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日本人の死因1位…都道府県別のがん罹患率は?
1981年以来、日本人の死因1位を占めている「がん」、2016年のがんによる死亡者数は37万2986人で、死亡者全体の28.5%だったと言います。今回は、日本人の二人に一人は発症する身近な病気「がん」について調べてみました。
厚生労働省が1月16日に発表した「全国がん登録の概要」によると、2016年に新たにがんと診断された患者の延べ人数は99.5万人(男性56.7万人、女性42.8万人)。部位別の患者数は、大腸が1位(15万8127人、15.9%)で、以下は胃(13万4650人、13.5%)、肺(12万5454人、12.6%)などの順。男性は胃(9万2691人、16.4%)、前立腺(8万9717人、15.8%)、大腸(8万9641人、15.8%)の順で多く、女性は乳房(9万4848人、22.1%)、大腸(6万8476人、16.0%)、胃(4万1959人、9.8%)の順で多いことが分かりました。
男女合わせて全部位の罹患率が一番高かったのは長崎県で、人口10万人あたり454.9人。最少の沖縄県356.3人とは100人近い差があります。長崎県以下は秋田県、香川県、北海道、宮崎県と続き、東京都の「がんになりやすさ」は21位。低い順では沖縄県、愛知県、長野県、群馬県、静岡県であることが分かりました。
部位別には、「胃がん」が1位新潟県(74.7人)、2位秋田県(70.3人)、3位山形県(63.2人)、4位富山県(60.0人)、5位鳥取県(59.7人)。地図を見ると日本海側に偏っており、理由として考えられるのが「塩分過多」です。さらに、ピロリ菌に感染している人が塩分過多になると胃の粘膜の炎症が進みやすくなります。
「肝がん」は、1位佐賀県(21.6人)、2位愛媛県(20.7人)、3位福岡県(20.6人)、4位長崎県(19.5人)、5位山梨県(18.9人)。原因の1つと言われているのが、西日本で感染率の高い「肝炎ウイルス」です。該当する地域の方は、検査のお知らせに注意する必要がありそうです。
全国で最もがんになりにくいと発表された沖縄県は、温暖な気候とあくせくしない環境が決め手のよう。日照時間が長く、日光に当たる機会が多いと、ストレスに強くなり、がんに対する免疫力を維持できると言われます。また、糖分を好み塩分を控える、あまり熱すぎるものを食べない傾向も、胃がんの発症リスクを抑えている可能性があります。
これまでの抗がん剤のほとんどは、がん細胞を直接攻撃するタイプの薬でしたが、オプジーボは、人の体が本来持っている免疫力を強めることで、がん細胞に打ち勝ちます。当初の薬価は1瓶(100mg)あたり約73万円と高価でしたが、2018年の11月に17万円となり、かなり手が届きやすくなりました。
現在、保険適用となっているのは、悪性黒色腫(メラノーマ、皮膚がんの一種)、肺がん(非小細胞、二次治療からのみ使用可能)、頭頸部がん(舌がん、咽頭がんなど)、胃がん(切除不能なものに限る)など、6種類ほど。これらのがんであれば、高額療養費制度を用いて1ヵ月8万円ほどで治療が受けられます(全額自己負担では、年間1,000万円ほど)。
がんとの向き合い方、治療法の選択などについては、全国のがん診療連携拠点病院等438施設の「がん相談支援センター」が相談に乗ってくれます。近くのセンターをチェックしておきましょう。
「がん」になる率、男女別・部位別では?
