社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
夏休み限定『夏休み子ども科学電話相談』が話題!
ラジオのNHK第1放送で放送中の『夏休み子ども科学電話相談』が「面白い!」と話題です。この番組は小中学生の科学に対する素朴な疑問や興味に、専門家が直接電話で答えてくれるというもの。
質問の仕方は2つ。ひとつ目は、直接電話をかける方法。放送の開始30分前~放送終了30分前まで受け付けています。もうひとつは番組HPにある質問フォームからメールで質問を送る方法。ピックアップされた質問をした本人に、番組内で電話をかけて直接話しながら質問に答えます。疑問を持った子どもと、その質問について子どもにもわかるように丁寧に説明をする先生。そのほんわかした雰囲気や、時には鋭い子どもの視点に感心させられる瞬間など、臨場感のあるやりとりがこの番組の醍醐味であり、人気の理由のようです。
「なぜ、昆虫の血は透明や緑色なんですか?」
「なぜ動物は肉食動物と草食動物がいるのですか?」
「どうしてフクロウは細くなるのですか?」
「どうして、水は冷たいのですか?」
「どうして、ゴリラはウンチを投げるのですか?」
質問を見ると、大人が「たしかに自分も子どもに聞かれたら答えられないなぁ」というものも。そこがポイントで、質問を知ったら最後。答えを知らないままではモヤモヤが募り、聴かずにはおけない絶妙なツボをついてくるんです。
番組の構成はいたってシンプル。あくまで質問者の子どもに説明するというスタンスなので、「例えばこれは知っている?」と先生と子どもの対話方式で進められます。時に子どもの知識の深さに先生が唸る場面もあり、聴いているリスナーも「お、いいぞ」となぜか応援モードになるから不思議です。
また、子ども&先生の組み合わせ次第でエンタメ度がググッとアップする回もあり。たとえば「どうして、ゴリラはウンチを投げるのですか?」という質問では、旭川動物園の元園長の小菅正夫先生とこんなやりとりが。
先生:「じゃぁまずね、ゴリラがウンチを投げてきたらどうする?」
小学二年生の男子:「ウンチを手に持ってだーんって投げ返す」
先生:「うわぁほんとか!」(笑)
これにはリスナーも先生と一緒に「えー投げるの!?」となるわけですね(笑)
またはこんな回も。
アナウンサー:「こんにちは、質問はなんですか?」
小学五年生男子:「パキケファロサウルスの仲間のホマロケファレの頭は平たくて、頭突きには向いていないと思います。あの頭は、どんなことに役に立っているのですか?」
アナウンサー:「パ、パキ?」
というように、普段言い慣れない固有名詞が飛び交うため、司会進行のアナウンサーもついていくのに一苦労。こんなアナウンサーの反応には「わかる、わかる、普通その長い恐竜の名前言えない!」と激しく同意しつつホッコリしたり。そうしている間に、子どもと先生の早口言葉のような恐竜の名前の応酬が繰り広げられ、気がついたら「おーっ、さすが」とパチパチと拍手をしそうになっているという…。このようなスピード感のある展開には、アスリートの試合を観た後のような満足感を得られることも。このようにひとりで聴いていてもどんどんテンションが上がってしまうのです。
番組の魅力をお伝えしてみましたがいかがでしょうか。『夏休み子ども科学電話相談』はNHK第1放送で2017年8月24日(木)~8月31日(木)の午前8時5分~11時49分まで放送中です。また過去の放送分は一部、番組HPと「らじるらじる」で聴くことができるので興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね。
※放送時間は変更になることがあるのでご注意ください
『夏休み子ども科学電話相談』ってどんな番組?
