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「社長になる人の特徴」はあるのか?
「社長になりたい」人がどんどん減っていく現在、それでも「社長になる人」「なれる人」には共通の特徴があるのでしょうか。各種調査から社長の実像やイメージを拾ってみました。
昇進したいポストの最多は、「どうでもよい」(17.4%)で、「専門職」(16.5%)、「部長」(16.3%)、「重役」(14.2%)の順。「社長」と答えた人は10.3%と、1969年の調査開始以来最低を記録したというもの。専門職指向はとくに女性に顕著(21.7%)ですが、10年前と比べると10%以上下落。男性の場合、大幅に増えているのは「部長」(23.1%)ぐらいで、ポストにこだわらない姿勢がうかがえます。
就労意識に関する調査で5年前と比べて変化が大きいのは「あまり収入がよくなくても、やり甲斐のある仕事がしたい」(50.5%、5年前の-16.5%)、「面白い仕事であれば、収入が少なくても構わない」(44.3%、5年前の-15.7%)などの下落で、低収入にも限度があることを周囲から学んでいるようです。
新入社員の現実的な傾向は、「仕事はお金を稼ぐための手段であって面白いものではない」(41.0%、5年前の+9.5%)という項目からもうかがえます。
「働き方は人並みで十分」(61.6%)、「好んで苦労をすることはない」(34.1%)が過去最高を更新したことも、大きなトピック。逆に「社長になりたい」人にとってはチャンス到来なのかもしれません。
おもしろいのは「社長の誕生日」。1月1日生まれが全企業(0.86%)でも大企業(0.69%)でもトップに上がっています。1年を365で割ると約0.27%なので、少なくとも「社長の星座」みずがめ座(9.7%)よりは頼り甲斐のある根拠でしょう。1月1日生まれが身近にいれば、ぜひ注目したいですね。
社長の趣味1位は「ゴルフ」(43.54%)と予想通りですが、2位「無趣味」(9.09%)も目を引きます。ワーク・ライフ・バランスとは無縁に突っ走る社長像、新入社員から見て「なりたい」と思えないのも無理はないのかもしれません。
「マイナビウーマン」では、以下6項目を「将来、社長になりそうな男子の特徴」にあげています。
・自分の意見をしっかり持っている
・自信があって堂々としている
・信頼され人望も厚い
・聞き役に徹することもできる
・若いうちから出世している
・リーダーシップの取れる人
また、「社長になっちゃう人に共通して見かける11のパターン」と称して、社長観察の成果を繰り広げているのは、数多くの企業で顧問アドバイザーを務めるタナカキミアキ先生。YouTubeチャンネル「キミアキ先生の起業酔話」で、中小企業経営のこと、起業のこと、経理のことを話し、日々動画を配信しているだけに、目のつけどころが実際的です。その中からいくつか紹介します。
キミアキ先生が最初に挙げている3項目は以下です。
・基本的にせっかち
・他人がバカに見えてしょうがない
・営業にめっぽう強い
「それは社長だからか?」とも感じる一方、「ああ、社長でないと通用しませんよね」とも思わせられます。
次に以下の3項目を挙げています。
・ボンクラ上司をきっかけに起業する
・社内に敵を作りがち
・ケンカにめっぽう強い
これらは、社長の負けん気の強さ、マイナスをプラス要因に転じる姿勢としてうなずけます。最後のほうで挙げているのがこちらになります。
・三国志・戦国時代・幕末大好き
・作戦を練るのが大好き
この2項目は飽きずに社長を続けるための条件とも言えるかもしれません。
「社長になりたい」新入社員はマイナスの一途をたどっている
日本生産性本部によると、「将来は社長になりたい」という新入社員の割合が過去最低だったそうです。昇進したいポストの最多は、「どうでもよい」(17.4%)で、「専門職」(16.5%)、「部長」(16.3%)、「重役」(14.2%)の順。「社長」と答えた人は10.3%と、1969年の調査開始以来最低を記録したというもの。専門職指向はとくに女性に顕著(21.7%)ですが、10年前と比べると10%以上下落。男性の場合、大幅に増えているのは「部長」(23.1%)ぐらいで、ポストにこだわらない姿勢がうかがえます。
就労意識に関する調査で5年前と比べて変化が大きいのは「あまり収入がよくなくても、やり甲斐のある仕事がしたい」(50.5%、5年前の-16.5%)、「面白い仕事であれば、収入が少なくても構わない」(44.3%、5年前の-15.7%)などの下落で、低収入にも限度があることを周囲から学んでいるようです。
新入社員の現実的な傾向は、「仕事はお金を稼ぐための手段であって面白いものではない」(41.0%、5年前の+9.5%)という項目からもうかがえます。
「働き方は人並みで十分」(61.6%)、「好んで苦労をすることはない」(34.1%)が過去最高を更新したことも、大きなトピック。逆に「社長になりたい」人にとってはチャンス到来なのかもしれません。
「1月1日生まれ」は社長の条件?