男女別では、日本人男性ががんになる確率は生涯では62%、がんで死亡する確率は25%に上ります。一方、日本人女性ががんになる確率は生涯では47%、がんで死亡する確率は16%です。厚生労働省が1月16日に発表した「全国がん登録の概要」によると、2016年に新たにがんと診断された患者の延べ人数は99.5万人(男性56.7万人、女性42.8万人)。部位別の患者数は、大腸が1位(15万8127人、15.9%)で、以下は胃(13万4650人、13.5%)、肺(12万5454人、12.6%)などの順。男性は胃(9万2691人、16.4%)、前立腺(8万9717人、15.8%)、大腸(8万9641人、15.8%)の順で多く、女性は乳房(9万4848人、22.1%)、大腸(6万8476人、16.0%)、胃(4万1959人、9.8%)の順で多いことが分かりました。
納得?!がんになる人が最も少ないのが「沖縄県」
今回の発表は全国の病院にがん患者の情報の届け出が義務付けられてから初の調査。都道府県の罹患率も比較していることから、地域特性や食文化などと関係があるのかどうか、話題を呼んでいます。しかし、これはあくまでも1回の結果であり、都道府県担当者レベルが気をつけるべき傾向とのこと。個人が神経質になる必要はありません。男女合わせて全部位の罹患率が一番高かったのは長崎県で、人口10万人あたり454.9人。最少の沖縄県356.3人とは100人近い差があります。長崎県以下は秋田県、香川県、北海道、宮崎県と続き、東京都の「がんになりやすさ」は21位。低い順では沖縄県、愛知県、長野県、群馬県、静岡県であることが分かりました。
部位別には、「胃がん」が1位新潟県(74.7人)、2位秋田県(70.3人)、3位山形県(63.2人)、4位富山県(60.0人)、5位鳥取県(59.7人)。地図を見ると日本海側に偏っており、理由として考えられるのが「塩分過多」です。さらに、ピロリ菌に感染している人が塩分過多になると胃の粘膜の炎症が進みやすくなります。
「肝がん」は、1位佐賀県(21.6人)、2位愛媛県(20.7人)、3位福岡県(20.6人)、4位長崎県(19.5人)、5位山梨県(18.9人)。原因の1つと言われているのが、西日本で感染率の高い「肝炎ウイルス」です。該当する地域の方は、検査のお知らせに注意する必要がありそうです。
全国で最もがんになりにくいと発表された沖縄県は、温暖な気候とあくせくしない環境が決め手のよう。日照時間が長く、日光に当たる機会が多いと、ストレスに強くなり、がんに対する免疫力を維持できると言われます。また、糖分を好み塩分を控える、あまり熱すぎるものを食べない傾向も、胃がんの発症リスクを抑えている可能性があります。
夢の新薬オプジーボも薬価改正で手が届きやすくなった
がんの最新治療として話題を集めているのが、2018年ノーベル医学・生理学賞を受賞した本庶佑博士が基礎研究に携わった「免疫チェックポイント阻害剤(nivolmab:商品名 オプジーボ)」です。従来の抗がん剤とは全く異なるメカニズムが特徴で、有効性が高く副作用も少ないことから脚光を浴びています。これまでの抗がん剤のほとんどは、がん細胞を直接攻撃するタイプの薬でしたが、オプジーボは、人の体が本来持っている免疫力を強めることで、がん細胞に打ち勝ちます。当初の薬価は1瓶(100mg)あたり約73万円と高価でしたが、2018年の11月に17万円となり、かなり手が届きやすくなりました。
現在、保険適用となっているのは、悪性黒色腫(メラノーマ、皮膚がんの一種)、肺がん(非小細胞、二次治療からのみ使用可能)、頭頸部がん(舌がん、咽頭がんなど)、胃がん(切除不能なものに限る)など、6種類ほど。これらのがんであれば、高額療養費制度を用いて1ヵ月8万円ほどで治療が受けられます(全額自己負担では、年間1,000万円ほど)。
がんとの向き合い方、治療法の選択などについては、全国のがん診療連携拠点病院等438施設の「がん相談支援センター」が相談に乗ってくれます。近くのセンターをチェックしておきましょう。
<参考サイト>
・厚生労働省:がん登録
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/gan/gan_toroku.html
・国立がん研究センターがん情報サービス:全国がん登録とは
https://ganjoho.jp/reg_stat/can_reg/national/public/about.html
・厚生労働省:がん登録
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/gan/gan_toroku.html
・国立がん研究センターがん情報サービス:全国がん登録とは
https://ganjoho.jp/reg_stat/can_reg/national/public/about.html
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