質問のカテゴリーは昆虫、天文・宇宙、植物、動物、科学、鳥、水中の生物、深海の生物、恐竜、心と体、ロボット、天気・気象に分類。答える専門家の先生たちは大学の教授から、プラネタリウムの解説員、動物園や水族館の関係者・スタッフ、作家までと多彩な顔ぶれです。質問の仕方は2つ。ひとつ目は、直接電話をかける方法。放送の開始30分前~放送終了30分前まで受け付けています。もうひとつは番組HPにある質問フォームからメールで質問を送る方法。ピックアップされた質問をした本人に、番組内で電話をかけて直接話しながら質問に答えます。疑問を持った子どもと、その質問について子どもにもわかるように丁寧に説明をする先生。そのほんわかした雰囲気や、時には鋭い子どもの視点に感心させられる瞬間など、臨場感のあるやりとりがこの番組の醍醐味であり、人気の理由のようです。
ひとりで聴いていても盛り上がる高いエンタメ性
一部をご紹介すると、質問にはこんな例が。「なぜ、昆虫の血は透明や緑色なんですか?」
「なぜ動物は肉食動物と草食動物がいるのですか?」
「どうしてフクロウは細くなるのですか?」
「どうして、水は冷たいのですか?」
「どうして、ゴリラはウンチを投げるのですか?」
質問を見ると、大人が「たしかに自分も子どもに聞かれたら答えられないなぁ」というものも。そこがポイントで、質問を知ったら最後。答えを知らないままではモヤモヤが募り、聴かずにはおけない絶妙なツボをついてくるんです。
番組の構成はいたってシンプル。あくまで質問者の子どもに説明するというスタンスなので、「例えばこれは知っている?」と先生と子どもの対話方式で進められます。時に子どもの知識の深さに先生が唸る場面もあり、聴いているリスナーも「お、いいぞ」となぜか応援モードになるから不思議です。
また、子ども&先生の組み合わせ次第でエンタメ度がググッとアップする回もあり。たとえば「どうして、ゴリラはウンチを投げるのですか?」という質問では、旭川動物園の元園長の小菅正夫先生とこんなやりとりが。
先生:「じゃぁまずね、ゴリラがウンチを投げてきたらどうする?」
小学二年生の男子:「ウンチを手に持ってだーんって投げ返す」
先生:「うわぁほんとか!」(笑)
これにはリスナーも先生と一緒に「えー投げるの!?」となるわけですね(笑)
またはこんな回も。
アナウンサー:「こんにちは、質問はなんですか?」
小学五年生男子:「パキケファロサウルスの仲間のホマロケファレの頭は平たくて、頭突きには向いていないと思います。あの頭は、どんなことに役に立っているのですか?」
アナウンサー:「パ、パキ?」
というように、普段言い慣れない固有名詞が飛び交うため、司会進行のアナウンサーもついていくのに一苦労。こんなアナウンサーの反応には「わかる、わかる、普通その長い恐竜の名前言えない!」と激しく同意しつつホッコリしたり。そうしている間に、子どもと先生の早口言葉のような恐竜の名前の応酬が繰り広げられ、気がついたら「おーっ、さすが」とパチパチと拍手をしそうになっているという…。このようなスピード感のある展開には、アスリートの試合を観た後のような満足感を得られることも。このようにひとりで聴いていてもどんどんテンションが上がってしまうのです。
番組の魅力をお伝えしてみましたがいかがでしょうか。『夏休み子ども科学電話相談』はNHK第1放送で2017年8月24日(木)~8月31日(木)の午前8時5分~11時49分まで放送中です。また過去の放送分は一部、番組HPと「らじるらじる」で聴くことができるので興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね。
※放送時間は変更になることがあるのでご注意ください
<参考サイト>
・『夏休み子ども科学電話相談』番組HP
https://www.nhk.or.jp/radiosp/kodomoq/
・NHKラジオ らじるらじる
http://www.nhk.or.jp/radio/
・『夏休み子ども科学電話相談』番組HP
https://www.nhk.or.jp/radiosp/kodomoq/
・NHKラジオ らじるらじる
http://www.nhk.or.jp/radio/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
物知りもいいけど知的な教養人も“あり”だと思います。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,500本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
ヒトは共同保育の動物――生物学からみた子育ての基礎知識
ヒトは共同保育~生物学から考える子育て(1)動物の配偶と子育てシステム
「ヒトは共同保育の動物だ」――核家族化が進み、子育ては両親あるいは母親が行うものだという認識が広がった現代社会で長谷川氏が提言するのは、ヒトという動物本来の子育て方法である「共同保育」について生物学的見地から見直...
収録日:2025/03/17
追加日:2025/08/31
日本の弾道ミサイル開発禁止!?米ソとは異なる宇宙開拓の道
未来を知るための宇宙開発の歴史(7)米ソとは異なる日本の宇宙開発
日本は第二次大戦後に軍事飛行等の技術開発が止められていたため、宇宙開発において米ソとは全く違う道を歩むことになる。日本の宇宙開発はどのように技術を培い、発展していったのか。その独自の宇宙開拓の過程を解説する。(...
収録日:2024/11/14
追加日:2025/09/02
天平期の天然痘で国民の3割が死亡?…大仏と崩れる律令制
「集権と分権」から考える日本の核心(3)中央集権と六国史の時代の終焉
現代流にいうと地政学的な危機感が日本を中央集権国家にしたわけだが、疫学的な危機によって、それは早い終焉を迎えた。一説によると、天平期の天然痘大流行で3割もの人口が減少したことも影響している。防人も班田収授も成り行...
収録日:2025/06/14
追加日:2025/09/01
世界は数学と音楽でできている…歴史が物語る密接な関係
数学と音楽の不思議な関係(1)だれもがみんな数学者で音楽家
数学も音楽も生きていることそのもの。そこに正解はなく、だれもがみんな数学者で音楽家である。これが中島さち子氏の持論だが、この考え方には古代ギリシア以来、西洋で発達したリベラルアーツが投影されている。この信念に基...
収録日:2025/04/16
追加日:2025/08/28
自由な多民族をモンゴルに統一したチンギス・ハーンの魅力
モンゴル帝国の世界史(2)チンギス・ハーンのカリスマ性
なぜモンゴルがあれほど大きな帝国を築くことができたのか。小さな部族出身のチンギス・ハーンは遊牧民の部族長たちに推されて、1206年にモンゴル帝国を建国する。その理由としていえるのは、チンギス・ハーンの圧倒的なカリス...
収録日:2022/10/05
追加日:2023/01/07