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DATE/ 2018.06.02

30~40代におすすめのチークの使い方

 パーツごとのメイクをするとき、意外と迷ってしまうのがチークではないでしょうか。頬は目や眉、唇と違ってはっきりしたかたちがないので、どこからどこまでどんなふうにメイクすればいいのかわかりづらいものです。

チークの効果って?

 そもそもチークの効果とはどんなものなのか、そして絶対に必要なのかと疑問に思っている方も多いですよね。まず、チークで得られる効果は大きく分けてふたつあります。一つ目は、血色よく見せる効果。頬に赤味があるといきいきして健康的に見えます。二つ目は、小顔に見せる効果。チークで頬の位置を高くしたり影を演出したりすることで顔の印象が立体的になり、引き締まって見えます。

 次に、絶対に必要なのかという疑問の答えですが、実は必要がないときもあります。具体的には、海外で人気のメイク法であるコントゥアリングをしたときと、ほかのパーツに強めのメイクをしたとき。コントゥアリングでは、輪郭を整えるためにハイライトとシェーディングを組み合わせますよね。その上にさらにチークを乗せると色が濁ってしまうので、必要ありません。また、アイメイクを強調してリップメイクにも濃い色を使ったときなどは、そこにチークも加えるとごちゃごちゃした印象になってしまうので、やはり不要なのです。

求める仕上がりに合わせた種類選びを

 ここで、「ただでさえチークの入れ方がわからないのに、いらないときもあるなんてついていけない」と悩まないでください。化粧心理学者の平松隆円准教授は、メイクで魅力を引き出す方法のひとつに「相手によって使い分ける」ことをあげています。つまり「相手ごとにどういう自分を演出したいか」イメージすれば、どんなチークが理想的かも自然とわかるのです。そして「なりたい自分」がイメージできたら、チークの種類を使い分けましょう。種類は大きく分けて3つあります。

 一つ目は、パウダータイプ。仕上がりはマットで、清潔感やきちんと感を出せます。ブラシでふわっと乗せられるのでムラになりにくく、初心者でも使いやすいタイプです。二つ目は、クリームタイプ。仕上がりはツヤ感があり、みずみずしく透明感のある印象に。指で乗せたりスティック状のものを肌に直接滑らせたりするので、狙った位置につけやすい点が魅力です。三つ目は、リキッドタイプ。仕上がりは血色感が出て、ナチュラルな雰囲気になります。素早くなじませる必要があるので少し扱いが難しいですが、使う量が少なめなのでコスパのいいものが多いです。

 仕事のときはしっかり者に見てほしいからパウダー、デートのときは潤い感を演出したいからクリームなど、チークの種類を使い分けてなりたい自分になりましょう。

大人の女性らしいチークのポイント

 ただし、メイクには年齢ごとに向き不向きがあります。10代から20代のころは肌の水分量が多いためハリやツヤがありますが、これは年齢を重ねるごとに失われるもの。するとしわやくすみが目立つようになったり、フェイスラインが下がってきたりするので、ずっと同じメイクをしているとだんだん不釣り合いになります。

 特に気をつけたいのが、頬の高い部分にだけ丸く入れる真ん丸チーク。若い人向けのファッション雑誌のモデルなどがよくこのチークをしていますよね。しかし、フェイスラインが下がった顔に真ん丸チークを入れるとバランスがちぐはぐになります。30代、40代になったら、頬の一番高いところにチークを入れてからさらに耳のほうへと横長のラインをつくるのがポイント。このほうが顔に奥行きが出て、フェイスラインがすっきり見えます。

 また、カラーも若いころと同じ色を使い続けると合わなくなってきます。最近は赤味の強い色が人気ですが、30代になったらより肌なじみのいいローズピンクやデキる女感を出せるベージュ、40代になったらくすみをカバーできるコーラルピンクやサーモンピンクを使ってみましょう。

 とはいえ、年齢を気にしすぎるとメイクも楽しくありませんよね。今回ご紹介したチークのセオリーも参考にしながら、なにより一番に自分の気分が上がるメイクを追求してください。

<参考サイト>
・Menjoy!:「きれい」も「かわいい」も作れる!メイクで作る好意的印象【心理学者・平松隆円のモテ女子講座】
https://www.men-joy.jp/archives/311358
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今井むつみ
一般社団法人今井むつみ教育研究所代表理事 慶應義塾大学名誉教授