社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
クレジットカード4つの儲けの仕組みとは?
現金を持たずに気軽にお買い物が楽しめるクレジットカード。みなさん、何枚くらいお持ちでしょうか?
2016年、JCBの調査によると3.2枚、同年、一般社団法人日本クレジット協会の調査によると一人あたり平均2.5枚という調査結果が報告されています。
一人あたり、2~3枚は持っているクレジットカード。近年では、電子決済にも対応し、Apple Payのように複数のクレジットカードをスマホに登録して使うことができるようになりました。
今回は、そんなクレジットカードの運営会社の収益にフォーカスを当ててみたいと思います。
1)カード会員の入会金・年会費
グレードによって高額な入会金・年会費が発生
2)加盟店からの手数料
会員の購入額に対して3~7%の手数料
3)カード会員の分割払いの金利手数料
会員が物品購入、キャッシングの分割もしくはリボ払いした場合の金利手数料
4)会員ビジネス
ダイレクトメールによる広告収入、各種保険会社の契約手数料
加盟店と会員それぞれから得られる手数料が最も大きな収益ということができそうです。特に会員からの分割払いやリボ払いの金利手数料はバカになりません。リボ払いを執拗に勧誘するのはココに秘密があったのです。くれぐれもリボ払いによる使い過ぎには注意しましょう。
また、一括払いで済ませることが多く、こうした手数料を期待できない高額所得会員からは、年会費が1万円以上となるグレードアップしたサービスを提供するゴールドカードなどを勧めます。
購入額に応じたポイント還元や、サービス還元のキャンペーン、各種保険といった付加価値サービスが提供できるのも、利用者が必要以上に支払っている手数料などが原資になっていることを忘れずに、賢く利用したいものです。
2016年、JCBの調査によると3.2枚、同年、一般社団法人日本クレジット協会の調査によると一人あたり平均2.5枚という調査結果が報告されています。
一人あたり、2~3枚は持っているクレジットカード。近年では、電子決済にも対応し、Apple Payのように複数のクレジットカードをスマホに登録して使うことができるようになりました。
今回は、そんなクレジットカードの運営会社の収益にフォーカスを当ててみたいと思います。
クレジット業界の市場規模
『知らないとソンする!価格と儲けのカラクリ』によると、2013年の市場規模が38兆9031億円。ブランドシェア構成比としては、VISA 60%、Master 28.5%、American Express 9.3%、JCB 1.9%であること図解されております。国内のクレジット会社の多くはこれらのブランドと連携したサービスになっています。クレジット会社の4つの収益源
クレジットカードは手数料によって信用取引を実現しているわけですが、より具体的な収益源は4つに分けることができます。1)カード会員の入会金・年会費
グレードによって高額な入会金・年会費が発生
2)加盟店からの手数料
会員の購入額に対して3~7%の手数料
3)カード会員の分割払いの金利手数料
会員が物品購入、キャッシングの分割もしくはリボ払いした場合の金利手数料
4)会員ビジネス
ダイレクトメールによる広告収入、各種保険会社の契約手数料
加盟店と会員それぞれから得られる手数料が最も大きな収益ということができそうです。特に会員からの分割払いやリボ払いの金利手数料はバカになりません。リボ払いを執拗に勧誘するのはココに秘密があったのです。くれぐれもリボ払いによる使い過ぎには注意しましょう。
また、一括払いで済ませることが多く、こうした手数料を期待できない高額所得会員からは、年会費が1万円以上となるグレードアップしたサービスを提供するゴールドカードなどを勧めます。
信用とステイタスをビジネスに
海外では現金払いより、カード支払いのお客さんが優遇されるケースがあります。それは、カード会社の審査による信用によって担保されているからです。この信用はカードのグレードによってステイタスを段階的に付与し、年会費無料の一般カードから、年会費1~3万円となるゴールドカード、プラチナカード、さらには、年会費20~30万円ともいわれるブラックカードまで、カード所持者の虚栄心や優越感をくすぐります。購入額に応じたポイント還元や、サービス還元のキャンペーン、各種保険といった付加価値サービスが提供できるのも、利用者が必要以上に支払っている手数料などが原資になっていることを忘れずに、賢く利用したいものです。
<参考文献・参考サイト>
・『知らないとソンする!価格と儲けのカラクリ』(神樹兵輔・21世紀ビジョンの会著、高橋書店)
・『知らないとソンする!価格と儲けのカラクリ』(神樹兵輔・21世紀ビジョンの会著、高橋書店)
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
物知りもいいけど知的な教養人も“あり”だと思います。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
布団に入る何分前がいい?入眠しやすいお風呂の入り方
熟睡できる環境・習慣とは(3)睡眠にいい環境とお風呂の入り方
眠る環境は各家庭の状況や個人の好みによって大きく異なるが、一般的に「良い睡眠」のために望ましい環境はどのようなものだろうか。布団や枕などの寝具、エアコンなどの室温コントロールを含めた寝室の環境、また寝つきの良く...
収録日:2025/03/05
追加日:2025/12/07
平和の実現を哲学的に追求する…どんな平和でもいいのか?
平和の追求~哲学者たちの構想(1)強力な世界政府?ホッブズの思想
平和は、いかにすれば実現できるのか――古今東西さまざまに議論されてきた。リアリズム、強力な世界政府、国家連合・連邦制、国連主義……。さまざまな構想が生み出されてきたが、ここで考えなければならないのは「平和」だけで良...
収録日:2025/08/02
追加日:2025/12/08
『富嶽三十六景』神奈川沖浪裏のすごさ…波へのこだわり
葛飾北斎と応為~その生涯と作品(2)『富嶽三十六景』神奈川沖浪裏への道
役者絵からキャリアを始め、西洋の画法を取り入れながら読本の挿絵を大ヒットさせた葛飾北斎。その後、北斎が描いていった『北斎漫画』や浮世絵などの数々は、海外に衝撃を与えてファンを広げるほどのものになっていく。60代は...
収録日:2025/10/29
追加日:2025/12/06
なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(1)サイバー・フィジカル融合と心身一如
現代社会にとって空海の思想がいかに重要か。AIが仕事の仕組みを変え、超高齢社会が医療の仕組みを変え、高度化する情報・通信ネットワークが生活の仕組みを変えたが、それらによって急激な変化を遂げた現代社会に将来不安が増...
収録日:2025/03/03
追加日:2025/11/12
なぜ算数が苦手な子どもが多いのか?学力喪失の真相に迫る
学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(1)数が理解できない子どもたち
たかが「1」、されど「1」――今、数の意味が理解できない子どもがたくさんいるという。そもそも私たちは、「1」という概念を、いつ、どのように理解していったのか。あらためて考え出すと不思議な、言葉という抽象概念の習得プロ...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/10/06


