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DATE/ 2017.05.09

ストレス?寝不足?原因で考える「抜け毛」対策

 髪は、健康状態がすぐに現れる部分だといいます。ストレスや薬の影響が出やすい一方で、再生能力にも優れています。抜け毛の原因は一つではありませんが、そのほとんどは解明されているそうです。今回は悩ましい抜け毛の解決策を探っていきましょう。

びまん性脱毛症、FAGA(女性男性型脱毛症)

 今、さかんに呼びかけられているAGA(男性型脱毛症)というものがあります。ジヒドロテストステロンという男性ホルモンが原因でヘアサイクルの成長期が短くなり、頭頂部、額、前頭部から抜けていき、薄くなっていきます。しかし、これは男性だけのものではありません。女性の中にも男性ホルモンはあり、これによって毛量が減っていくのです。この症状は、「びまん性脱毛症」、また、女性のAGAという意味でFAGAといわれています。

 髪の毛はホルモンとおおいに関係があります。女性ホルモンは肌をみずみずしく保ち、体をしなやかに、髪をつややかにする効果をもっています。びまん性脱毛症やFAGAは男性ホルモンバランスの乱れによって発症します。

 ホルモンバランスの乱れにもいくつかの原因があります。まずはストレス。様々な病気の原因ともなりますね。円形脱毛症をはじめ、抜けた毛の根元が黒い、いっぺんに抜けるといった特徴があります。

 次に食生活の乱れと寝不足。働く女性が増える中、栄養不足になり、睡眠時間もとれないと、女性ホルモンの分泌量が減少し、男性ホルモンが優位になります。

 最後に老化。こればかりは万人にくるもので、避けようがありません。歳を重ねていくとエストロゲンという女性ホルモンの分泌量が減少し、それが抜け毛へとつながっていくのです。しかし、生活をただすことによって抑えることが可能です。

手入れの問題

 強力な洗浄力のシャンプーを使い、油を除きすぎてしまうと頭皮に負担がかかり、そのダメージによって抜け毛が生じるということがあります。またカラーリングする際、ヘアカラーの人工着色料などの化学成分によって頭皮を傷つけ、それが抜け毛の原因になることもあります。おしゃれのためにすることも、自分にあったものを考えて使わないと逆効果になってしまうのですね。

それぞれの対策

 まず、ホルモンバランスに関しては、生活の改善をするだけで大きく変わってきます。すぐに始められるのは食生活の見直し。痩せるために食事制限もいいですが、制限のしすぎて栄養不足にならないよう注意しましょう。バランス良く栄養を摂ることで、抜け毛予防になります。また睡眠時間をとり、ストレスをためず、たまってしまったストレスはどこかで発散する時間を作りましょう。ゆっくりお風呂に入ったり、運動したりと、気分を変えることは大事です。

 頭皮のトラブルは抜け毛につながるということを意識し、自分にあったシャンプーを選びましょう。しっかり洗って、よくすすぐのが大事です。また、抜け毛に悩む方の場合、ヘアカラーは避けたほうが良さそうです。

 髪のトラブルは一日でどうこうできる問題ではありません。日頃からどういう生活を送るかが重要になってくるのですね。どうにかしたいと思ったら、まず毎日の習慣を見直してみましょう。

<参考サイト>
・女性のAGA(女性男性型脱毛症・FAGA)とは?
http://www.skincare-univ.com/article/005411/
・女性に多い「びまん性脱毛症」の症状、原因と対処法
http://www.skincare-univ.com/article/005412/
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