テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
ログイン 会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2023.12.29

お年玉の年齢別の金額の相場はいくら?

 お正月といえばお年玉。家族の流儀によっては親戚間でお年玉のやりとりをしない協定を結んでいることもあるようですが、子供にとっては一喜一憂の一大事。そして、はれて大人になり、あげる側になると、困ってしまうのが相場感覚です。そこで、近年のお年玉事情を調べてみました。

年齢別お年玉の相場は?

 一般的なお年玉の相場感覚としては、10歳であれば5,000円というように、「年齢×500円」という計算式が知られています。実際には、年齢にしたがって、1,000円、2,000円、3,000円、5,000円、10,000円というような、切りのよい数字になっている感覚がありますが、客観的な調査結果を参照してみましょう。

 2020年12月に公表された住信SBIネット銀行株式会社の調査から、年齢別お年玉金額のボリュームゾーンを参照すると、小学校低学年は~3,000円、小学校高学年は~5,000円、中学生以上になると~10,000円がボリュームゾーンとなっていました。
 この調査結果をみるまでもなく、ここ数十年くらいの相場としては変化が少なく、かつ、物価上昇率からするとむしろ少なくなっているようにも感じます。

幼児のお年玉の扱いは?

 お年玉といえば小学生からというイメージですが、実際、何歳くらいからあげるものなのでしょうか?

 子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」の記事によると、自分の子どもにお年玉をあげる親は60%、そして、子どもが生まれたときからお年玉をあげているという家庭が約25%あるとのこと。そして興味深いのが、約20%の家庭で子供から預かったお年玉を使ったことがあるとのことでした。用途としては、子供の習い事の月謝から、おむつ、衣類などの日用品にあてるケースもあり、おそらく、祖父母から孫へのお年玉は、育児費にあてられ、そのまますべて貯金とまではいかない事情も少なからずあるようです。

お年玉の使いみち

 では、もらったお年玉を自分で使えるようになる小中学生の使いみちはどんなでしょう?

 玩具メーカーであるバンダイが2020年1月に公表された調査報告によると、小中学生のお年玉平均総額は25,594 円、お年玉をもらう人数は平均約5人、そしてお年玉の使いみち総合TOP10は、以下の結果になっています。

1位 貯金 38.8%
2位 ゲーム機・ゲームソフト 29.1%
3位 おもちゃ、カードゲーム(ゲーム機・ゲームソフト除く) 22.6%
4位 お菓子やジュースなどの飲食物 21.9%
5位 文房具、雑貨 21.1%
6位 書籍(マンガ以外)  16.8%
7位 マンガ 14.5%
8位 衣服・衣類雑貨 10.8%
9位 ゲームセンターで遊ぶ 10.3%
10位 映画館で映画を観る 6.5%

 全体の約40%が「貯金」をしているというデータは、おそらく一部貯金、一部お小遣いにという事情を反映しているようにも読み取れます。また、親の管理のもと貯金されているという報告もあることから、それほど自由には使えないというのが実状のようです。


<参考サイト>
・住信SBIネット銀行株式会社:お年玉に関する意識調査 2021
https://www.sbigroup.co.jp/news/pr/2020/1222_12256.html
・いこーよ:【2017年お年玉事情】年齢別の金額や気になる使い道は?
https://iko-yo.net/articles/1921
・バンダイ:「小中学生のお年玉に関する意識調査」結果
https://bandai.co.jp/kodomo/pdf/question256.pdf
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
物知りもいいけど知的な教養人も“あり”だと思います。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,300本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

厳格なルールを作ることがコンプライアンスの本質ではない

厳格なルールを作ることがコンプライアンスの本質ではない

「ものがたり」のあるコンプライアンス(2)モグラたたき

国広総合法律事務所パートナーで弁護士の國廣正氏が、NHKのインサイダー取引事件を例に、コンプライアンスの失敗について解説する。当時NHKでは、過去3,000万件の伝票がチェックされるなど、コンプライアンスが徹底されていた。...
収録日:2017/08/24
追加日:2017/10/13
國廣正
弁護士・国広総合法律事務所パートナー
2

白物家電を軍事転用!?…深刻な「制裁の抜け道」問題

白物家電を軍事転用!?…深刻な「制裁の抜け道」問題

ロシアのハイブリッド戦争と旧ソ連諸国(4)制裁の効果と抜け道の問題

ウクライナへのハイブリッド戦争を繰り広げるロシアにとって誤算だったのは、ヨーロッパの国々からの強い制裁である。しかし、ロシアはその制裁に対し、これまでの通商の姿勢を変えて厳しい状況に順応し、国力を維持させている...
収録日:2024/07/25
追加日:2024/10/09
廣瀬陽子
慶應義塾大学総合政策学部教授
3

誤解された『タテ社会の人間関係』…日本社会の本質に迫る

誤解された『タテ社会の人間関係』…日本社会の本質に迫る

『タテ社会の人間関係』と文明論(1)誤解を招いた「タテ社会」の定義

『タテ社会の人間関係』は戦後日本の社会構造を的確に分析した社会人類学者・中根千枝氏の著書で、当時ベストセラーとして大変注目を集めた名著である。日本を「タテ社会」と定義して鋭い視点で切り込んでいるのだが、その定義...
収録日:2024/05/27
追加日:2024/08/08
4

いまだ残る「馬車の時代」の制度…アメリカ最大の課題とは

いまだ残る「馬車の時代」の制度…アメリカ最大の課題とは

アメリカの理念と本質(8)連邦と州の問題

独立宣言と独立戦争を経てアメリカ合衆国を構成したのは13の植民地だった。入植の経緯も文化もバラバラな13の州は、当時それぞれ独立した国として機能していたため、国家間の条約として「アメリカ合衆国憲法」を起草する。その...
収録日:2024/06/14
追加日:2024/10/08
中西輝政
京都大学名誉教授
5

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』で追う近現代史

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』で追う近現代史

なぜ働いていると本が読めなくなるのか問答(1)読書と教養からみた日本の近現代史

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(三宅香帆著、集英社新書)では、日本人の本の読み方の変遷を追うとともに、明治以降、日本人が読んできた本を知ることで、日本の世相や文化史を克明に伝えている。本講義では2回にわ...
収録日:2024/08/26
追加日:2024/10/06
三宅香帆
文芸評論家