テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
ログイン 会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2024.06.30

若者だけじゃない!大人の「非常識」な行動

 10代や20代の若者の言動を見て、「最近の若い子は!」とお怒りの声を上げる大人たち。しかし若者たちからすると、迷惑な年輩の方たちの困った行動「老害」や、40代や50代の自分の親とも変わらない年齢の人たちのありえない行動に対して「大人のくせに非常識だ」という辛辣な思いもあるようです。

 そこで今回は、これをやったら「大人としてどうなの?」と非常識な大人認定されてしまう言動をアンケート。あなたの大人の常識度は大丈夫でしょうか?

大人としてどうなの?こんな非常識な行動していませんか。

【飲食店で】
・人気ラーメン店に来たおばちゃん3人。並んで待っている人が大勢いるのに、食べ終わってもカウンターでおしゃべり三昧。空気を読め!
・ファミレスや喫茶店で、テーブルにある砂糖やコーヒーミルクなどを沢山持って帰る人。タダなら貰えるだけ貰う、って感覚はありえない。
・常連だとばかりに、店の中で大きい声で話したり、店員さんにわがままを言ったりする大人。みっともないですね。

 確かに飲食店で、我が物顔をして図々しいのは、おじさんおばさんが多いように感じます。飲食店ならではの暗黙のルールに気づかないことも多いのかもしれません。

【路上で】
・いまだにタバコをポイ捨てする大人。携帯灰皿くらい使いなさい。
・路上に痰とか唾を、ペッと吐くおじさんを見ると、大人として恥ずかしいなと思います。
・横一列になって道を塞いで歩くおばさんの団体。しかも話しながらノロノロ歩いているから大迷惑です。

 タバコの吸い殻も痰も唾も、路上にゴミを捨てているのと同じことで、若者たちの感覚からすると昭和の悪しき習慣にも映っているよう。また女性に多いお喋り歩きには、イライラさせられている人が多くいました。

【酔っ払い】
・年を取ると酒も弱くなるのか、道路で寝ている中高年が多い。一度「こんな所で寝ていたら危ないですよ」と起こそうとしたら「ほっといてくれ」と怒鳴られました。
・野球や相撲を観に行くと、泥酔してひどいヤジを飛ばしたり、観戦中に立って後ろの人の視界をじゃまするのは、50代以上のおじさんばかり。アルコール販売をやめてもらいたいと思ってしまう。

 飲んで騒いで酔っ払うのは若者の特権かと思いきや、最近では飲酒する若者も減っており、逆に悪目立ちしているのが中高年の酔っ払い。体力が落ちた分お酒が弱くなり、酔って非常識な行動をしがちになるので注意しましょう。

【冠婚葬祭で】
・結婚式には、花嫁以外は白を着ないのが常識なのに、会社のお局様が真っ白で派手なワンピースを着て来た。もう若くないんだから、目立たぬようにするくらいの心掛けが欲しいです。
・通夜ぶるまいや精進落としといった通夜や葬式後の会食で、飲んだくれたり騒いだりするおじさんたち。故人を忍ぶ場なのに宴会みたいな気分になってしまうのでしょうか。
・祖母の葬式に、マナー違反のエナメルのパンプスを履き3連の派手な真珠のネックレスをしてきた親戚のおばさん。親族として恥ずかしかった。

 冠婚葬祭こそ年上の大人に倣って、正しいマナーや振る舞いを学びたいところですが、反面教師となるルール違反も目立ちます。分かっていそうで分かっていないことも意外と多いのが冠婚葬祭。自分自身でいま一度マナーを確認するべきかもしれません。

【電車で】
・並んで電車を待っているのに割り込みして席取りをする人。特に年輩の人だと座って当たり前みたいな態度で注意しにくいが、基本のマナーがなってないですよね。
・女子高生よりも車内でうるさいのはおばさんたち。しかも延々としゃべるわ、混んでいるのに座席に荷物は置くわ、公共の場という意識が足らない。
・堂々と電車内で携帯通話するおじさん、おばさん。若い人だって「今電車だから掛け直す」くらいで切るのに、普通に長く通話できる神経がわからない。

 ひと昔前は、車内で床に座り込んだりシルバーシートを占領する若者の行動が話題となりましたが、今ではそんな若者を見る機会も減り、むしろ中高年のマナーの悪さの方が目立つような印象が。「これくらい大丈夫」といった驕りが出ている、という意見も聞かれました。
 
 いかがでしたか?
 
