テンミニッツ・アカデミー|有識者による1話10分のオンライン講義
会員登録 テンミニッツ・アカデミーとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2020.03.15

バッテリーの減りが早くなったらココを確認!

 スマホにバッテリーは絶対に欠かせません。しかし、しばらく使っていると劣化してあまり持たなくなってきます。もちろんバッテリーの消耗具合に応じてスマホ自体を買い換えるのも一つの手段ですが、そう安い買い物でもないですよね。バッテリーにはできる限り長持ちして欲しいところです。ということで、ここではバッテリーを長持ちさせるポイントについて見てみましょう。

バッテリーを長持ちさせるための方法

 バッテリーを長持ちさせるには、普段からどのような点に注意したらいいのでしょうか。まずはNTTdocomoのサイトからポイントをピックアップしましょう。

 1.画面の明るさを適切にする(明るくしすぎない)
 2.充電中の利用を控える
 3.通信(Wi-Fi、Bluetooth、GPS)機能や使用していないアプリはこまめに終了する
 4.最新のソフトウェアに更新する
 5.バックグラウンドの通信、同期の設定を変更する
 6.電波状態の良いところで利用する
 7.純正品、もしくはキャリアの場合キャリア指定の充電器を使用する

 スマートフォンの画面は大きくなっているので、電池の消耗の大きな要因となっています。必要以上に明るくしないようにすることでバッテリーを節約できます。使っていないアプリをこまめに終了する、バックグラウンドでの通信や同期の設定を変更するという点は面倒ですが、セキュリティの面からも意識した方がいいでしょう。

バッテリーの減りが極端に早いとき長持ちさせるには?

 ここまでは日頃からどういった点に気をつければ良いのか、ということを見ました。一方でOSをアップデートした際に、急にバッテリー消費が増えることがあります。これはアップデートによってOSに不具合が起きている場合が考えられます。こういったOSアップデート時にバッテリーに起きる不具合は、特にiPhoneでは「バッテリードレイン」と呼ばれ、iPhoneのユーザー同士で問題を解決し合うサポートコミュニティには多くの質問が投げられているようです。具体的には操作していないのに数分で数パーセントを消費してしまうといった現象です。この問題のもっとも困った点は、根本的な解決にはアップデートを待つ以外にないという点です。

 ただ、MacRumorsというサイトによると、いくつかバッテリーを節約するために見直す設定はあるとのこと。以下、同サイトで紹介されているiPhoneで「バッテリードレイン」がおきた際の確認ポイントと、少しでもバッテリーを長持ちさせる方法です。基本的な考え方はAndroidも同じと考えていいでしょう。また、はじめに紹介した内容と重なる部分もありますが、こちらは「バッテリードレイン」が起きた際に、問題がOSのアップデート以外にないか、確認するポイントも含んでいます。

 1.地図に関連するアプリ以外の位置情報へのアクセスを「なし」もしくは「使用中のみ」にする
 2.Bluetoothをアプリに応じてできる限りオフにする
 3.低電力モードに設定する(※メール自動受信は停止するので注意)
 4.可能な限りWi-Fiを使用する
 5.電波が届かない場所にいるときには機内モードを有効にしておく
 6.バッテリー自体に問題がないかよく確認する
 7.特別にバッテリーを消耗しているアプリがないかよく確認する
 8.「APPのバックグラウンド更新」をオフにする
 9.メールの受信間隔を長くする
 10.アプリからの通知をなるべく少なくする
 11.自動ダウンロードとアプリの更新を無効にする
 12.ダークモードを有効にする(iOS13以降で可能)
 13.画面の明るさを落とす
 14.自動ロックがかかる時間をできる限り短くする
 15.アップデートが最新の状態かどうか確認する
 16.アプリを手動で閉じる操作をしない(iPhoneのみ?)
 17.再起動する
 18.iPhoneを復元する(問題が解決しない場合の最終手段)

 3番の低電力モードにすると、Appのバッググラウンド更新やメールの取得、Hey Siriといった操作が行われなくなるので、これらが必要な人は気をつけましょう。5番は高所や地下、建物奥まったところなどで仕事をする人には有益です。12番のダークモードはiPhone X、XS、XS Max、11 Pro、11 Pro MaxなどのOLEDディスプレイを搭載したデバイスならバッテリー寿命を少し節約できるとのこと。16番の「アプリを閉じる操作をしない」はやや驚きですが、アプリをバッググラウンドで立ち上げているだけでは特に電力の消費は起きていないそうです。それよりも手動で消してしまうと再起動時に再度読み出しが必要になり、バッテリーに影響を与えるとのこと(※この点はAndroidでは未確認です)。