では、実際に社長になっている人に共通の特徴はあるのでしょうか。東京商工リサーチによると、130万人以上の社長に最も顕著な特徴は、「持家」に住んでいること(90.48%)です。最終学歴は大卒(52.47%)がトップですが、高卒(37.58%)も多く、大学院卒(0.94%)を圧倒しています。おもしろいのは「社長の誕生日」。1月1日生まれが全企業(0.86%)でも大企業(0.69%)でもトップに上がっています。1年を365で割ると約0.27%なので、少なくとも「社長の星座」みずがめ座(9.7%)よりは頼り甲斐のある根拠でしょう。1月1日生まれが身近にいれば、ぜひ注目したいですね。
社長の趣味1位は「ゴルフ」(43.54%)と予想通りですが、2位「無趣味」(9.09%)も目を引きます。ワーク・ライフ・バランスとは無縁に突っ走る社長像、新入社員から見て「なりたい」と思えないのも無理はないのかもしれません。
社長になる人は、どこが違う?
Web上では、将来社長や役員になりそうな人の特徴を分析するページをたくさん見かけます。「マイナビウーマン」では、以下6項目を「将来、社長になりそうな男子の特徴」にあげています。
・自分の意見をしっかり持っている
・自信があって堂々としている
・信頼され人望も厚い
・聞き役に徹することもできる
・若いうちから出世している
・リーダーシップの取れる人
また、「社長になっちゃう人に共通して見かける11のパターン」と称して、社長観察の成果を繰り広げているのは、数多くの企業で顧問アドバイザーを務めるタナカキミアキ先生。YouTubeチャンネル「キミアキ先生の起業酔話」で、中小企業経営のこと、起業のこと、経理のことを話し、日々動画を配信しているだけに、目のつけどころが実際的です。その中からいくつか紹介します。
キミアキ先生が最初に挙げている3項目は以下です。
・基本的にせっかち
・他人がバカに見えてしょうがない
・営業にめっぽう強い
「それは社長だからか?」とも感じる一方、「ああ、社長でないと通用しませんよね」とも思わせられます。
次に以下の3項目を挙げています。
・ボンクラ上司をきっかけに起業する
・社内に敵を作りがち
・ケンカにめっぽう強い
これらは、社長の負けん気の強さ、マイナスをプラス要因に転じる姿勢としてうなずけます。最後のほうで挙げているのがこちらになります。
・三国志・戦国時代・幕末大好き
・作戦を練るのが大好き
この2項目は飽きずに社長を続けるための条件とも言えるかもしれません。
<参考サイト>
・日本生産性本部:平成30年度 新入社員「働くことの意識」調査結果
https://activity.jpc-net.jp/detail/mcd/activity001538/attached.pdf
・東京商工リサーチ:「130万人の社長データ」調査
http://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20160916_01.html
・マイナビウーマン:将来、社長になりそうな男子の特徴・6つ
https://woman.mynavi.jp/article/170104-186/
・節約社長:社長になっちゃう人に共通して見かける11のパターン
http://setsuyaku.ceo/post/1436/
・日本生産性本部:平成30年度 新入社員「働くことの意識」調査結果
https://activity.jpc-net.jp/detail/mcd/activity001538/attached.pdf
・東京商工リサーチ:「130万人の社長データ」調査
http://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20160916_01.html
・マイナビウーマン:将来、社長になりそうな男子の特徴・6つ
https://woman.mynavi.jp/article/170104-186/
・節約社長:社長になっちゃう人に共通して見かける11のパターン
http://setsuyaku.ceo/post/1436/
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