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昭和の「モテる車」は今どうなった?
若者の車離れという声を聞きだして相当長くなりますが、昭和の終わり頃、バブルへまっしぐらの時代には車でのデートが定番でした。なかでも「この車さえ持っていればモテる」と言われた鉄板のデートカー、今はいったいどうなっているのでしょうか。そして、令和版のモテ車は?
標準装備されていた「電動サンルーフ」、さらになぜか運転席側から助手席を倒すことのできる「リクライニングノブ」も、デートを盛り上げるのに必須だったとか。この人気は3代目も続きますが、1991年のモデルチェンジで、カップルからはそっぽを向かれてしまいます。
プレリュードを脅かすスタートして1988年に登場したのが、5代目「シルビア」(日産)。若者を中心に約30万台売れたといいます。「ART FORCE SILVIA」と呼ばれるなめらかシルエットが、女子人気の秘密。同年のグッドデザイン大賞や「1988-1989年日本カー・オブ・ザ・イヤー」も受賞しています。当時希少な存在となっていたFRのスポーティークーペなので、走りを重視する男性の支持を得…ということは、「カッコよく走る俺」を彼女の前で演出できる最高の道具だったということなのでしょうね。
さて、3つ目の鉄板モテ車は、少しハイソな「ソアラ」(トヨタ)です。中でも1986年に登場した2代目ソアラは、バブル景気とも重なり大ヒット。当時「女子大生が乗りたい車」1位に輝き、ソアラ信仰は高まる一方でした。「アッシーくん」と呼ばれても何のその、女子大の門前に連なっていた白いソアラが記憶にある人も多いのではないでしょうか。トヨタの技術の粋を集めた高級車でありながら、2ドアクーペの身軽さが、女心をくすぐったものと思われます。
日産シルビアには、デートカーとしてだけでなく、「走り屋」としての顔もありました。コンパクトな車体にパーツ改造を施し、峠やサーキットで走る5代目S13の姿は、多くの人が見かけているはずです。2002年8月、スポーツカーの販売不振や平成12年排ガス規制の影響を受け、R34スカイラインGT-Rとともに生産終了となります。スマートなデザインと高い走行性能で、今日も愛好家の多いクルマです。
トヨタ・ソアラは、3代目(1991-2000)以降、輸出仕様の「レクサス・SC」を前面に立てての展開となっていました。4代目が2001年に発表されますが、2005年7月には日本国内でレクサス・SCを販売するため、絶版となっています。
鉄板の3車種すべてが、もうとっくに生産終了しているのは残念ですね。ここ数年、モーターショーが近づくと「プレリュード復活か?」「シルビアついに復活!?」といった記事が書かれているのは、かつてのファンからのメーカーへの熱いおねだりなのかもしれません。
3車種以外にもデートカーとしては、マツダ「ユーノス ロードスター」、「ファミリア」、三菱「パジェロ」、日産「レパード」などが人気でした。このうちレパードは1999年に、パジェロは2021年に生産終了していますが、他の車種は2024年まで健在です。
彼女たちの好みのボディタイプは、SUV、セダン、ミニバン。間違ってもスポーツカーやオープンカーはないようです。色は黒か白。国産車か外車かへのこだわりも、バブル期のような熱意はありません。免許さえ持っていれば、レンタカーデートも「レン愛ドライブ」としてアリなのが、今どきの車事情。行きたいシーンに合わせて、彼女の好みをリサーチしてみるのが一番なようです。
これが最強の「デートカー」3選!
