社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
なぜ人はデマに騙されてしまうのか?
「中国の工場がストップするから紙製品が品薄になる」「特定の薬はウイルスを増殖させるから飲んではいけない」「納豆がコロナ予防に効く」…世の中が混乱すると真偽の定かではない情報があふれかえり、時にはデマ情報によって私たちの生活に大きな影響を与えてしまうことも少なくありません。
特にSNSが普及するようになってからは、個人が情報を拡散できるようになったため、正しい情報もデマ情報も区別されずに急激に広がるようになっています。情報があふれかえるこの時代、私たちがデマにだまされてしまうのはなぜなのでしょうか。2つのキーワードに分けて紹介していきましょう。
こうした非常時は特にデマ情報が発生しやすい状況になっています。しかし、私たちは情報を欲しがるあまり、精査しないうちに情報を鵜呑みにしてしまいがちになっているのです。その結果、「納豆がコロナ予防に効く」といったデマが広く拡散されてしまい、納豆が売り場からなくなる、という現象に発展しまうのです。
また、文章を読んで明らかにおかしいものであればだまされませんが、それらしいストーリーが組み立てられていると納得してしまうこともあります。「中国の工場がストップするから紙製品が品薄になる」というデマが広がりましたが、実際トイレットペーパーは国内での製造が多いので生産に影響はないというのが事実です。しかし、その事実を知っている人はあまりいなかったので、どこにもトイレットペーパーがないという大変な騒ぎになってしまったのです。
また、デマを見分けるコツは「ネットのデマ、嘘を嘘だと見抜く方法は?」でも紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
特にSNSが普及するようになってからは、個人が情報を拡散できるようになったため、正しい情報もデマ情報も区別されずに急激に広がるようになっています。情報があふれかえるこの時代、私たちがデマにだまされてしまうのはなぜなのでしょうか。2つのキーワードに分けて紹介していきましょう。
分からないことへの「不安」
デマにだまされてしまう大きな原因のひとつが「不安」です。東日本大震災の発生や新型コロナウイルスの流行などで社会が混乱する事態に陥ると、少しでも多くの情報が欲しくなりますよね。そんな不安を払拭するためにネットで何か情報がないかと調べたり、SNSでリアルタイムの情報を追った経験がある人もいるのではないでしょうか。こうした非常時は特にデマ情報が発生しやすい状況になっています。しかし、私たちは情報を欲しがるあまり、精査しないうちに情報を鵜呑みにしてしまいがちになっているのです。その結果、「納豆がコロナ予防に効く」といったデマが広く拡散されてしまい、納豆が売り場からなくなる、という現象に発展しまうのです。
信じたいことを信じてしまう「脳のクセ」
私たち人間の脳は「信じたいものを信じる」というクセを持っています。Twitter(現X)を例にしてみると、何万件もリツイートされたり、いいねがついているツイートや、信頼する人がリツイートしているツイートは信憑性が生まれてきます。その情報が正しいかよりも、大多数が支持しているために、その情報を世間的に正しいものだと判断してしまうことがあるのです。また、文章を読んで明らかにおかしいものであればだまされませんが、それらしいストーリーが組み立てられていると納得してしまうこともあります。「中国の工場がストップするから紙製品が品薄になる」というデマが広がりましたが、実際トイレットペーパーは国内での製造が多いので生産に影響はないというのが事実です。しかし、その事実を知っている人はあまりいなかったので、どこにもトイレットペーパーがないという大変な騒ぎになってしまったのです。
善意から拡散されるデマ
非常時にこうしたデマが広がるのは、悪意ではなく「この情報は周りにも知らせないと」という善意からであることも厄介なポイントです。善意で行った情報のシェアが後々デマだとわかると、せっかくの善意が台無しになってしまうこともあります。自分が情報のシェアを行うときは、それが出所の確かな情報なのか、きちんと精査してから拡散することが大切です。また、デマを見分けるコツは「ネットのデマ、嘘を嘘だと見抜く方法は?」でも紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
雑学から一段上の「大人の教養」はいかがですか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
イヌ、ネコ、ニワトリ…弥生時代の役割と縄文時代との違い
弥生人の実態~研究結果が明かす生活と文化(10)弥生人と動物
われわれにとって馴染み深いイヌやネコなどの動物。縄文時代や弥生時代は、その役割、位置づけはどうなっていたのか。また、現代との違いはどこにあるのか。出土品から見えてくる動物との関係について、当時の食生活にも触れな...
収録日:2024/07/29
追加日:2025/05/21
メタボリックシンドロームを単なる肥満と侮ってはいけない
健診結果から考える健康管理・新5カ条(6)メタボを侮ってはいけない
「メタボリックシンドローム」を単なる肥満と侮ってはいけない。内臓脂肪が蓄積すると、血糖値や血圧の上昇を招き、さまざまな健康リスクを高めることになってしまう。自覚症状のないまま血管障害が進行するリスクの上昇を防ぐ...
収録日:2025/01/10
追加日:2025/05/20
フェンタニルの麻薬中毒も意図的な戦略?非対称兵器の脅威
医療から考える国家安全保障上の脅威(1)「非対称兵器」という新たな脅威
国家安全保障上の脅威といえばミサイルや爆弾投下などの「武力攻撃」を想定しがちだが、現在、特に先進諸国では異なる見方をしているという。2024年米国下院の特別委員会で、国内に大量の中毒者・死亡者を出して社会問題視され...
収録日:2024/09/20
追加日:2025/05/01
グローバル主義が全ての元凶…トランプ政権がめざすのは?
米国システムの逆襲~解放の日と新世界秩序(1)米国システム「解放の日」
第二次トランプ政権は、その関税政策を発動させた日、4月2日を「解放の日」と称した。そこには、アメリカが各国の面倒を見るという第二次世界大戦以降の構図が、アメリカに損害をもたらしているという問題意識がある。「解放の...
収録日:2025/04/25
追加日:2025/05/20
千手千眼観音のサポートとは?菩薩たちのビッグバンとは?
おもしろき『法華経』の世界(3)止観と菩薩による救済
最澄の瞑想図は非常に美しいが、彼は何を瞑想していたのだろうか。答えは無、心の動きを止めるのが「止観」だからだ。また、『法華経』全巻の構成を見ると、弥勒、観音、普賢の三菩薩が衆生を導き救済する中心的存在であること...
収録日:2025/01/27
追加日:2025/05/18