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DATE/ 2024.03.13

車に乗っていて「腹立つ」マナー違反

 近年、煽り運転による悲惨な死亡事故が増加し社会問題にまで発展して、「一発免停」も免れない厳罰化が話題となりました。それ以外にも、自動車を運転する方なら誰でも運転中に他のドライバーの行動に腹が立ったり、冷やっとさせられる瞬間があると思います。

 そこで今回は、車に乗っていると「腹が立つ」マナー違反についてアンケートしてみました。事故やトラブルを防ぐために、ドライバーとして気をつけたいあれこれをご紹介します。

こんな車は迷惑! 車に乗っていて腹立つマナーとは

1.のろのろ、ふらふら、ゆらゆら運転にイライラ

 久しぶりの休みに運転しました、みたいな不安そうな運転をする車は嫌です。車線変更にもたもた時間が掛かり、信号が変わってもなかなか発進しない車が前にいるとイライラ。車間距離を取っておかないと怖いです。(49歳女性)

 ナビを見ながら低速過ぎるスピードでふらふら走る車に腹が立ちます。道が分からないなら、1回路肩に止めるとか寄せるとかして、確認してから運転してほしいです。(37歳男性)

2.急な車線変更や右折左折は、追突の原因に!

 車線変更や道を曲がる直前にウィンカーを出す車は危険です。時にはウィンカーすら出さないケースもあり、以前そんな車に追突してしまったこともあるので、やられる度に怒りが沸きます。(41歳男性)

 急に右折左折するタクシーが嫌いです。お客さんに「ここを曲がって」と直前に言われてのことだと思うのですが、その指示通りに行こうとするばかり、他の車に迷惑を掛けていることは二の次って運転手もいるんです。(50歳男性)

3.タバコやゴミを、窓からポイ捨てするなんて

 タバコを吸いながら運転すること自体危険だと思っていますが、さらに灰や吸い殻を窓から捨てるドライバーにはムカつきます。車内用灰皿くらい使ってください。(30歳女性)

 空になったペットボトルやお菓子の包みなどを入れたコンビニ袋を、まるっと窓から投げ捨てる車がたまにいて、後続車にとっては本当に危ないです。普段はゴミのポイ捨てはしないと思うけれど、車に乗るとそういうマナーがなくなっちゃう人がいるんです。(41歳女性)

4.走行中だけじゃない「止まる」時のマナー

 混んでいるからといって平気で障碍者専用スペースに駐車したり、駐車線をはみ出して斜めに止めたりするマナー違反は許せない。それから駐車場内でスピートを出す車も危険。他の人が止めにくいし、もしぶつかっても自己責任ってことにしてほしい。(35歳男性)

 お迎えなどで、お店の出入り口スペース近くの道路に駐車して待っている車がじゃまです。そんな車がいるだけで車の流れも悪くなるし、人の出入りが多いのに見えにくく視界が塞がれるから危ないです。(32歳女性)

5.クラクションや爆音ステレオ、その「音」も迷惑です

 窓を全開にして爆音で音楽を掛けている車が、すごく嫌です。ドコドコ重低音を響かせ続けられると、運転に集中できません。ずっと同じ方向だった日には、疲れてしまいました。(58歳女性)

 やたらクラクションを鳴らす車。イライラしているのは分かりますが、その音でイライラする人もいるし、びっくりした運転手が焦ってハンドルを誤って、事故に繋がることだってあるんです。(39歳女性)

運転中に気になる、歩行者や自転車のマナー違反も

 車に乗っていると、車同士だけでなく、自転車や歩行者に腹が立つこともあります。そちらもアンケートし、多かった意見をまとめてみました。

<歩行者>
・赤信号無視の飛び出しや、斜め横断する人
・歩きスマホをしていて、前後左右の確認をしない人
・交差点や道の真ん中など、危険な場所でタクシーを止める人
・犬の散歩中、犬の車道への飛び出しに不注意な人

<自転車>
・道路の真ん中を自転車でゆっくり走るお年寄り
・バック中に車の前後を横切る自転車
・暗くなってもライトを点灯しない自転車
・車道を逆走している自転車

 いかがでしたか?車に乗っていると感じる腹の立つマナー違反は、その多くが危険を伴い、安全運転を阻害されるものでした。単なるマナー違反で終わればいいですが、事故に繋がると見做され、減点や懲罰に値するものも年々増えています。

 また、自転車や歩行者に関するマナー違反もお聞きしましたが、車にとって危険な行為が分かった一方で、「自分が車に乗っている時と、歩いたり自転車の時では、意識が全然違っていたかも」という反省の声も。立場変われば、ではなく、車・自転車・徒歩、いずれの時にもそれぞれ守るべきルールやマナーがあることを認識し、交通事故を防ぎたいものです。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
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小原雅博
東京大学名誉教授