 若い人たちのお手本ともなるべき行動を取りたいのが大人。しかし、おじさんおばさんになると、周りの目を意識することを忘れがちになって非常識なことをしてしまう人が多いようでした。また年齢を重ねると「自分は正しい、間違っていない」と頑固にもなりますし、経験を重視して自分の言動を「過信」してしまうのが、非常識な大人になってしまう要因だという印象も。

 時代の変化に合わせて常識も変化しますし、年を取って分かったつもりでいても知らないことも多いものです。「若いもんは!」とつい言ってしまう人も「大人のくせに!」と言われないように、自分自身の常識をアップデートしたり再確認することも時には必要なことなのかもしれませんね。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
「学ぶことが楽しい」方には 『テンミニッツTV』 がオススメです。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,300本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

次の時代は絶対にアメリカだ…私費で渡米した原敬の真骨頂

次の時代は絶対にアメリカだ…私費で渡米した原敬の真骨頂

今求められるリーダー像とは(3)原敬と松下幸之助…成功の要点

猛獣型リーダーの典型として、ジェネラリスト原敬を忘れてはならない。ジャーナリスト、官僚、実業家、政治家として、いずれも目覚ましい実績を上げた彼の人生は「賊軍」出身というレッテルから始まった。世界を見る目を養い、...
収録日:2024/09/26
追加日:2024/11/20
神藏孝之
公益財団法人松下幸之助記念志財団 理事
2

国の借金は誰が払う?人口減少による社会保障負担増の問題

国の借金は誰が払う?人口減少による社会保障負担増の問題

教養としての「人口減少問題と社会保障」(4)増え続ける社会保障負担

人口減少が社会にどのような影響を与えるのか。それは政府支出、特に社会保障給付費の増加という形で現れる。ではどれくらい増えているのか。日本の一般会計の収支の推移、社会保障費の推移、一生のうちに人間一人がどれほど行...
収録日:2024/07/13
追加日:2024/11/19
森田朗
一般社団法人 次世代基盤政策研究所(NFI)所長・代表理事
3

だべったら生存期間が倍に…ストレスマネジメントの重要性

だべったら生存期間が倍に…ストレスマネジメントの重要性

新しいアンチエイジングへの挑戦(1)患者と伴走する医者の存在

「百年健康」を旗印に健康寿命の延伸とアンチエイジングのための研究が進む医療業界。そうした状況の中、本職である泌尿器科の診療とともにデジタルセラピューティックス、さらに遺伝子を用いて生物としての年齢を測る研究など...
収録日:2024/06/26
追加日:2024/10/10
堀江重郎
順天堂大学医学部・大学院医学研究科 教授
4

石破新総裁誕生から考える政治家の運と『マカーマート』

石破新総裁誕生から考える政治家の運と『マカーマート』

『マカーマート』から読む政治家の運(1)中世アラブの知恵と現代の日本政治

人間とりわけ政治家にとって運がいいとはどういうことか。それを考える上で読むべき古典がある。それが中世アラブ文学の古典で教養人必読の書ともいえる、アル・ハリーリー作の『マカーマート』である。巧みなウィットと弁舌が...
収録日:2024/10/02
追加日:2024/10/19
山内昌之
東京大学名誉教授
5

遊女の実像…「苦界と公界」江戸時代の吉原遊郭の二面性

遊女の実像…「苦界と公界」江戸時代の吉原遊郭の二面性

『江戸名所図会』で歩く東京~吉原(1)「苦界」とは異なる江戸時代の吉原

『江戸名所図会』を手がかりに江戸時代の人々の暮らしぶりをひもとく本シリーズ。今回は、遊郭として名高い吉原を取り上げる。遊女の過酷さがクローズアップされがちな吉原だが、江戸時代の吉原には違う一面もあったようだ。政...
収録日:2024/06/05
追加日:2024/11/18
堀口茉純
歴史作家