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カップ麺にアイス…「コンビニ限定」商品の秘密
日本全国に展開する、街の「なんでも屋さん」ことコンビニエンスストア。とくに都会では一つの街に複数のコンビニが並んでいるということも珍しくありません。お菓子や飲料水など、スーパーマーケットの方が割安で買うことができるのは分かっていますが、フラッとコンビニで買い物をするという人も多いことと思います。
そんなコンビニに並ぶ商品には、実はたくさんの工夫がされています。そのひとつが「コンビニ限定商品」の存在です。
食品だけでなく、コスメや雑誌・書籍などにも限定商品が存在しています。コンビニだけでしか販売されていない限定色のネイルやリップ。通常の書店販売とはことなる表紙を使った、コンビニ限定の装丁の雑誌など、かなりの数のコラボ商品が生まれているのです。なかには、アニメ作品やアイドルグループなどのグッズがコンビニ限定で販売されるというケースもあります。
近年のコンビニ商品は、コンビニ各社の自社ブランド商品だけでなく、多くの企業の独自開発商品も棚に並んでいるのです。
そもそも、コラボ商品製作のはじまりは、企業同士の「コンビニ棚の獲得戦争」だと言います。コンビニはスーパーとは違い、限られた狭い空間で厳選した商品を販売するというスタイル。そのため、コンビニ側も商品選びには力を入れ、魅力的でない商品は選抜から落ちてしまうのです。
そこで各企業はコンビニの棚に自社製品を置いて貰うため、「コンビニ限定」という謳い文句をつけて、ひと工夫加えるという営業方法に打って出ました。こうして、世には「コンビニ限定商品」があふれるようになったのです。
実はこの「700円くじ」、その費用の多くはメーカー側が負担しています。くじの景品が自社製品となれば、既存の商品でも棚に置き続けてもらえるためです。それだけコンビニの存在感や発信力が強まっているのでしょう。
日々何の気なしに利用しているコンビニですが、その舞台裏では、こんな工夫や企業同士の競争が繰り広げられていたとは驚きです。今後も、コンビニがどう進化していくのかに注目ですね。
そんなコンビニに並ぶ商品には、実はたくさんの工夫がされています。そのひとつが「コンビニ限定商品」の存在です。
実はこんなにあるコンビニ限定商品
CMソングでも有名な、まるちゃんの「赤いきつね」。実はコンビニで販売されているものには、油揚げが2枚入っているのをご存じですか?値段も数十円ほどコンビニの方が高く、スーパーなどでは買えない商品です。ほかにも、通常よりやや濃いめに作られた角ハイボール缶や、アイスの王様・ハーゲンダッツのコンビニ限定フレーバー、駄菓子の老舗であるコイケヤやカルビーもコンビニ限定味を次々と打ち出しています。食品だけでなく、コスメや雑誌・書籍などにも限定商品が存在しています。コンビニだけでしか販売されていない限定色のネイルやリップ。通常の書店販売とはことなる表紙を使った、コンビニ限定の装丁の雑誌など、かなりの数のコラボ商品が生まれているのです。なかには、アニメ作品やアイドルグループなどのグッズがコンビニ限定で販売されるというケースもあります。
近年のコンビニ商品は、コンビニ各社の自社ブランド商品だけでなく、多くの企業の独自開発商品も棚に並んでいるのです。
なぜ企業はコンビニ限定商品をつくるのか?
コンビニとコラボするということは、制作費や人件費などが別途かかるということです。しかし、これだけ限定商品が販売されているということは、見合うだけのペイバックがあることを意味しています。そもそも、コラボ商品製作のはじまりは、企業同士の「コンビニ棚の獲得戦争」だと言います。コンビニはスーパーとは違い、限られた狭い空間で厳選した商品を販売するというスタイル。そのため、コンビニ側も商品選びには力を入れ、魅力的でない商品は選抜から落ちてしまうのです。
そこで各企業はコンビニの棚に自社製品を置いて貰うため、「コンビニ限定」という謳い文句をつけて、ひと工夫加えるという営業方法に打って出ました。こうして、世には「コンビニ限定商品」があふれるようになったのです。
仁義なき棚戦争が700円くじを生み出した
この「棚戦争」が原動力となっているのが、実は「700円くじ」です。これは商品購入700円ごとに1回くじを引くことができ、商品やグッズの応募券などが当たるというもの。これも限定グッズを手に入れるという意味では、コンビニ限定商品の亜種といえるかもしれません。みなさんも、コンビニでくじを引き、缶コーヒーなどをその場で引き換えてもらったという経験はありませんか?実はこの「700円くじ」、その費用の多くはメーカー側が負担しています。くじの景品が自社製品となれば、既存の商品でも棚に置き続けてもらえるためです。それだけコンビニの存在感や発信力が強まっているのでしょう。
日々何の気なしに利用しているコンビニですが、その舞台裏では、こんな工夫や企業同士の競争が繰り広げられていたとは驚きです。今後も、コンビニがどう進化していくのかに注目ですね。
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