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2000年代はどういう時代だったか振り返る
2000年代の日本とは、いったいどういう時代だったのでしょうか。今回は、記録や記憶に残る出来事や流行となった人物やフレーズなどを手がかりに、2000年代を振り返ってみたいと思います。
中央省庁再編がなされ、1府12省庁制がスタートした2001年。小泉純一郎内閣が発足し「小泉ブーム」が巻き起こるとともに、「米百俵」「聖域なき改革」「恐れず怯まず捉われず」「骨太の方針」「ワイドショー内閣」などの「小泉語録」が流行語となりました。敬宮愛子内親王殿下がご生誕、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのオープン、東京ディズニーシーの開園、アニメ映画「千と千尋の神隠し」の大ヒットなど明るい話題も多い一方で、大阪教育大学附属池田小学校での小学生無差別殺傷事件、明石花火大会歩道橋事故、そして9・11アメリカ同時多発テロなど、凄惨な事件や事故も多数発生しました。さらに、ドメスティック・バイオレンス、狂牛病、新しい歴史教科書などの課題も認識され始めました。
2002年は、沖縄返還30周年の年でした。また同年は、FIFAワールドカップ・日韓大共同大会が開催される一方で、小泉首相の北朝鮮訪問と初の日朝首脳会談が行われ、拉致被害者5名の日本への帰国がかないました。またノーベル賞の物理学賞を小柴昌俊東京大学名誉教授が、化学賞を田中耕一島津製作所ライフサイエンス研究所フェローが受賞され、「ダブル受賞」が「新語・流行語大賞」のトップテン入りとなりました。他方、鈴木宗男元北海道沖縄開発庁長官の汚職事件が取りざたされ「ムネオハウス」「疑惑のデパート」などが騒がれ、学習指導要領改正にともない完全学校週5日制となり、いわゆるゆとり教育の完全実施が行われるといった年でもありました。
地方分権の改革として、国からの補助金の削減・地方交付税の見直し・国から地方への税源移譲という三つの改革を同時に行うという意味の「三位一体の改革」が具体的に動き始めた2003年。六本木ヒルズがオープンする一方で、年収300万円などの格差の拡大が問題となりました。政治は自由民主党議席を減らし、民主党が躍進。イラク戦争開戦が開戦し、イラクで日本人外交官射殺事件が発生。また、最初の新型コロナウイルス・SARSが流行した年でもあります。SMAPのシングル「世界に一つだけの花」が257万枚の大ヒットを記録。そして、お笑い芸人テツandトモ「なんでだろう~」や、通常は「政権公約」と訳される「マニフェスト」が「新語・流行語大賞」の大賞を受賞しました。そして、阪神タイガースが18年ぶりセ・リーグの優勝決め、今年の漢字も「虎」となりました。
自己責任論が叫ばれ、ニート問題が顕在化してきた2004年。韓国の人気ドラマ「冬のソナタ」をきっかけに主婦層で韓流ブームが起こり、ペ・ヨンジュン氏演じる「ヨン様」が大人気となる一方、コラムニスト酒井順子氏が『負け犬の遠吠え』で未婚・子ナシ・30代以上を「負け犬」と定義し流行語となり、作家片山恭一氏『世界の中心で愛をさけぶ』メディアミックスで大ヒットし、「セカチュー」ブームが起こりました。そして、アテネで開催されたオリンピック・アテネパラリンピックでは日本選手が大活躍。特に、平泳ぎで金メダルを獲得した北島康介選手の「チョー気持ちいい」が話題となりました。また、千円札・野口英世、五千円札・樋口一葉、一万円札・新デザインの福澤諭吉の新札が発行されました。しかしながら、日本では新潟県中越地震が、世界単位ではスマトラ島沖地震が発生するなど、「災」の目立つ年でもありました。
ライブドア事件や村上ファンド事件が勃発する一方で、格差社会、ワーキング・プアが露呈し、自殺予防元年が提唱された2006年。トリノオリンピック開催され、フィギュアスケートで日本人初の金メダリストとなった荒川静香氏の「イナバウアー」が「新語・流行語大賞」の大賞となり、同じくスポーツ界では夏の甲子園で早稲田実業を優勝に導いた斎藤佑樹投手が「ハンカチ王子」と呼ばれ注目を集め、以降「○○王子」という言葉が流行るようになりました。また「○○の品格」の元祖ともいえる、数学者・藤原正彦著『国家の品格』がベストセラーに。そして、秋篠宮家に悠仁親王殿下がご生誕されました。
食品偽装、ネットカフェ難民、消えた年金、安倍内閣総辞職、モンスターペアレンツなど、不穏な言葉が流行した2007年。特に食品偽装は老舗や大手などさまざまな食品関係会社で発覚し、「今年の漢字」も「偽」が選ばれました。一方、宮崎県知事の出直し選挙で元タレントの東国原英夫氏が当選し、「(宮崎を)どげんかせんといかん」が流行語に。また、石川遼氏がゴルフのメジャー大会で世界最年少優勝を果たし、「ハニカミ王子」として人気となりました。東京ミッドタウンが開業したのもこの年です。他方、能登半島地震・新潟県中越沖地震が発生しました。
世界中がリーマン・ショックの打撃を受け、日本も大きな影響を被った2008年。中国製ギョーザによる中毒が相次いで発生し、大きな社会問題となります。また、秋葉原無差別殺傷事件が発生して列島を震撼させました。大阪府知事選で橋下徹が当選し、後期高齢者医療制度スタート。アップルのiPhoneが日本でも発売され大人気となり、北京オリンピックが開幕し、麻生太郎内閣が発足しました。慶事としては、南部陽一郎シカゴ大学名誉教授(アメリカ国籍)、小林誠高エネルギー加速機構名誉教授、益川敏英京都産業大学教授がノーベル物理学賞を受賞し、下村脩ボストン大学名誉教授がノーベル化学賞を受賞。また、バラク・オバマ氏が黒人初のアメリカ合衆国大統領となりました。
