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すぐに使える「モテる人」の会話術とは?
「モテる人」というのはよく話題になりますよね。書店に「モテる~」とついた指南書が、ファッションからレシピまで多ジャンルで並べられているのは、それだけ人の興味を惹くキーワードだという証でしょう。
もう30年近くも前のことですが、1980年代後半のバブル時代には「高学歴、高身長、高収入」を表す「3高」という言葉もありました。近年でも草食男子や肉食系女子など、恋愛にまつわるキーワードは常にメディアを賑わせています。
「モテ」というと軽い印象で抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、「好かれる」という言い方にするとどうでしょうか。それだけ人は「人に好かれたい!」と思っているということですよね。
モテる人は、ズバリ、「相手を心地よくさせる会話」ができます。初対面の相手と二人きりになったときに「気まずい無言の時間が続いたらどうしよう」と心配にさせたり、「つまらない話をずっと聞かされると面倒」と思わせたりなんてしません。話を聞いているだけで楽しい、一緒にいるうちに自分も自然と話せていた、となるような居心地のいい時間を過ごさせてくれるのです。
ある日の病院の待合室での出来事を紹介します。高齢の女性が一人でずーっとおしゃべりしていました。病院という場所柄、皆さん万全な体調で来ているわけではないですし、周りはちょっとお疲れモード。そんななか、一人の中年男性の受け答えがとても素敵だったのです。
女性が語る痛みなどの話には「大変ですね」と聞いてあげながら、あまり耳にしたくない家庭の愚痴のような話になると「その話題は聞きたくないな」という気持ちを伝えるように黙って目を閉じます。そしてタイミングを見て自分の話を振る。するとその女性も自然と話題を変えるといった会話のやりとりがされていました。
その男性はかなり長い時間その女性につかまっていたので、忍耐強くスマートな対応に筆者は感心しきり。男性自身は多くは語らなかったものの、優しさや上品さ、聡明さが滲み出ていました。きっと仕事もできて、いい仲間に囲まれているのだろうな、などと勝手にその方の背景を想像してしまったぐらいです。場が場ならば、「静かにしろ!」なんて声が起きるピリリとした空間になってもおかしくなかったのに、その方のおかげでその女性も周りも心地いい時間が過ごせたのです。
[避けたいこと=モテない会話]
・相手が聞きたくないという態度を示しているのに自分の話ばかりする
・「疲れた」「忙しい」など、相手が聞いて心地よくないネガティブなことや愚痴ばかり話す
・相手が話したがっているのに、自分が興味ない話は聞かない
・相手が自分のことを思ってくれているのに、「いや」「でも」と否定してアドバイスを受け入れない
心地のいい会話というのは、自然と生まれるわけではなく、気持ちを持って、頭を使うことで生まれるものですが、意識するうちに自然と身についてくるはずです。そのためにこんなことに気をつけてみてはいかがでしょう。
[意識すること]
・会話のキャッチボールが続くように相手が返しやすいボールを投げる
・ストーリー展開を想定しながら2手、3手先を考えながら話す
・自分が聞かれてイヤなことは聞かない、話さない
・本当はその人に興味がなくても、会話の間だけは興味を持って話す
・お互いが楽しくなる、気持ちよくなるように話す
いかがでしたでしょうか。「考えてしゃべるのなんて面倒だから聞上手でいい」という人もいるかもしれませんね。聞き上手はモテるというのもよく言われますから。でも初対面ではそれもアリかもしれませんが、相手との距離を縮めていく必要がある場合はうまくないです。いつか聞くことがイヤで急にキレ、キャラが崩壊なんてこともあるかも……。
つまり、1対1のコミュニケーションにおける「モテる、好かれる」というのは、ある一部分だけではどうなることではなく、「相手にとって心地よい存在になれるか」ということではないかと思うのです。会話はそのひとつ要因ではありますが、誰もが意識することですぐに変えられることなので、即効性が大いに期待できます。ぜひモテる人、好かれる人を目指し、職場で、家庭で、地域での日々のコミュニケーションでお試しくださいませ。
もう30年近くも前のことですが、1980年代後半のバブル時代には「高学歴、高身長、高収入」を表す「3高」という言葉もありました。近年でも草食男子や肉食系女子など、恋愛にまつわるキーワードは常にメディアを賑わせています。
