社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
SNSで「空気の読めない」おじさんの行動
最近ネットを騒がせた、「エアポート投稿おじさん」なるものをご存じでしょうか。実はこれ、空港滞在中の写真をSNSに投稿する中年男性を意味しています。この呼び方を使っているのは投稿している中年男性本人ではなく、その周囲の若者たち。雰囲気からなんとなく察するに、マイナスイメージが込められた言葉です。
とはいえ、SNSは自分が好きなことを好きなときに投稿するものですから、法的に問題がなければなにを投稿しても文句を言われる筋合いはありません。それは正論なのですが、SNSを開けば、つながっている人の投稿がどうしても目に入りますし、いやだからといっていきなりつながりを切るのも現実的には難しいですよね。こうして若者たちは日々、中年男性の空気が読めない投稿にストレスを感じているのです。
メタボを予防するために、または返上するために筋トレに励む中年男性は多いですよね。しかしこのときの様子をSNSに投稿しても、「他人の筋トレには興味がない」、「鍛えている自分がかっこいいと思っている」との理由で若者にはいやがられます。また、料理などの写真に誰かはわからないように女性を映り込ませると、若者には「見えすいたモテアピール」「どうせお店の女の子でしょ」と、イライラされてしまいます。
このほかにも、「手当たり次第につながりを持つ申請をしてくる」「つながりを持った途端にやたらと食事に誘ってくる」「勘違いした若者言葉を使っていて痛い」など、厳しい意見が。最近の若者は、自己顕示欲が強く自慢ばかりしている人や、すぐ距離を縮めようとしてくる、なれなれしい人には拒否反応を起こしやすいのです。ギクリとした人は、もう少し淡白で落ち着いた投稿やつながりの持ち方を心がけましょう。
たとえば、筋トレ投稿が嫌がられるSNSは主にFacebook。Facebookは職場や学校などのリアルな知人とつながっていることが多いため、趣味嗜好に偏りすぎている投稿は敬遠されがちです。しかし写真がメインのSNSであるInstagramではダイエット関連の人気が高く、こちらで筋トレ写真を投稿すれば興味を持って楽しんでくれる仲間を増やせるかもしれません。
同様に、1対1や少人数のやりとりに適したSNSのLINEで自分の近況報告ばかりしていると、「うざい」と思われやすいもの。しかし即時性のあるTwitterなら、単純に今なにをしているのかを投稿しても普通のこととして受け入れられます。
若者はTwitterのアカウントを複数持っています。例えば、メインのアカウントの他に、仲のいい人や気を許した人とだけつながり、他の人には投稿内容を公開しない「鍵アカ」、趣味についてのことだけを投稿をする「趣味アカ」などを持ち、使い分けている人がほとんどです。そこまでやると管理が大変ですが、SNSの特徴を知って、そこに合った投稿をすれば、若者ともスマートにやりとりできるでしょう。SNSでも現実と同じようにTPOがあるのです。
若者が拒絶する「エアポート投稿おじさん」
ではなぜ、若者たちは「エアポート投稿おじさん」に批判的なのでしょうか。その理由は、「誰も望んでいない」「気持ち悪い」投稿であるというもの。そう思っている20代女性は多く、「40代以上の中年男性だけがなぜか空港滞在中の写真をSNSに投稿する」「非日常の空間にいることをアピールしたくてしかたないのでは」と分析したうえで、「見え見えな自己顕示欲にうんざりしている」と辛口意見を述べています。とはいえ、SNSは自分が好きなことを好きなときに投稿するものですから、法的に問題がなければなにを投稿しても文句を言われる筋合いはありません。それは正論なのですが、SNSを開けば、つながっている人の投稿がどうしても目に入りますし、いやだからといっていきなりつながりを切るのも現実的には難しいですよね。こうして若者たちは日々、中年男性の空気が読めない投稿にストレスを感じているのです。
痛いSNSおじさんあるある
それでは空港での投稿をやめれば痛いSNSおじさんではなくなるのかというと、やはりそうはいきません。若者たちは「エアポート投稿おじさん」以外にも、実に多彩な中年男性のSNS投稿にイラッときています。それはたとえば次のようなものです。メタボを予防するために、または返上するために筋トレに励む中年男性は多いですよね。しかしこのときの様子をSNSに投稿しても、「他人の筋トレには興味がない」、「鍛えている自分がかっこいいと思っている」との理由で若者にはいやがられます。また、料理などの写真に誰かはわからないように女性を映り込ませると、若者には「見えすいたモテアピール」「どうせお店の女の子でしょ」と、イライラされてしまいます。
