社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2024.02.21

ファミレス店員に聞いた「迷惑な客」とは?

 家族での食事や、打ち合わせ、ちょっとした時間潰しにも利用できるファミレスは、家や職場の近くにひとつは欲しい便利な場所です。低価格に抑えた店舗もあり、高校生や大学生の利用客や、年輩の方たちが集まってお茶をしている光景もよく見かけます。

 そんな日々多くの人が訪れるファミレス。今回は、そこで働くファミレス店員の方々に「こんな客は嫌われる」という特徴や、困ったお客さんのエピソードなどを伺ってみました。

あなたは大丈夫?ファミレスの困ったお客さん達。

【ドリンクバーの使い方がひどい客】
・3人で来店しそれぞれ食事を注文されたが、ドリンクバーをオーダーしたのは1人だけ。怪しいなと思って見ていると、3人で回し飲みをしていました。時々いるんです、こういうお客さん。
・ひとりでドリンクバーから冷たい飲物を8種類位とってきて、テーブルにずらりと並べて飲んでいるお客さん。せめて一度にホット1種類、コールド1種類くらいまでにして欲しい。
・学生さんたちが、ドリンクバーで色々なドリンクを混ぜて罰ゲームのように飲ませ合って騒いでいることが。飲み放題だから、何をしてもいいわけではないです。

 最近ではほとんどのファミレスにあるドリンクバー。客側からしたら有り難いシステムですが、低価格で飲み放題なのをいい事に、好き勝手なことをし始めるお客さんが増えているとのことでした。

【最近増えてきた酔っぱらい客】
・お酒を色々と用意しているファミレスで働いています。ボックス席で居心地がいいのも分かるのですが、お酒を飲んで席で寝てしまうお客さんに困っています。
・ワイン一杯の価格がドリンクバーより安いファミレスなので、その安さからかつい飲み過ぎて、吐いたり、酔ってさわぐ客が結構います。居酒屋使いする客がうっとうしいですね。
・パートで昼間だけ働いていますが、午後の空いている時間にやってきてお酒を飲み、酔った勢いで女性店員たちに話しかけたり、ナンパしてくるおじいちゃんが。昼から飲めるファミレスはもう辞めたいです。

 お酒もツマミも充実したファミレスが増えており、ファミレスで飲み会をしたことがあるなんていう方もいるはず。気軽でリラックスできる場所であることも手伝ってか、酔っぱらって迷惑を掛けるお客さんも増えていて、ファミレスの店員さんたちは「居酒屋店員」状態に参っているそうです。

【長居する客】
・昼から夜まで居て、ドリンクバーしか注文しない客。300円くらいで10時間近くねばるのはやめて欲しい。
・まるで事務所のように朝から晩までファミレスで仕事をしているお客さん。「電源はどこだ」とか「Wi-Fiの繋がりが悪い」とか事務員扱いしてきますし、携帯通話禁止の店内で平気で電話を頻繁にしていたり、自分の家でやれ、と思います。
・お昼など混んでいる時にやって来て、食べ終わってもおしゃべりして長居する主婦の団体客。さらに全員別会計にして、などレジでも時間が掛かります。回転がめちゃくちゃ悪くなるし、席が空くのを待っている人もいるのだから空気を読んで。

 「長くいても、それなりにオーダーしてくれたり、マナーを守ってくれれば有り難いお客さんなのですが…」と嘆くのはファミレスの店長さん。長い時間滞在する客ほど、コスパ重視で安く利用しようとする傾向があるそうです。

【理不尽なクレーム客】
・「料理が冷めている」とか「メニューの写真と実物が違う」とか、キレ気味のお客さんが嫌です。それなら高級店に行って、と思います。
・ファミレスは普通のレストランよりも料理が出るのが早いと思い込んでいるのか、「もう10分も待っている」「みんなの料理は来ているのに、俺のだけ遅い」とか、「これ以上待てないから注文キャンセル」と怒り出す客が嫌です。速さを求めて来ないで欲しい。

 アルバイトの女性店員の方は、「ある程度放っておいてくれて、サービスが一定で安定しているのがファミレスのいいところなのに…」と溜め息。クレーム客の多くは、ファミレスに過度なサービスを期待している、と言っていました。

 いかがでしたか?

 早朝から深夜まで、中には24時間営業の店舗もあるファミレスは、さまざまな客層が訪れ、さまざまな使い方をする場所でもあります。それだけに色々な困ったお客さんに遭遇する機会も多いよう。料理を作ったり運んだりするだけでなく、そんなお客さんたちに対応するファミレスの店員さんたちのお仕事は、なかなか大変なもののようですね。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
“社会人学習”できていますか? 『テンミニッツTV』 なら手軽に始められます。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。 『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

「私をお母さんと呼ばないで」…突然訪れた逆境の意味

「私をお母さんと呼ばないで」…突然訪れた逆境の意味

逆境に対峙する哲学(2)運命・世界・他者

西洋には逆境は神が与える運命という考え方があり、その運命をいかに克服するかを考えたのがストア派だった。しかし、神道が説くように「ヒトもカミ」であれば、それに気づく瞬間は逆境の中にこそ存在するはずである。「他者で...
収録日:2025/07/24
追加日:2025/12/20
2

古き良きヨーロッパのキリスト教社会が克明にわかる名著

古き良きヨーロッパのキリスト教社会が克明にわかる名著

渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(1)古き良きキリスト教社会

渡部昇一氏には、若き頃に留学したドイツでの体験を記した『ドイツ留学記(上・下)』(講談社現代新書)という名著がある。1955年(昭和30年)から3年間、ドイツに留学した渡部昇一氏が、その留学で身近に接したヨーロッパ文明...
収録日:2021/08/06
追加日:2021/10/23
渡部玄一
チェロ奏者
3

豊臣兄弟の謎…明らかになった秀吉政権での秀長の役割

豊臣兄弟の謎…明らかになった秀吉政権での秀長の役割

豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(1)史実としての豊臣兄弟と秀長の役割

豊臣と羽柴…二つの名前で語られる秀吉と秀長だが、その違いは何なのか。また、これまで秀長には秀吉の「補佐役」というイメージがあったが、史実ではどうなのか。実はこれまで伝えられてきた羽柴(豊臣)兄弟のエピソードにはか...
収録日:2025/10/20
追加日:2025/12/18
黒田基樹
駿河台大学法学部教授 日本史学博士
4

「武器商人」となったアメリカ…ディール至上主義は失敗!?

「武器商人」となったアメリカ…ディール至上主義は失敗!?

戦争とディール~米露外交とロシア・ウクライナ戦争の行方

2025年8月、米露、米ウクライナ、EUの首脳会談が相次いで実現した。その成果だが、中でもロシアにとって大成功と呼べるものになった。ディール至上主義のトランプ政権を手玉に取ったロシアが狙う「ベルト要塞」とは何か。事実上...
収録日:2025/09/24
追加日:2025/12/21
東秀敏
米国大統領制兼議会制研究所(CSPC)上級フェロー
5

なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み

なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み

何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み

なぜ「何回説明しても伝わらない」という現象は起こるのか。対人コミュニケーションにおいて誰もが経験する理解や認識の行き違いだが、私たちは同じ言語を使っているのになぜすれ違うのか。この謎について、ベストセラー『「何...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/11/02
今井むつみ
一般社団法人今井むつみ教育研究所代表理事 慶應義塾大学名誉教授