「モテ」というと軽い印象で抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、「好かれる」という言い方にするとどうでしょうか。それだけ人は「人に好かれたい!」と思っているということですよね。
モテる人の会話は相手も周りも心地よくさせる
辞書の『大辞林』を引くと、“モテるとは「人気がある、ちやほやされる」という意”とあります。たいていは「男性に~、女性に~」と使われるので、「モテるとは異性に人気があること」というのが一般的な捉え方でしょう。でも、本当にモテる人って、異性に限らず、老若男女、子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで世代を問わず好かれますよね。その本当にモテる人の魅力とはなんでしょう? 実は会話ではないかと思うのです。モテる人は、ズバリ、「相手を心地よくさせる会話」ができます。初対面の相手と二人きりになったときに「気まずい無言の時間が続いたらどうしよう」と心配にさせたり、「つまらない話をずっと聞かされると面倒」と思わせたりなんてしません。話を聞いているだけで楽しい、一緒にいるうちに自分も自然と話せていた、となるような居心地のいい時間を過ごさせてくれるのです。
ある日の病院の待合室での出来事を紹介します。高齢の女性が一人でずーっとおしゃべりしていました。病院という場所柄、皆さん万全な体調で来ているわけではないですし、周りはちょっとお疲れモード。そんななか、一人の中年男性の受け答えがとても素敵だったのです。
女性が語る痛みなどの話には「大変ですね」と聞いてあげながら、あまり耳にしたくない家庭の愚痴のような話になると「その話題は聞きたくないな」という気持ちを伝えるように黙って目を閉じます。そしてタイミングを見て自分の話を振る。するとその女性も自然と話題を変えるといった会話のやりとりがされていました。
その男性はかなり長い時間その女性につかまっていたので、忍耐強くスマートな対応に筆者は感心しきり。男性自身は多くは語らなかったものの、優しさや上品さ、聡明さが滲み出ていました。きっと仕事もできて、いい仲間に囲まれているのだろうな、などと勝手にその方の背景を想像してしまったぐらいです。場が場ならば、「静かにしろ!」なんて声が起きるピリリとした空間になってもおかしくなかったのに、その方のおかげでその女性も周りも心地いい時間が過ごせたのです。
「相手を心地よくさせる会話」のコツ
では「モテる会話=相手を心地よくさせる会話」をするためにはどうしたらいいのでしょう。実はとても簡単で、常に会話をする相手のことを気遣って話をすることです。最近、自分ファーストなんて言い方もありますが(笑)、それをしない。たとえばこんなモテない会話の仕方は避けましょう。[避けたいこと=モテない会話]
・相手が聞きたくないという態度を示しているのに自分の話ばかりする
・「疲れた」「忙しい」など、相手が聞いて心地よくないネガティブなことや愚痴ばかり話す
・相手が話したがっているのに、自分が興味ない話は聞かない
・相手が自分のことを思ってくれているのに、「いや」「でも」と否定してアドバイスを受け入れない
心地のいい会話というのは、自然と生まれるわけではなく、気持ちを持って、頭を使うことで生まれるものですが、意識するうちに自然と身についてくるはずです。そのためにこんなことに気をつけてみてはいかがでしょう。
[意識すること]
・会話のキャッチボールが続くように相手が返しやすいボールを投げる
・ストーリー展開を想定しながら2手、3手先を考えながら話す
・自分が聞かれてイヤなことは聞かない、話さない
・本当はその人に興味がなくても、会話の間だけは興味を持って話す
・お互いが楽しくなる、気持ちよくなるように話す
いかがでしたでしょうか。「考えてしゃべるのなんて面倒だから聞上手でいい」という人もいるかもしれませんね。聞き上手はモテるというのもよく言われますから。でも初対面ではそれもアリかもしれませんが、相手との距離を縮めていく必要がある場合はうまくないです。いつか聞くことがイヤで急にキレ、キャラが崩壊なんてこともあるかも……。
つまり、1対1のコミュニケーションにおける「モテる、好かれる」というのは、ある一部分だけではどうなることではなく、「相手にとって心地よい存在になれるか」ということではないかと思うのです。会話はそのひとつ要因ではありますが、誰もが意識することですぐに変えられることなので、即効性が大いに期待できます。ぜひモテる人、好かれる人を目指し、職場で、家庭で、地域での日々のコミュニケーションでお試しくださいませ。
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