このほかにも、「手当たり次第につながりを持つ申請をしてくる」「つながりを持った途端にやたらと食事に誘ってくる」「勘違いした若者言葉を使っていて痛い」など、厳しい意見が。最近の若者は、自己顕示欲が強く自慢ばかりしている人や、すぐ距離を縮めようとしてくる、なれなれしい人には拒否反応を起こしやすいのです。ギクリとした人は、もう少し淡白で落ち着いた投稿やつながりの持ち方を心がけましょう。
SNSの特徴を知って使い分けよう
好きなことを投稿するはずのSNSで好きなことが言えないとは、なんとも息苦しい世の中です。しかし、考え方を少し柔軟にするだけで意外と簡単に問題が解決する可能性もあります。実は痛いSNSおじさん認定されている人のほとんどは、SNSの特徴を把握せずに漫然と使っているため、使いこなしている若者との間にずれが生じてしまっているのです。たとえば、筋トレ投稿が嫌がられるSNSは主にFacebook。Facebookは職場や学校などのリアルな知人とつながっていることが多いため、趣味嗜好に偏りすぎている投稿は敬遠されがちです。しかし写真がメインのSNSであるInstagramではダイエット関連の人気が高く、こちらで筋トレ写真を投稿すれば興味を持って楽しんでくれる仲間を増やせるかもしれません。
同様に、1対1や少人数のやりとりに適したSNSのLINEで自分の近況報告ばかりしていると、「うざい」と思われやすいもの。しかし即時性のあるTwitterなら、単純に今なにをしているのかを投稿しても普通のこととして受け入れられます。
若者はTwitterのアカウントを複数持っています。例えば、メインのアカウントの他に、仲のいい人や気を許した人とだけつながり、他の人には投稿内容を公開しない「鍵アカ」、趣味についてのことだけを投稿をする「趣味アカ」などを持ち、使い分けている人がほとんどです。そこまでやると管理が大変ですが、SNSの特徴を知って、そこに合った投稿をすれば、若者ともスマートにやりとりできるでしょう。SNSでも現実と同じようにTPOがあるのです。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
自分を豊かにする“教養の自己投資”始めてみませんか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,500本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
悪循環を壊すラストチャンス、攻めの経営への4つの兆候
グローバル環境の変化と日本の課題(4)攻めの経営に向けた構造変化
我慢の経営から攻めの経営へ――この30年間で染み付いた日本企業の我慢の経営体質。これからのグローバル経済に対応するためには、攻めの経営に転じる必要がある。その呼び水となる兆候はすでに出てきている。今起きつつある日本...
収録日:2025/01/17
追加日:2025/03/25
目標達成シートに注目!大谷翔平選手成功の鍵は考える習慣
大谷翔平の育て方・育ち方(4)高校時代の師の教えと目標達成シート
「球場の一番高いマウンドに立つ人間は、みんなが一番嫌がる仕事をしなさい」――これは花巻東高校時代に佐々木洋監督からいわれた言葉だが、野球のことだけでなく、こうした人間性に関わる教えの数々がその後の大谷翔平選手を作...
収録日:2024/11/28
追加日:2025/03/24
「実質所得低迷」の構造的要因と「緊縮財政」の歴史的悲劇
お金の回し方…日本の死蔵マネー活用法(5)円安と実質所得低迷の構造的要因
日本国内でのお金の回りが芳しくない一方、海外への資金流出が強まっている。そこに日本経済の構造的課題と円安の要因が見え隠れする。今回はそれらを掘り下げるとともに、過去の緊縮財政が引き起こした悲劇も振り返りながらイ...
収録日:2024/12/04
追加日:2025/03/22
三四郎はストレイシープ!? 漱石が描いた世間との矛盾とは
いま夏目漱石の前期三部作を読む(4)『三四郎』で描かれた世間との矛盾
『三四郎』に登場する広田先生は「偉大なる暗闇」として描かれているが、高い知性を持ちながらも社会的評価が得られない知識人の孤高を絶妙に捉えている。そして、この対極として登場する庶民の人妻に三四郎は翻弄され、「スト...
収録日:2024/12/02
追加日:2025/03/23
生成AIの利活用に格差…世界の導入事情と日本の現状
生成AI「Round 2」への向き合い方(1)生成AI導入の現在地
日進月歩の進化を遂げている生成AIは、私たちの生活や仕事の欠かせないパートナーになりつつある。企業における生成AI技術の利用に焦点をあてる今シリーズ。まずは世界的な生成AIの導入事情から、日本の現在地を確認しよう。(...
収録日:2024/11/05
追加日:2024/12/24