第2次トランプ政権の危険性と本質
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「言論の自由の侵害」と「移民排斥」はあまりに不合理
第2次トランプ政権の危険性と本質(7)言論の自由の侵害と移民排斥
柿埜真吾(経済学者/思想史家)
多様性を尊重するリベラリズムとは逆行するトランプ大統領の動きは、人々の自由や司法の独立性を脅かすような横暴に向かっている。そのトランプが強く押し出す移民排斥の指針にも問題点が多い。経済、治安の観点から移民に関する誤解について解説する。(全8話中第7話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:9分17秒
収録日:2025年4月7日
追加日:2025年6月21日
≪全文≫

●市民の自由や権利を侵害するトランプの動き


柿埜 (さらにトランプ大統領は、)大統領令で「メキシコ湾をアメリカ湾とする」としました。どういうことだという感じですけれど、これに従わないAP通信は、大統領に対して取材を認めないという態度を取るわけです。記者会見から排除するということです。

 大統領になる前は、トランプは「過剰なポリコレのせいで、保守派が抑圧されている」みたいなことを盛んに言っていたわけですけれど、まさに言論の自由の弾圧そのものであるわけです。あるいは、パレスチナの紛争をめぐって抗議活動をしていたような学生をキャンパスから排除するという、それもあれ(問題)ですが、それはともかくとして強制送還するという措置も取ったりするのです。

―― これは留学生ということですね。

柿埜 はい。これは、発言した内容で、言論の自由を思いきり侵害するということをやっているわけです。

 DEI(Diversity=多様性、Equity=公平性、Inclusion=包括性)という多様性とか公正さとか、そういうものを尊重しますという多様性尊重政策をバイデン政権が行い、リベラル派の人たちがそういうことを盛んに言っていたわけですけれど、これを撤廃するということをトランプが言いました。

「行き過ぎた多様性の尊重はよくなかったのだ」というようなことを言う人が日本の中にもけっこういるわけですが、なるほど、たしかにそういう面は、もしかしたらあるかもしれません。けれど、トランプは逆方向の、ものすごくまずい方向にいっています。つまり、そういう多様性尊重みたいなことを主張している人たちの意見を直せ、自分の言うとおりにしなければ大学の予算をカットすると。これは学問の自由に対するあからさまな侵害といっていいようなことをやっているわけです。

 あとは、「望まない判決を下した」という理由で判事を弾劾しろと言っています。さすがにこれは最高裁のほうが「ちょっと待て、そんな理由で弾劾することはできない」とトランプに抗議しました。

 不正選挙陰謀論をそもそも唱えていた人ですから、常識が少しズレてるというのは、みんな分かっていたことではあるのですけれど、今回のトランプ政権のやり方はとにかく「自分の気に入らない人たちの自由だったり権利だったりを抑圧しても全然構わない」。だから、「法...

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