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行列で待てる時間の限界は?
突然ですが、行列に並ぶのは好きですか?あんまり好きじゃないけれど「目的を達成するためにはしょうがない」という人も少なくないのでは。では人はどのぐらいなら我慢して並べるのでしょう。
「行列の待ち時間、何分までなら許せますか?」というアンケート(「at home VOX 調べ」)では、「30分」と答えた人が32.9%で1位、2位は「10分」で21.6%、3位は「20分」で16.6%でした。ちなみに1時間以上並ぶという強者は11.6%もいて、逆に5分以下というほとんど行列に並ばない人は13.2%という結果に。
逆に「40分以上待てる」と答えた人の割合が多かったのは静岡県が1位で30.0%。2位は北海道と群馬県が同率で26.7%でした。何ゆえに静岡?と気になったので、またまた県民性を調べてみると、静岡の中でも地域によって気質が違うそうですが、「全体的に温和でマイペース」とのこと。長い行列もあまりイライラせずに待てる、ということなのでしょうか。
株式会社プラネットによる「行列に関する意識調査」からは、職業別に面白い結果が出ていました。というのは、「テーマパーク・遊園地」に並んだ経験がある人でもっとも多かったのが「会社役員・経営者」だったのです。これは「専業主婦(主夫)」「会社員」を抑えての1位という結果です。他の「名所や話題のスポット」、「宝くじ売り場」の項目でも他の職業に比べて並ぶ比率が高いという結果が。これは経営者の人たちが多方面への関心の強さと、好奇心の多さ、そしてその欲求を満たすための実効性を備えているからではという興味深い分析もあります。
では若者は並ばないのでしょうか?気になったので見てみると、「行列に並んだことはない」と答えた人は、男女ともにすべての年代の中で20代が一番多いという結果になっていました。若者は並んでまで何かを手に入れたいという欲求が薄れているのかという見方もありますが、行列をする40代・50代に比べるとネットを効果的に活用する世代でもありますし、そもそも学生でなければ「忙しくて並ぶ時間がない」という理由の可能性もあるかもしれませんね。
たかが行列、されど行列。とはいえ行列マーケティングなんて言葉もあり、行列をつくることでお店の人気をアピールしてPRに使うということもあるそうです。行列が好きでも嫌いでも、本人の意思とは別のところで、家族のために並ばなければいけないときもあります。そういうときは、イライラしがち。トラブルにならないように、マナーを守ってなるべく快適に時間を過ごせるように行列している人同士で気を使えるといいですね。
「行列の待ち時間、何分までなら許せますか?」というアンケート(「at home VOX 調べ」)では、「30分」と答えた人が32.9%で1位、2位は「10分」で21.6%、3位は「20分」で16.6%でした。ちなみに1時間以上並ぶという強者は11.6%もいて、逆に5分以下というほとんど行列に並ばない人は13.2%という結果に。
行列嫌いは大阪府、行列好きは静岡県
都道府県別でも面白い結果が出ています。先のアンケートで「30分未満」と答えた人の割合を都道府県別に調べたところ、最も多かったのは1位の大阪府と高知県が同率で66.7%。3位が山形県で63.3%という結果が出ています。大阪が1位というのは、せっかちな関西気質ゆえと容易に想像がつきますが、高知県というのは意外でした。気になって高知県民の気質を調べてみると、男性は「いごっそう」といって頑固、強情、屁理屈。女性は「はちきん」といって男勝り、おてんば、好き嫌いがはっきりしている、などという特徴があるようです。男女ともに「妥協しない」という性質があるようで「行列なんてしていられるか」って感じなのでしょうか…(あくまでも想像ですが)。逆に「40分以上待てる」と答えた人の割合が多かったのは静岡県が1位で30.0%。2位は北海道と群馬県が同率で26.7%でした。何ゆえに静岡?と気になったので、またまた県民性を調べてみると、静岡の中でも地域によって気質が違うそうですが、「全体的に温和でマイペース」とのこと。長い行列もあまりイライラせずに待てる、ということなのでしょうか。
遊園地に最もよく並ぶのは、会社役員・経営者
ここまで、都道府県別にみてきましたが、行列と一言でいっても、並ぶ場所や目的はさまざま。誰もがパッと思いつくのはやはりラーメンやスイーツなどの飲食店ではないでしょうか。他にはテーマパーク・遊園地、美術展などのイベント、名所や話題のスポット、宝くじ売り場、物産展などデパートの催事、iPhoneの新製品発売などなどが挙げられます。株式会社プラネットによる「行列に関する意識調査」からは、職業別に面白い結果が出ていました。というのは、「テーマパーク・遊園地」に並んだ経験がある人でもっとも多かったのが「会社役員・経営者」だったのです。これは「専業主婦(主夫)」「会社員」を抑えての1位という結果です。他の「名所や話題のスポット」、「宝くじ売り場」の項目でも他の職業に比べて並ぶ比率が高いという結果が。これは経営者の人たちが多方面への関心の強さと、好奇心の多さ、そしてその欲求を満たすための実効性を備えているからではという興味深い分析もあります。
行列に最も並ぶのは40~50代の女性、並ばないのは20代の男女
では、同調査から年齢・性別の面から結果を見てみましょう。男女20代~70代以上を対象に調べたところ驚くべき結果が。なんと「テーマパーク・遊園地」「飲食店(ラーメンなど)」「美術展やイベント」「スイーツ」「デパートなど(バーゲン・福袋)」「イベントのチケットや物品販売」と全9項目のうち6項目で女性の40代・50代がほぼ1位、2位を独占しているのです。では若者は並ばないのでしょうか?気になったので見てみると、「行列に並んだことはない」と答えた人は、男女ともにすべての年代の中で20代が一番多いという結果になっていました。若者は並んでまで何かを手に入れたいという欲求が薄れているのかという見方もありますが、行列をする40代・50代に比べるとネットを効果的に活用する世代でもありますし、そもそも学生でなければ「忙しくて並ぶ時間がない」という理由の可能性もあるかもしれませんね。
たかが行列、されど行列。とはいえ行列マーケティングなんて言葉もあり、行列をつくることでお店の人気をアピールしてPRに使うということもあるそうです。行列が好きでも嫌いでも、本人の意思とは別のところで、家族のために並ばなければいけないときもあります。そういうときは、イライラしがち。トラブルにならないように、マナーを守ってなるべく快適に時間を過ごせるように行列している人同士で気を使えるといいですね。
<参考サイト>
・livedoor news:行列の待ち時間は「30分」がボーダーライン!
http://news.livedoor.com/article/detail/9401074/
・株式会社プラネット
https://www.planet-van.co.jp/shiru/from_planet/vol69.html
・livedoor news:行列の待ち時間は「30分」がボーダーライン!
http://news.livedoor.com/article/detail/9401074/
・株式会社プラネット
https://www.planet-van.co.jp/shiru/from_planet/vol69.html
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