社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
UNO公式から発表された驚きの公式ルールとは?
誰しもが遊んだことがあるカードゲーム「ウノ」。1971年にアメリカのオハイオ州で生まれその面白さから人気は世界中に広がり、毎年5億枚以上も印刷されるほどの人気を持つカードゲームです。そんなウノで、あるツイートがバズったのをご存知でしょうか?
Aさんがドロー4を出して、Bさんがドロー2を出して、Cさんもドロー2を出した結果、Dさんが8枚引く、というルールが当たり前だった我々にとっては衝撃的な発表で、このツイートは6万回以上もリツイートされるまでになり、反響が大きくなっているのです。
また、その数日後には「アクションカード(記号カード)での上がりも問題ない」というルールも発表。最後の1枚が記号カードになった場合には無条件に2枚カードを引くというルールが当たり前だった人もいて、またまた公式の見解に驚かされる人も少なくありませんでした。
例えばドロー系カードを重ねることはできない、という海外公式の見解に対して、日本ウノ協会が認定した競技ルールでは「ドロー系カードは重ねることができる」と明記されています。その方が競技が盛り上がるという意図があったのかもしれませんが、私たちはそのルールを一般的なものとして思い込んでいるのかもしれません。
ウノがこんなにも自由なのは、そもそも公式がルールのアレンジを認めているからです。2016年には「白いワイルドカード」という、なんと自分でカードの役割を決めることができるカードが入ったウノも発売しているほどなので、自分たちが楽しめるルールで楽しんでほしいというウノの意図をうかがうことができます。型にはまらず、柔軟な楽しみ方ができること。それこそがウノが世界中の老若男女に愛され続ける理由なのかもしれません。
実はあの行為が禁じ手ではなかった!?
ウノの海外公式アカウントが噂のツイートを発信したのは2019年5月あたまのこと。その内容は「ドロー系のカードにドロー系のカードを重ねることはできない」という公式ルールの見解を記したものでした。ドロー系のカードが出たら、次の人は指定された枚数を引かなければならず、しかもそのターンにカードを出すことはできないのです。Aさんがドロー4を出して、Bさんがドロー2を出して、Cさんもドロー2を出した結果、Dさんが8枚引く、というルールが当たり前だった我々にとっては衝撃的な発表で、このツイートは6万回以上もリツイートされるまでになり、反響が大きくなっているのです。
また、その数日後には「アクションカード(記号カード)での上がりも問題ない」というルールも発表。最後の1枚が記号カードになった場合には無条件に2枚カードを引くというルールが当たり前だった人もいて、またまた公式の見解に驚かされる人も少なくありませんでした。
なぜ違うルールで広まったのか?
海外公式ではNGの行為が、なぜルールとして浸透していたのでしょうか。調べてみましたがその真相は分かりませんでした。しかし、どうやらウノのローカルルールはさまざまで、公式ルールが必ず即している、というわけではないことが分かってきました。例えばドロー系カードを重ねることはできない、という海外公式の見解に対して、日本ウノ協会が認定した競技ルールでは「ドロー系カードは重ねることができる」と明記されています。その方が競技が盛り上がるという意図があったのかもしれませんが、私たちはそのルールを一般的なものとして思い込んでいるのかもしれません。
ルールがあまりにも柔軟なウノ
さらにウノのルールを調べてみると、手札からカードを出せないときに「山札から引いたカードを出せれば出して良いがそれ以外の手札のカードは出せない」という公式ルールに対して「場にカードが出せるまで引き続ける」というルールがあったり、「カードは1枚ずつ出す」という公式ルールに対して「カードは数字か色が一致すれば2枚出しができる」というルールがあったり、アレンジはさまざま。そのため、公式ルールはあるものの、ローカルルールによってかなり異なる部分があるということが分かりました。ウノがこんなにも自由なのは、そもそも公式がルールのアレンジを認めているからです。2016年には「白いワイルドカード」という、なんと自分でカードの役割を決めることができるカードが入ったウノも発売しているほどなので、自分たちが楽しめるルールで楽しんでほしいというウノの意図をうかがうことができます。型にはまらず、柔軟な楽しみ方ができること。それこそがウノが世界中の老若男女に愛され続ける理由なのかもしれません。
<参考サイト>
・マテル ー ウノ
http://mattel.co.jp/toys/uno/
・ウノカードゲーム公式サイト
http://unogame.jp/about/
・『UNO』に新事実、ドローカードのスタック不可が公式より明示―ドロー2&4を出されたら必ず引くことに
https://www.gamespark.jp/article/2019/05/07/89459.html
・マテル ー ウノ
http://mattel.co.jp/toys/uno/
・ウノカードゲーム公式サイト
http://unogame.jp/about/
・『UNO』に新事実、ドローカードのスタック不可が公式より明示―ドロー2&4を出されたら必ず引くことに
https://www.gamespark.jp/article/2019/05/07/89459.html
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
自分を豊かにする“教養の自己投資”始めてみませんか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
熟睡できる習慣や環境は?西野精治先生に学ぶ眠りの本質
編集部ラジオ2025(30)西野精治先生に学ぶ「熟睡の習慣」
テンミニッツ・アカデミーで、様々な角度から「睡眠」についてお話しいただいている西野精治先生(スタンフォード大学医学部精神科教授)に「熟睡できる環境・習慣とは」というテーマで具体的な方法論をお話しいただいた講義を...
収録日:2025/10/17
追加日:2025/12/11
平和の実現を哲学的に追求する…どんな平和でもいいのか?
平和の追求~哲学者たちの構想(1)強力な世界政府?ホッブズの思想
平和は、いかにすれば実現できるのか――古今東西さまざまに議論されてきた。リアリズム、強力な世界政府、国家連合・連邦制、国連主義……。さまざまな構想が生み出されてきたが、ここで考えなければならないのは「平和」だけで良...
収録日:2025/08/02
追加日:2025/12/08
スケジュール管理で重要な「クリティカル・パス法」とは
プロジェクトマネジメントの基本(4)スケジュール・マネジメント
スケジュール管理はプロジェクトマネジメント(PM)に強く要請される要素である。プロジェクトの有期性を保全するためには、スケジュールをどう分析するのか。また、一つのプロジェクトの所要期間はどう割り出され、どんな技法...
収録日:2025/09/10
追加日:2025/12/11
熟睡のために――自分にあった「理想的睡眠」の見つけ方
熟睡できる環境・習慣とは(1)熟睡のための条件と認知行動療法
「熟睡とは健康な睡眠」だと西野氏はいうが、健康な睡眠のためには具体的にどうすればいいのか。睡眠とは壊れやすいもので、睡眠に影響を与える環境要因、内面的要因、身体的要因など、さまざまな要因を取り除いていくことが大...
収録日:2025/03/05
追加日:2025/11/23
葛飾北斎と応為…画狂の親娘はいかに傑作へと進化したか
葛飾北斎と応為~その生涯と作品(1)北斎の画狂人生と名作への進化
浮世絵を中心に日本画においてさまざまな絵画表現の礎を築いた葛飾北斎。『富嶽三十六景』の「神奈川沖浪裏」が特に有名だが、それを描いた70代に至るまでの変遷が実に興味深い。北斎とその娘・応為の作品そして彼らの生涯を深...
収録日:2025/10/29
追加日:2025/12/05


