社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
「恋愛依存症」になりやすい人の特徴
「恋」に依存してしまう心の状態
家族愛、兄弟愛、友愛といった言葉がありますが、「愛」は誰に対しても与え、与えられができるものだと言われています。しかし、「恋」は誰でもいいというわけにはいきませんよね。しかし、なかには「恋」そのものに依存して、頻繁に恋人を変えたり、恋人を優先しすぎて自分を犠牲にしてしまうといったことがあります。これは俗に言う恋愛依存症。依存症とは、日常生活に支障を来すほど、何かにのめり込んでしまい、自分の力だけでは対応が難しい状態のことです。依存症には2つのタイプがあるといわれ、お酒やタバコ、薬物など依存性のある物質の接種による物質依存と、ギャンブル、スマホ、ネット、ゲームといったプロセス依存がそれに当たります。なかでも、恋愛依存症は後者に属します。
恋愛依存症に陥りやすい人の特徴とは?
では、恋愛依存症に陥りやすい人とは、どんな特徴があるのでしょうか?・ネガティブ思考である
・感情表現が苦手
・頑張り屋
・世話好き
・自分に自信がない
・家庭環境の不和
など
一言に恋愛依存症といっても、その状態や至った経緯はさまざまだと思いますが、その多くはこのような特徴があげられると考えられています。
しかし、短所と長所は表裏一体であるように、こうした要素が自分にあるからといって必ずしも恋愛依存症になるわけではありません。「頑張り屋」は、困難を乗り超えようとする「努力家」とも言えますし、「家庭環境の不和」がきっかけとなり、知人や家族を強く愛し、大切にしている人も多いでしょう。
誰しもが何かの依存症なり得るのと同じで、さまざまな要因が複合的に絡み合い、恋愛依存症となってしまうのです。
カウンセリングは依存症脱却の有効な手段
恋愛依存症は、恋人、むしろ恋愛そのものに依存してしまっているので、「恋人に捨てられるのが恐い」「嫌われたくない」という気持ちが強くなり、何でも相手に合わせようとして無理をするということがあります。常識的でない時間に会いに行く、無理をして高価なプレゼントを贈る、酷いときはDVなどの暴力に耐えるといったことも……。いくら辛い、不安だ、嫌だと思っても、自分でコントロールができないのが恋愛依存症のみならず、「依存症」の恐ろしいところなのです。改善策としては、没頭できる趣味を見つけたり、自分の時間を大切にするなど、恋愛以外のことで充足感を得ることがあげられます。しかし、もっと根深い状態にある場合、思い切って、恋愛依存症を専門にしているカウンセラーや臨床心理士の方に看てもらうというのは有効な手段です。
カウンセリングというとハードルが高く感じられるかもしれませんが、体は定期的に検診を受けて健康状態をチェックしていますよね? それと同じように、カウンセリングは「心の健康診断」です。話しやすく、人として信頼できる先生を見つけることができれば、一人で悩むよりもずっと状態はよくなっていくはずです。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
自分を豊かにする“教養の自己投資”始めてみませんか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
逆境に対峙する哲学カフェ…西洋哲学×東洋哲学で問う矛盾
逆境に対峙する哲学(1)日常性が「破れ」て思考が始まる
「逆境とは何に逆らうことなのか」「人はそもそも逆境でしか思考しないのではないか」――哲学者鼎談のテーマは「逆境に対峙する哲学」だったが、冒頭からまさに根源的な問いが続いていく。ヨーロッパ近世、ヨーロッパ現代、日本...
収録日:2025/07/24
追加日:2025/12/19
豊臣兄弟の謎…明らかになった秀吉政権での秀長の役割
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(1)史実としての豊臣兄弟と秀長の役割
豊臣と羽柴…二つの名前で語られる秀吉と秀長だが、その違いは何なのか。また、これまで秀長には秀吉の「補佐役」というイメージがあったが、史実ではどうなのか。実はこれまで伝えられてきた羽柴(豊臣)兄弟のエピソードにはか...
収録日:2025/10/20
追加日:2025/12/18
古き良きヨーロッパのキリスト教社会が克明にわかる名著
渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(1)古き良きキリスト教社会
渡部昇一氏には、若き頃に留学したドイツでの体験を記した『ドイツ留学記(上・下)』(講談社現代新書)という名著がある。1955年(昭和30年)から3年間、ドイツに留学した渡部昇一氏が、その留学で身近に接したヨーロッパ文明...
収録日:2021/08/06
追加日:2021/10/23
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
「重要思考」で考え、伝え、聴き、そして会話・議論する――三谷宏治氏が著書『一瞬で大切なことを伝える技術』の中で提唱した「重要思考」は、大事な論理思考の一つである。近年、「ロジカルシンキング」の重要性が叫ばれるよう...
収録日:2023/10/06
追加日:2024/01/24
「キリスト教は知らない」ではアメリカ市民はつとまらない
「アメリカの教会」でわかる米国の本質(1)アメリカはそもそも分断社会
アメリカが日本の運命を左右する国であることは、安全保障を考えても、経済を考えても、否定する人は少ないだろう。だが、そのような国であるにもかかわらず、日本人は、本当に「アメリカ」のことを理解できているだろうか。日...
収録日:2022/11/04
追加日:2023/01/06


