初の哲学者
ソクラテス:「フィロソフィア」の意味を問う最初の哲学者
貫成人
【入門】日本仏教の名僧・名著~総論(1)名僧の原著に触れる意味
「文は人なり」――原文を読んで名僧の思想の息吹に触れる
賴住光子
「心から幸せになるためのメカニズム」を学ぶ(1)心理学研究と日本の幸福度
実は今、「幸せにも気をつける」べき時代になっている
前野隆司

人気の講義ランキングTOP10
ヒトは共同保育~生物学から考える子育て(1)動物の配偶と子育てシステム
ヒトは共同保育の動物――生物学からみた子育ての基礎知識
長谷川眞理子
未来を知るための宇宙開発の歴史(7)米ソとは異なる日本の宇宙開発
日本の弾道ミサイル開発禁止!?米ソとは異なる宇宙開拓の道
川口淳一郎
「集権と分権」から考える日本の核心(3)中央集権と六国史の時代の終焉
天平期の天然痘で国民の3割が死亡?…大仏と崩れる律令制
片山杜秀
数学と音楽の不思議な関係(1)だれもがみんな数学者で音楽家
世界は数学と音楽でできている…歴史が物語る密接な関係
中島さち子
モンゴル帝国の世界史(2)チンギス・ハーンのカリスマ性
自由な多民族をモンゴルに統一したチンギス・ハーンの魅力
宮脇淳子
DEIの重要性と企業経営(4)人口統計的DEIと女性活躍推進の効果
日本的雇用慣行の課題…女性比率を高めても業績向上は難しい
山本勲
睡眠から考える健康リスクと社会的時差ボケ(5)シフトワークと健康問題
発がんリスク、心身の不調…シフトワークの悪影響に迫る
西多昌規
「アカデメイア」から考える学びの意義(1)学びを巡る3つの危機
「学びの危機」こそが現代社会と次世代への大きな危機
納富信留
知識創造戦略論~暗黙知から形式知へ(1)イノベーションと価値創造
価値創造において重要なのは未来から現在を見るという視点
遠山亮子
トランプ政権と「一寸先は闇」の国際秩序(3)これからの世界と底線思考の重要性
同盟国よもっと働け…急激に進んでいる「負担のシフト」
佐橋亮