ポケモンGOにハマる40~50代が多い理由
街角でどこからともなく人が集まり出し、スマホを取り出し画面をタップし始める、そんな風景といえば、「ポケモンGO」。いまや社会的にも認知された現象になりました。これは、レイドバトルという、街中に設置されたジムに出現するレアで強力なポケモンを協力して倒すゲームに興じる群衆の一風景。現実の位置情報とAR(現実拡張)技術を組み合わせたゲームコンテンツならではといってよいでしょう。
ただ、当初の若者中心だったユーザー層に変化が見られるようになりました。多くの人が気がつかれているように、年齢層がぐっとお高めになり、ポケGならぬポケ爺といって良さそうな、60~70代といった高齢者までにユーザー層を広げています。レイドバトルに群がる人を観察してみると、かつての10~20代の若者ではなく、その中心は男女を問わず40~50代の中高年層といってよいでしょう。
「ポケモンGO」は、任天堂の人気ゲームシリーズ「ポケットモンスター」が世界観のベースとなっています。ポケモンを捕獲して図鑑を完成させるコレクション要素、育てたポケモンを戦わせて勝利を競うというバトル要素がゲームの根幹をなしています。これらの要素に加えて、友達とのポケモン交換などソーシャルなコミュニケーション要素がユーザーのモチベーションとして設定されているのです。
本編の「ポケットモンスター」シリーズにこれまで登場したポケモンはなんと809種類。「ポケモンGO」に実装されているポケモンは約470種類と、現時点でコレクションに終わりは見えません。(いずれの数字も2019年4月時点)
一つ目の理由は、シンプルでわかりやすいゲーム性であること。ゲームをよくプレイする層は物足りなく感じるかもしれませんが、スマホの扱いに慣れていない層でも簡単な操作で遊ぶことができます。加えて、最初から詰め込みすぎず、出現したポケモンを捕獲するというシンプルな構成からスタートし、強力なポケモンをほかのユーザーと一緒に倒して捕獲を目指す「レイドバトル」や友達とポケモンの交換ができる「フレンド機能」などユーザーが消化しやすいように段階的に機能を追加しているのです。
また、一部の課金アイテムを使うとゲームを優位に進めることができるので、お金に余裕のある40~50代にとってはアドバンテージが高く、アピールしやすいゲーム環境といえます。
二つ目の理由は、運動不足の解消となること。「ポケモンGO」は歩くことが基本です。ポケモンを探すために歩くのはもちろん、現れたポケモンを捕獲するには、ポケストップと呼ばれるスポットを巡り、捕獲するためのアイテムを集めなければいけません。さらに、ポケモンのタマゴを孵化させるには、決められた距離(2km/5km/7km/10km)を歩かなければいけないなど、歩くことがゲームを進めるためには必要なのです。このことが、健康意識は高いけれども、日ごろから運動不足を感じている40~50代に響いたといえます。
本編の第一作目「ポケットモンスター赤・緑」が発売されたのは1996年。80年代にファミコンブームを経験した40~50代も、当時は20~30代。社会人となり、家庭を持つ人も増え、多くの人がゲームから離れました。そのファミコン世代が、社会現象になったことで「ポケモンGO」を認知し、再びゲームに戻ってきたという見方もできるでしょう。
懸念されるのは、光があれば闇があるというように、ユーザー数が増えると不埒なプレイヤーによる問題が少なからず発生しています。人や場所の迷惑を顧みず群がるプレイヤーに辟易としている人も少なくないでしょう。
ARという現実に重なるゲームであるからこそ、守るべきルールやマナーがあります。社会性にも健康にも貢献する可能性あるコンテンツであるからこそ、プレイヤーも運営サイドも力をあわせて、よりよいゲーム環境をめざしての尽力を期待したいところです。
一大ブームからユーザー層に大きな変化が!