「デートカー」という言葉を生んだのは、1982年発売の2代目「プレリュード」(ホンダ)。車高が低く横幅が広く、日本車離れしたデザインが男子受けしていましたが、女子に人気だったのは「リトラクタブルヘッドライト」。パカッと開いて点灯するのがカワイイ、と拍手されていたのです。標準装備されていた「電動サンルーフ」、さらになぜか運転席側から助手席を倒すことのできる「リクライニングノブ」も、デートを盛り上げるのに必須だったとか。この人気は3代目も続きますが、1991年のモデルチェンジで、カップルからはそっぽを向かれてしまいます。
プレリュードを脅かすスタートして1988年に登場したのが、5代目「シルビア」(日産)。若者を中心に約30万台売れたといいます。「ART FORCE SILVIA」と呼ばれるなめらかシルエットが、女子人気の秘密。同年のグッドデザイン大賞や「1988-1989年日本カー・オブ・ザ・イヤー」も受賞しています。当時希少な存在となっていたFRのスポーティークーペなので、走りを重視する男性の支持を得…ということは、「カッコよく走る俺」を彼女の前で演出できる最高の道具だったということなのでしょうね。
さて、3つ目の鉄板モテ車は、少しハイソな「ソアラ」(トヨタ)です。中でも1986年に登場した2代目ソアラは、バブル景気とも重なり大ヒット。当時「女子大生が乗りたい車」1位に輝き、ソアラ信仰は高まる一方でした。「アッシーくん」と呼ばれても何のその、女子大の門前に連なっていた白いソアラが記憶にある人も多いのではないでしょうか。トヨタの技術の粋を集めた高級車でありながら、2ドアクーペの身軽さが、女心をくすぐったものと思われます。
モテ車たちは、今どうなっているのか
ホンダ・プレリュードは、4代目でスポーツクーペに成長、5代目ではサンルーフを復活させるのですが、2000年8月に生産終了。2001年6月、インテグラのフルモデルチェンジに伴い、インテグラに統合するかたちで販売を終了します。23年も売れ続けた人気車種、国内累計販売台数は13,924台と発表されています。日産シルビアには、デートカーとしてだけでなく、「走り屋」としての顔もありました。コンパクトな車体にパーツ改造を施し、峠やサーキットで走る5代目S13の姿は、多くの人が見かけているはずです。2002年8月、スポーツカーの販売不振や平成12年排ガス規制の影響を受け、R34スカイラインGT-Rとともに生産終了となります。スマートなデザインと高い走行性能で、今日も愛好家の多いクルマです。
トヨタ・ソアラは、3代目(1991-2000)以降、輸出仕様の「レクサス・SC」を前面に立てての展開となっていました。4代目が2001年に発表されますが、2005年7月には日本国内でレクサス・SCを販売するため、絶版となっています。
鉄板の3車種すべてが、もうとっくに生産終了しているのは残念ですね。ここ数年、モーターショーが近づくと「プレリュード復活か?」「シルビアついに復活!?」といった記事が書かれているのは、かつてのファンからのメーカーへの熱いおねだりなのかもしれません。
3車種以外にもデートカーとしては、マツダ「ユーノス ロードスター」、「ファミリア」、三菱「パジェロ」、日産「レパード」などが人気でした。このうちレパードは1999年に、パジェロは2021年に生産終了していますが、他の車種は2024年まで健在です。
令和のモテ車は??
さて、気になる令和の人気車種は…というと、「見栄を張って身の丈に合っていない車に乗るのはカッコ悪い」「あおり運転が増えているので高級車や目立つ車は避けたい。ターゲットにされそうで恐怖を感じる」など、堅実な意見が女子からは出ています。彼女たちの好みのボディタイプは、SUV、セダン、ミニバン。間違ってもスポーツカーやオープンカーはないようです。色は黒か白。国産車か外車かへのこだわりも、バブル期のような熱意はありません。免許さえ持っていれば、レンタカーデートも「レン愛ドライブ」としてアリなのが、今どきの車事情。行きたいシーンに合わせて、彼女の好みをリサーチしてみるのが一番なようです。
<参考サイト>
・三菱自動車「パジェロ製造」、生産活動終了 | 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC31B1W0R30C21A8000000/
・WEB CARTOP:クルマだけでモテた時代があった!昭和の鉄板モテクルマ3選
https://www.webcartop.jp/2018/04/226330/
・ベストカーWeb:クルマ好きを熱中させた全25台!最後の昭和ランキング【クーペ&オープン編】
https://bestcarweb.jp/feature/column/68456
・三菱自動車「パジェロ製造」、生産活動終了 | 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC31B1W0R30C21A8000000/
・WEB CARTOP:クルマだけでモテた時代があった!昭和の鉄板モテクルマ3選
https://www.webcartop.jp/2018/04/226330/
・ベストカーWeb:クルマ好きを熱中させた全25台!最後の昭和ランキング【クーペ&オープン編】
https://bestcarweb.jp/feature/column/68456
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