第2の人生を明るくする労働市場改革
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
次の動画も登録不要で無料視聴できます!
日本人全員ではない…日本的雇用慣行のターゲットは誰?
第2話へ進む
シニアの雇用、正規・非正規の格差…日本の労働市場の問題
第2の人生を明るくする労働市場改革(1)日本の労働市場が抱える問題
宮本弘曉(一橋大学経済研究所教授)
日本人のライフコースとして「3ステージ(教育・仕事・引退)の人生」とよくいわれているが、長寿化が進み「人生100年時代」と呼ばれる現在、長くなった3つ目のステージとともに、これまでの日本的な労働慣行も見直すべき時期を迎えている。シニア世代の労働寿命が伸びる中、従来的な定年の基準や給与体制では不都合が多いからだ。喫緊の課題である労働市場改革を考えるべく、まず現状の問題点を整理する。(2024年8月3日開催:早稲田大学Life Redesign College〈LRC〉講座より、全7話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:13分16秒
収録日:2024年8月3日
追加日:2025年2月7日
≪全文≫

●100歳以上が9万人以上…伸び続ける平均余命


―― 皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

 先生、最初にいくつか資料の中でクイズをご用意いただいておりましたけれど、こちらですね。

宮本 宮本でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 今回はクイズから始めたいと思っております。今スライドに映っていますが、ふたつ問題を用意させていただきました。1つ目が、「女の子は2人に1人、男の子は4人に1人」です。これはいったい皆さん、何だと思いますか。

 2つ目は、「今から約60年前の1963年には153人だったが、2023年には9万人以上」になっている人たちがいます。これはいったい何か。

 この2問なのですが、皆さんどうでしょうか。

 (会場) 「1番は未婚じゃないですか?」

宮本 いいですね。私の考えていた答えとは違いますが、実はデータを見ますとかなり近いです。近いのですけれど、ちょっと答えとは違います。

宮本 2問目を先に行きましょうか。2問目はどうでしょう。

 (会場) 「2番は100歳。」

宮本 正解です。2問目は100歳以上の人口なのです。1963年にはわずか日本全体で153人だったものが、2023年は9万人以上ということで、600倍になっています。

 皆さんのご親族の方にもいらっしゃるかもしれませんが、100歳になると賞品がもらえます。賞状と銀杯がもらえます。数年前までは純銀製だったのですが、今は銀メッキに変わっています。60年前は日本全体で153名しかいらっしゃいませんから、純銀製でも別にそんなにコストがかからなかったのですけれど、9万人の方にこれを配ろうとすると、それだけでもけっこうなコストになるので、今は銀メッキになっているのです。そのくらい、100歳以上の方が増えたということです。

 実は1問目の問題もそれに近い答えなのですけれど、正解をいってしまってよろしいですか。

―― そうですね。

宮本 これは、2023年に生まれた日本人で、女の子は2人に1人が90歳以上生きます。男の子は4人に1人以上が90歳(以上)生きます。統計上です。ですから、皆さんにお子さん、お孫さん、ご親族にいらっしゃったとしたら、2023年に生まれた赤ちゃんは(2024年収録時点)現在1歳の子です。女の子であれば2人に1人は90歳以上です。95歳、100歳まで生きるということです。男の子も4人に...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
中国共産党と人権問題(1)中国共産党の思惑と歴史的背景
深刻化する中国の人権問題…中国共産党の思惑と人権の本質
橋爪大三郎
戦争と平和の国際政治(1)「合理性の罠」とインテリジェンス
国際政治の要諦は戦略とインテリジェンス
小原雅博
「次世代地熱発電」の可能性~地熱革命が拓く未来
地熱革命が世界を変える――次世代地熱の可能性に迫る
片瀬裕文
日本人が知らないアメリカ政治のしくみ(1)アメリカの大統領権限
権限の少ないアメリカ大統領は政治をどう動かしているのか
曽根泰教
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(1)習近平の歴史的特徴とは?
一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界
垂秀夫
本当によくわかる経済学史(1)経済学史の概観
経済学史の基礎知識…大きな流れをいかに理解すべきか
柿埜真吾

人気の講義ランキングTOP10
これから必要な人材と人材教育とは?(3)無謬性とジョブローテーション
もうゼネラリストを育てる人事制度では時代に対応できない
柳川範之
AI時代と人間の再定義(6)道徳の起源から考えるAIと感情の問題
道徳の起源は理性か感情か?…AI時代に必要な思考の身体性
中島隆博
聖徳太子「十七条憲法」を読む(1)十七条憲法を学ぶ現代的意義
聖徳太子の「和」は議論の重視…中華帝国への独立の気概
賴住光子
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
プロジェクトマネジメントの基本(9)リーダーシップとモチベーション
マズローの欲求階層説を発展させたアルダーファの理論とは
大塚有希子
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(3)「現場の熱」こそ多角化の要点
新規事業を成功させるリーダーとは…上意下達はなぜダメか
水野道訓
これからの社会・経済の構造変化(1)民主主義と意思決定スピード
フラット化…日本のヒエラルキーや無謬性の原則は遅すぎる
柳川範之
危機のデモクラシー…公共哲学から考える(6)政治と経済をつなぐ公共哲学
どのような経済レジームを選ぶか…倫理資本主義の可能性
齋藤純一
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(6)曼荼羅の世界と未来のネットワーク
命は光なのだ…曼荼羅を読み解いて見えてくる空海のすごさ
鎌田東二
クーデターの条件~台湾を事例に考える(1)クーデターとは何か
台湾でクーデターは起きるのか?想定シナリオとその可能性
上杉勇司