テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2019.07.27

米国では安い?日本のハーゲンダッツが高いワケ

 日本でハーゲンダッツといえば、ちょっとリッチなカップアイスですが、実は本国アメリカではかなりリーズナブルな価格設定になっているのを知っていますか。

 なぜ日本のハーゲンダッツは高いのか。安く購入する方法はないのか。わかりやすく解説していきます。

ハーゲンダッツジャパンの戦略と独禁法

 日本でハーゲンダッツを製造・輸入・販売するハーゲンダッツジャパンの戦略は、ズバリ「値下げしない」です。理由は簡単です。ハーゲンダッツの「売り」は、なんといっても原材料をはじめとする品質の高さ。値引きすれば、収益が下がり、「売り」である品質が落ち、それが顧客離れにつながると考えるからです。

 ところが、1997年、ハーゲンダッツジャパンは独占禁止法違反で公正取引委員会から勧告を受けました。希望小売価格より安く販売しないよう小売店に働きかけたり、ディスカウント店の並行輸入を妨害したことが問題視されたのです。

 その後、割引販売も行われるようにはなりました。ただし、高品質・高価格のイメージは守り続けています。

アメリカではいくらで買えるか

 アメリカではパイントサイズ(472ml)で4ドルが標準です。安い時は2ドルほどで買うことができるそうです。日本ではパイントサイズは税込で800円ほどになります。

 どのくらい違うのか、ドルと円では比較しにくいと思うので、1ドル108円換算で考えてみましょう。4ドルは432円、2ドルは216円です。つまり、日本とアメリカでは、2倍から3.5倍以上の価格差があるということです。しかも、日本では今年2019年6月に価格が改定され、値段が上がりました。

 なんだか日本国内の価格設定で買うのがちょっとバカらしく思えてきますね。

ハーゲンダッツを安く食べる方法

 Googleで「業務用 ハーゲンダッツ」と検索してみてください。すると、2Lサイズのハーゲンダッツがヒットするはずです。これが大体2500円ほどで販売されています。

 2Lサイズは、ミニカップでいうと18個分ほどになります。つまり1カップ140円ほどで購入できるというわけです。半額ほどになるので、かなりお得になります。商品の見た目は全然違いますが、中身は同じです。ハーゲンダッツファンの皆さんは、ぜひぜひチェックしてみてください。

<参考文献>
・バカ高くても1位のハーゲンダッツ、米国では低価格商品?感動を極限まで追及し世界中から材料│Business Journal
https://biz-journal.jp/2017/01/post_17858.html
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
雑学から一段上の「大人の教養」はいかがですか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

ブレーキなき極右ポピュリズム…文化戦争を重視し経済軽視

ブレーキなき極右ポピュリズム…文化戦争を重視し経済軽視

第2次トランプ政権の危険性と本質(1)実は「経済重視」ではない?

「第二次トランプ政権は、第一次政権とは全く別の政権である」――そう見たほうが良いのだと、柿埜氏は語る。ついつい「第1次は経済重視の政権だった」と考えてしまいがちだが、実は第2次政権では「経済」の優先順位は低いのだと...
収録日:2025/04/07
追加日:2025/05/10
柿埜真吾
経済学者
2

大隈重信と福澤諭吉…実は多元性に富んでいた明治日本

大隈重信と福澤諭吉…実は多元性に富んでいた明治日本

デモクラシーの基盤とは何か(2)明治日本の惑溺と多元性

アメリカは民主主義の土壌が育まれていたが、日本はどうだったのだろうか。幕末の藩士たちはアメリカの建国の父たちに憧憬を抱いていた。そして、幕末から明治初期には雨後の筍のように、様々な政治結社も登場した。明治日本は...
収録日:2024/09/11
追加日:2025/05/16
3

【会員アンケート】談論風発!トランプ関税をどう考える?

【会員アンケート】談論風発!トランプ関税をどう考える?

編集部ラジオ2025(8)会員アンケート企画:トランプ関税

会員の皆さまからお寄せいただいたご意見を元に考え、テンミニッツTVの講義をつないでいく「会員アンケート企画」。今回は、「トランプ関税をどう考える?」というテーマでご意見をいただきました。

第2次トランプ...
収録日:2025/05/07
追加日:2025/05/15
テンミニッツTV編集部
教養動画メディア
4

今や化学兵器の主流…「バイナリー」兵器とは?

今や化学兵器の主流…「バイナリー」兵器とは?

医療から考える国家安全保障上の脅威(3)NBC兵器をめぐる最新情勢

2006年ロシアのKGB元職員暗殺には「ポロニウム210」というNBC兵器が用いられた。これは、検知しやすいγ線がほとんど出ない放射線核種で、監視の目を容易にすり抜ける。また、2017年金正男氏殺害に使われた「VX」は、2種の薬剤を...
収録日:2024/09/20
追加日:2025/05/15
山口芳裕
杏林大学医学部教授
5

生と死が明確に分かれていた…弥生人が生きていた世界とは

生と死が明確に分かれていた…弥生人が生きていた世界とは

弥生人の実態~研究結果が明かす生活と文化(9)弥生人の「生の世界」

弥生時代の衣食住には、いったいどんな文化があったのだろうか。土器やスタンプ痕の分析から浮かび上がる弥生人が生きていた世界、その生活をひもとくと、農耕の発展の経路や死生観など当時のさまざまな文化の背景が見えてくる...
収録日:2024/07/29
追加日:2025/05/14
藤尾慎一郎
国立歴史民俗博物館 名誉教授