「ポケモンGO」は、2016年7月に公式リリースされ、全世界で一大ブームとなりました。3年目に突入する2019年においても、リリース直後の熱狂とまではいかないまでも、安定した売上と賑わいを見せているようです。ただ、当初の若者中心だったユーザー層に変化が見られるようになりました。多くの人が気がつかれているように、年齢層がぐっとお高めになり、ポケGならぬポケ爺といって良さそうな、60~70代といった高齢者までにユーザー層を広げています。レイドバトルに群がる人を観察してみると、かつての10~20代の若者ではなく、その中心は男女を問わず40~50代の中高年層といってよいでしょう。
ユーザーのモチベーションは?
なぜいまだに多くの人が「ポケモンGO」で遊び続けているのでしょうか。「ポケモンGO」は、任天堂の人気ゲームシリーズ「ポケットモンスター」が世界観のベースとなっています。ポケモンを捕獲して図鑑を完成させるコレクション要素、育てたポケモンを戦わせて勝利を競うというバトル要素がゲームの根幹をなしています。これらの要素に加えて、友達とのポケモン交換などソーシャルなコミュニケーション要素がユーザーのモチベーションとして設定されているのです。
本編の「ポケットモンスター」シリーズにこれまで登場したポケモンはなんと809種類。「ポケモンGO」に実装されているポケモンは約470種類と、現時点でコレクションに終わりは見えません。(いずれの数字も2019年4月時点)
40~50代がユーザー層に多い理由は?
「ポケモンGO」が40~50代の中高年層にアピールした理由にはいくつか考えられることがあります。一つ目の理由は、シンプルでわかりやすいゲーム性であること。ゲームをよくプレイする層は物足りなく感じるかもしれませんが、スマホの扱いに慣れていない層でも簡単な操作で遊ぶことができます。加えて、最初から詰め込みすぎず、出現したポケモンを捕獲するというシンプルな構成からスタートし、強力なポケモンをほかのユーザーと一緒に倒して捕獲を目指す「レイドバトル」や友達とポケモンの交換ができる「フレンド機能」などユーザーが消化しやすいように段階的に機能を追加しているのです。
また、一部の課金アイテムを使うとゲームを優位に進めることができるので、お金に余裕のある40~50代にとってはアドバンテージが高く、アピールしやすいゲーム環境といえます。
二つ目の理由は、運動不足の解消となること。「ポケモンGO」は歩くことが基本です。ポケモンを探すために歩くのはもちろん、現れたポケモンを捕獲するには、ポケストップと呼ばれるスポットを巡り、捕獲するためのアイテムを集めなければいけません。さらに、ポケモンのタマゴを孵化させるには、決められた距離(2km/5km/7km/10km)を歩かなければいけないなど、歩くことがゲームを進めるためには必要なのです。このことが、健康意識は高いけれども、日ごろから運動不足を感じている40~50代に響いたといえます。
本編の第一作目「ポケットモンスター赤・緑」が発売されたのは1996年。80年代にファミコンブームを経験した40~50代も、当時は20~30代。社会人となり、家庭を持つ人も増え、多くの人がゲームから離れました。そのファミコン世代が、社会現象になったことで「ポケモンGO」を認知し、再びゲームに戻ってきたという見方もできるでしょう。
これからのポケモンGO
いうまでもなく「ポケモンGO」は本編と連動するように、新しいポケモンが追加されていくことが予想できます。それらがいつ追加されるのか、今後どんな機能が追加されるのか、お楽しみはまだまだ尽きません。懸念されるのは、光があれば闇があるというように、ユーザー数が増えると不埒なプレイヤーによる問題が少なからず発生しています。人や場所の迷惑を顧みず群がるプレイヤーに辟易としている人も少なくないでしょう。
ARという現実に重なるゲームであるからこそ、守るべきルールやマナーがあります。社会性にも健康にも貢献する可能性あるコンテンツであるからこそ、プレイヤーも運営サイドも力をあわせて、よりよいゲーム環境をめざしての尽力を期待したいところです。