Android、iPhone共に共通するバッテリー節約の基本

 大きくまとめましょう。Android、iPhone共にいつでも共通しているバッテリー節約方法は以下です。

 1.画面の明るさをあまり明るくしない
 2.できる限りバックグラウンド更新をオフにする
 3.電波状態のいいところで使用する

 バッテリーの消費が大きいのは、画面表示および電波を探して自動的にアプリや位置情報などを通信する処理です。便利だからと全部自動的に任せていると、それだけバッテリーの消費も多くなることがわかります。あらゆる人間にとって使いやすいものにするために、様々な気を利かせた機能が搭載され、スマートフォンはどんどん高機能になっています。もちろん以前よりもバッテリーの性能もだいぶ進化しているのですが、こういった高機能化により機器の消費電力も上がっているので、ここはいたちごっこ。使わない機能、状況に応じて使えない機能はオフにしながら使う、という点に気を配るだけで、スマホはまだまだ長持ちするかもしれません。

<参考サイト>
・iOS 13 Battery Drain: 15+ Tips to Make Your Battery Last Longer|MacRumors
https://www.macrumors.com/guide/ios-battery-tips/
・電池を長持ちさせる方法|NTTdocomo
https://www.nttdocomo.co.jp/support/battery_long/index.html
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
“社会人学習”できていますか? 『テンミニッツTV』 なら手軽に始められます。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。 『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

百年後の日本人のために、共に玉砕する仲間たちのために

百年後の日本人のために、共に玉砕する仲間たちのために

大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(4)百年後の日本人のために

硫黄島の戦いでの奇跡的な物語を深く探究したノンフィクション『大統領に告ぐ』。著者の門田隆将氏は、「読者の皆さんには、その場に身を置いて読んでほしい」と語る。硫黄島の洞窟の中で、自分が死ぬ意味を考えていた日本人将...
収録日:2025-07-09
追加日:2025/08/15
門田隆将
作家 ジャーナリスト
2

原発建設には10年以上も…小型モジュール炉の可能性と課題

原発建設には10年以上も…小型モジュール炉の可能性と課題

日本のエネルギー政策大転換は可能か?(2)世界のエネルギーと日本の原発事情

再生可能エネルギーのシェアが世界的に圧倒的な伸びを見せる中、第7次エネルギー基本計画において原子力発電を最大限活用する方針を示した日本政府だが、それはどこまで現実的なのか。国際エネルギー機関が発表した今後のエネル...
収録日:2025-04-04
追加日:2025/08/17
鈴木達治郎
長崎大学客員教授 NPO法人「ピースデポ」代表
3

なぜ社会的時差ボケになる?若者の夜型傾向とうつの関係

なぜ社会的時差ボケになる?若者の夜型傾向とうつの関係

睡眠から考える健康リスクと社会的時差ボケ(3)夜型人間と社会的時差ボケの関係

「夜型人間ほど社会的時差ボケは大きい」――つまり社会的時差ボケには、いわゆる夜型の生活習慣が大きく関わっているということだ。また、実はそうした睡眠のリズムは、持って生まれた遺伝子の影響も無視できないという。クロノ...
収録日:2025-01-17
追加日:2025/08/16
西多昌規
早稲田大学スポーツ科学学術院教授 早稲田大学睡眠研究所所長
4

日英同盟の廃棄、総力戦…世界秩序の激変に翻弄された日本

日英同盟の廃棄、総力戦…世界秩序の激変に翻弄された日本

戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(1)総力戦時代の到来

日本陸軍は戦前の歴史をどう動かしたのか。シリーズでは陸軍の皇道派と統制派がどのような考えのもとに動いたかを論じる。第1話の今回はまず、第一次大戦が世界史的にいかなる意味を持ったかについて解説する。(全7話中第1話)
収録日:2018-12-25
追加日:2022/08/12
中西輝政
京都大学名誉教授 歴史学者 国際政治学者
5

全ては経済?…米中対立の現状とリスクが高まる台湾危機

全ては経済?…米中対立の現状とリスクが高まる台湾危機

トランプ政権と「一寸先は闇」の国際秩序(2)米中対立の現在地

世界第一、第二の経済力を誇る米中の対立は由々しい問題である。第1次トランプ政権下で始まった対立はバイデン政権に継承されてきたが、トランプ第2次政権では主題はもっぱら経済に集中している。われわれも米中協議の行方を注...
収録日:2025-06-23
追加日:2025/08/14
佐橋亮
東京大学東洋文化研究所教授