社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
神社に行くと得られる気持ちよさとは!?
「ダイジョーブタ」に聞いてみた
「ダイジョーブタ」は、ベストセラー作家・浅見帆帆子さんが描くキャラクター。本の挿し絵として活躍する小さなブタは、いつも浅見さんのそばにいる「守護神のような存在」だと彼女は言う。2014年秋に新しい本を出版する際、浅見さんは表紙デザインに迷い、2パターンの内どちらがいいか、自分の守護神・ダイジョーブタに聞いてみる、いや必要な情報を教えてもらうことにした。
「守護神」と「引き寄せの法則」
「守護神に聞いてみる」というのと、「自分に必要な情報を引き寄せる」というのでは、ずいぶんイメージが違う。しかし、それは結局は同じことを指している。世界のおおもとは宇宙であり、人も自分も宇宙につながるカケラのような存在であることだ。そのように認識すれば、「聞いてみる」ことはスピリチュアルな行為とは限らない。さらに言えば、自分自身が主体性を持って進む方向性を宣言し、「よければ手を貸してください」と謙虚にお願いすることだ。
「私にわかる方法で」答えをもらう
浅見さんは、表紙デザインの選択について「私がジャッジできるよう、私にわかる方法で教えてください」と、宇宙への宣言をした。ほどなく立ち寄った店で、一人の幼児が「黄色がいいよ」と声を出す。浅見さんの選択とはまったく関係なく、積木遊びの最中に黄色いブロックを欲しがる声だった。それを自分の答えだと決めた浅見さんは、黄色の表紙を選択する。結果は上々、彼女の世界はさらに広がった。
「感じる力」を求める神社ブーム
そんなふうに無関係の人の言葉や自然現象を借りて、必要な答えがやって来るのはよくあることだ。もっと感性の鋭敏になった人ならば、声など聞かなくても、ふっと自分でひらめくこともある。見えないものを「感じる力」を求めて、ここ数年間、老若男女を問わぬブームになっているのが神社なのだろう。
神社の浄化作用と若者世代
神社では、ふと誰かのことを思いだしたり、自分が無意識に我慢していたことに気づいたり、家に帰ったらあれをやろうなど、あらゆるレベルでの気づきが起こり、素直な感情が湧いてくる。人間の余計なものがそぎ落とされ、浄化作用が起きてピュアになるため、直感に従うことが楽になる場所と言える。その面白さ・気持ちよさを知った若者世代がどんどん神社へ行き出している。そして、感じる力をどんどん取り戻している。神社をはさんで、好循環が起こっているのだ。
「努力」とは「楽しさ」をキープすること
直感に素直に従う感覚は、いったんつかめば忘れない。ただ、それを遮断するものに、詰め込み過ぎの予定や仕事がある。目の前の仕事で頭がいっぱいになっていると、感じる力は当然鈍る。それを緩め、直感を冴えさせるためにこそ「リフレッシュ」の時間はある。7日に1度の休みは、肉体を休めるだけではなく、やる気を磨き、ワクワク感を大切にするためにある。そのような「楽しい状態」を、自分で自分にキープすることを「努力」と呼ぶのだと、浅見さんは考えている。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
“社会人学習”できていますか? 『テンミニッツTV』 なら手軽に始められます。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
グローバル主義が全ての元凶…トランプ政権がめざすのは?
米国システムの逆襲~解放の日と新世界秩序(1)米国システム「解放の日」
第二次トランプ政権は、その関税政策を発動させた日、4月2日を「解放の日」と称した。そこには、アメリカが各国の面倒を見るという第二次世界大戦以降の構図が、アメリカに損害をもたらしているという問題意識がある。「解放の...
収録日:2025/04/25
追加日:2025/05/20
「哲学・歴史」と「実証研究」の両立で広い視野をつかむ
デモクラシーの基盤とは何か(3)政治と経済を架橋するもの
「政治経済」と一口にいっても、両者を結びつけて思考することは簡単ではない。政治と経済を架橋するためには、その土台にある歴史や哲学、また実証的なデータを同時に検討する必要がある。これからの公共性を考えるための多角...
収録日:2024/09/11
追加日:2025/05/23
トランプ政治と民主主義の危機…カント哲学から考える
編集部ラジオ2025(9)デモクラシーの危機と「哲学」
いま、世界各国で「デモクラシーの危機」が高まっています。これまでの常識を超えたドラスティックな政策を次々と打ち出す第2次トランプ政権はもちろん、欧州各国の政治状況もポピュリズム的な面を強くしています。また、ロシア...
収録日:2025/04/03
追加日:2025/05/22
日本のインテリジェンスは大丈夫か…行政機関の対応に愕然
医療から考える国家安全保障上の脅威(4)国家インテリジェンスの課題
「日本のインテリジェンスは大丈夫なのか」という声が海外から聞かれるという。例えば北朝鮮のミサイルに搭載されている化学剤について、「エイジング」と呼ばれる拮抗薬投与までの制限時間の観点からはまったく見当違いの神経...
収録日:2024/09/20
追加日:2025/05/22
ブレーキなき極右ポピュリズム…文化戦争を重視し経済軽視
第2次トランプ政権の危険性と本質(1)実は「経済重視」ではない?
「第二次トランプ政権は、第一次政権とは全く別の政権である」――そう見たほうが良いのだと、柿埜氏は語る。ついつい「第1次は経済重視の政権だった」と考えてしまいがちだが、実は第2次政権では「経済」の優先順位は低いのだと...
収録日:2025/04/07
追加日:2025/05/10