社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
【仕事と年収】看護師(24歳女性)
今回は「手術室看護師」の方に年収などのリアルなお金事情、その仕事の内容をうかがいました。
【年齢】24歳(女性)
【住まい】東京都
【独身or既婚】独身
器械出し以外には患者の観察や記録、薬品の準備等を行う外回り業務もメインの仕事内容です。その他、手術室内セッティングや物品補充などなど。
オペ時間延長等で残業になることもありますが、ほぼ定時上がりです。
あとは、刃物を使うアナログな現場だからか、体質が古いところです。根性論、いじめ体質など、昔からある負の側面が今でも残っています。
――――――――――
「看護師」の仕事と年収、いかがでしたでしょうか?
国税庁の平成28年度の民間給与実態統計調査では、20代前半女性の平均年収は241万円。この方の年収は400万円と同世代の平均を大きく上回っています。仕事の悪い点で、医師の機嫌を損ねてはいけないことを挙げていますが、手術がうまくいくかどうかは医師次第という意味では、医師の機嫌をとるというのは、間違っていないのかもしれません。
【年齢】24歳(女性)
【住まい】東京都
【独身or既婚】独身
経歴を教えてください。
4年制の専門学校卒で転職歴なし。この職業を選んだ理由は、現実的に就職に困らないと考えたため。2年目です。年収/月収/賞与について教えてください。
年収400万円、月収25万、賞与は70万(夏と秋)。経験年数1年ごとに5,000円ずつ昇給。オンコール待機手当2,000円/回。(緊急手術の場合などにすぐに病院に駆けつけられるようにしておくことに対する手当)貯蓄額はおいくらですか?
30万円。年間休日は?
110日前後。基本的には、カレンダー通りの休日(月に数回は土曜出勤あり)。仕事の内容は?残業はどれぐらい?
手術室に配属されてまず学ぶのが【器械出し】です。医師に「メス」と言われて渡す、アレです。最初は必死に参考書で解剖を学び、手術の流れを徹夜で覚えたりもしましたが、これがなかなか実を結ばず。もちろん何もわからない状態もマズイですが、それよりもこれらのことをざっくりと理解した上で、このタイミングでこの器械を渡すんだな…と勘(?)を働かせたり、医師によってお気に入りの器械があるので、それを覚えたり、といったことの方が大切でした。ある程度、センスがいるのかもしれません…。器械出し以外には患者の観察や記録、薬品の準備等を行う外回り業務もメインの仕事内容です。その他、手術室内セッティングや物品補充などなど。
オペ時間延長等で残業になることもありますが、ほぼ定時上がりです。
この仕事の良い点は?
入院中の患者に対して手術前・中・後の経過を追って関わることができます。また当たり前ではありますが、○○の疾患や骨折等の状態を治す、改善するといった目的が明確な仕事なので、やりがいが感じられる場面も多いと思います。この仕事の悪い点は?
とにかく医師の機嫌を損ねてはいけないことです。手術中は意外なことに流行りの音楽や医師のお気に入りの音楽が流れていたりします。そのような中で医師や周囲の看護師と雑談しながら、調和をとる必要があります。もちろん楽しいことも多いですが、雰囲気を悪くすると、立場が厳しくなる一面もあります。なので、良し悪しですかね…。あとは、刃物を使うアナログな現場だからか、体質が古いところです。根性論、いじめ体質など、昔からある負の側面が今でも残っています。
――――――――――
「看護師」の仕事と年収、いかがでしたでしょうか?
国税庁の平成28年度の民間給与実態統計調査では、20代前半女性の平均年収は241万円。この方の年収は400万円と同世代の平均を大きく上回っています。仕事の悪い点で、医師の機嫌を損ねてはいけないことを挙げていますが、手術がうまくいくかどうかは医師次第という意味では、医師の機嫌をとるというのは、間違っていないのかもしれません。
<参考サイト>
・国税庁HP「民間給与実態統計調査」より
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2016/pdf/001.pdf
・国税庁HP「民間給与実態統計調査」より
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2016/pdf/001.pdf
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
物知りもいいけど知的な教養人も“あり”だと思います。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
今や化学兵器の主流…「バイナリー」兵器とは?
医療から考える国家安全保障上の脅威(3)NBC兵器をめぐる最新情勢
2006年ロシアのKGB元職員暗殺には「ポロニウム210」というNBC兵器が用いられた。これは、検知しやすいγ線がほとんど出ない放射線核種で、監視の目を容易にすり抜ける。また、2017年金正男氏殺害に使われた「VX」は、2種の薬剤を...
収録日:2024/09/20
追加日:2025/05/15
【会員アンケート】談論風発!トランプ関税をどう考える?
編集部ラジオ2025(8)会員アンケート企画:トランプ関税
会員の皆さまからお寄せいただいたご意見を元に考え、テンミニッツTVの講義をつないでいく「会員アンケート企画」。今回は、「トランプ関税をどう考える?」というテーマでご意見をいただきました。
第2次トランプ...
第2次トランプ...
収録日:2025/05/07
追加日:2025/05/15
「法華経はSFだ!」というナラティブの神秘的体験
おもしろき『法華経』の世界(1)法華経はSFだ!
『法華経』といえば紀元1世紀から3世紀に成立したといわれる大乗仏教の代表的経典である。厳しい修行や哲学的思索を行う出家が中心だった当時のインド仏教に対し、誰もが平等に成仏できると説く『法華経』は画期的なものだった...
収録日:2025/01/27
追加日:2025/05/04
運動では減らないコレステロール…食生活の見直しで対策を
健診結果から考える健康管理・新5カ条(5)コレステロールは運動では減らない
コレステロールは中性脂肪と混同されがちだが、まったく異なる性質の脂(あぶら)である。コレステロールには、消化酵素になるなど3つの使い道があるが、摂り過ぎると運動しても簡単になくならないため、血管の変化を引き起こし...
収録日:2025/01/10
追加日:2025/05/13
生と死が明確に分かれていた…弥生人が生きていた世界とは
弥生人の実態~研究結果が明かす生活と文化(9)弥生人の「生の世界」
弥生時代の衣食住には、いったいどんな文化があったのだろうか。土器やスタンプ痕の分析から浮かび上がる弥生人が生きていた世界、その生活をひもとくと、農耕の発展の経路や死生観など当時のさまざまな文化の背景が見えてくる...
収録日:2024/07/29
追加日:2025/05/14