2009年は、第45回衆議院議員総選挙において民主党が単独過半数を得て、戦後初めて政権交代を実現し、事業仕分けなど積極的に行いました。「今年の漢字」に選ばれたさまざまな新しいことを期待した「新」にふさわしく、メジャーリーグ・マリナーズ所属のイチロー選手の新記録など喜ばしいこともあれば、残念ながら新型インフルエンザの流行など招かざる新も流行しました。派遣切り、裁判員裁判、普天間飛行場移設問題など、2020年代にも引き継がれたままの大きな課題があらためて顕在化したのもこの年です。一方で、テレビアニメ「けいおん!」がヒットしたほか、村上春樹の小説『1Q84』ベストセラーとなり、アカデミー賞で「おくりびと」が日本映画では54年ぶりとなるアカデミー外国語映画賞を受賞しました。
いかがでしたでしょうか。夢中になった出来事、すでになつかしいフレーズ、今では大切になっている思い出などありましたでしょうか。こうして流行のトピックスとともに駆け足で振り返ってみると、2000年代とは、パラダイムシフトの調節を始めた年代であったように思えます。アナログとデジタル、ローカルとグローバル、個人と世界、利益とリスク、安全とコストなど、ますます今日的な課題とされる問題が、関係性の中に顕在化してきた時代であったように見えてきます。
2000年代前半を振り返る
20世紀最後の年、1000年期の節目としての「ミレニアム」とも称された2000年。コンピュータの2000年問題を最小限の影響で新年を迎えることができたと同時に、「IT革命」が本格化されました。盛り上がりをみせたシドニーオリンピック関連では、マラソン金メダリスト高橋尚子氏の愛称「Qちゃん」、水泳銀メダリスト田島寧子氏の「めっちゃ悔し~い」、柔道金メダリスト田村亮子氏の「最高で金 最低でも金」などが多数の流行語も誕生。また、SMAPの香取慎吾扮するキャラクター「慎吾ママ」の「おっはー」が若年層を中心に大流行し、「慎吾ママのおはロック」の大ヒットを記録しました。他方、「ひきこもり」や「パラサイト・シングル」が顕在化し始めた年でもあり、世田谷一家殺害事件が発生した年でもあります。中央省庁再編がなされ、1府12省庁制がスタートした2001年。小泉純一郎内閣が発足し「小泉ブーム」が巻き起こるとともに、「米百俵」「聖域なき改革」「恐れず怯まず捉われず」「骨太の方針」「ワイドショー内閣」などの「小泉語録」が流行語となりました。敬宮愛子内親王殿下がご生誕、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのオープン、東京ディズニーシーの開園、アニメ映画「千と千尋の神隠し」の大ヒットなど明るい話題も多い一方で、大阪教育大学附属池田小学校での小学生無差別殺傷事件、明石花火大会歩道橋事故、そして9・11アメリカ同時多発テロなど、凄惨な事件や事故も多数発生しました。さらに、ドメスティック・バイオレンス、狂牛病、新しい歴史教科書などの課題も認識され始めました。
2002年は、沖縄返還30周年の年でした。また同年は、FIFAワールドカップ・日韓大共同大会が開催される一方で、小泉首相の北朝鮮訪問と初の日朝首脳会談が行われ、拉致被害者5名の日本への帰国がかないました。またノーベル賞の物理学賞を小柴昌俊東京大学名誉教授が、化学賞を田中耕一島津製作所ライフサイエンス研究所フェローが受賞され、「ダブル受賞」が「新語・流行語大賞」のトップテン入りとなりました。他方、鈴木宗男元北海道沖縄開発庁長官の汚職事件が取りざたされ「ムネオハウス」「疑惑のデパート」などが騒がれ、学習指導要領改正にともない完全学校週5日制となり、いわゆるゆとり教育の完全実施が行われるといった年でもありました。
地方分権の改革として、国からの補助金の削減・地方交付税の見直し・国から地方への税源移譲という三つの改革を同時に行うという意味の「三位一体の改革」が具体的に動き始めた2003年。六本木ヒルズがオープンする一方で、年収300万円などの格差の拡大が問題となりました。政治は自由民主党議席を減らし、民主党が躍進。イラク戦争開戦が開戦し、イラクで日本人外交官射殺事件が発生。また、最初の新型コロナウイルス・SARSが流行した年でもあります。SMAPのシングル「世界に一つだけの花」が257万枚の大ヒットを記録。そして、お笑い芸人テツandトモ「なんでだろう~」や、通常は「政権公約」と訳される「マニフェスト」が「新語・流行語大賞」の大賞を受賞しました。そして、阪神タイガースが18年ぶりセ・リーグの優勝決め、今年の漢字も「虎」となりました。
自己責任論が叫ばれ、ニート問題が顕在化してきた2004年。韓国の人気ドラマ「冬のソナタ」をきっかけに主婦層で韓流ブームが起こり、ペ・ヨンジュン氏演じる「ヨン様」が大人気となる一方、コラムニスト酒井順子氏が『負け犬の遠吠え』で未婚・子ナシ・30代以上を「負け犬」と定義し流行語となり、作家片山恭一氏『世界の中心で愛をさけぶ』メディアミックスで大ヒットし、「セカチュー」ブームが起こりました。そして、アテネで開催されたオリンピック・アテネパラリンピックでは日本選手が大活躍。特に、平泳ぎで金メダルを獲得した北島康介選手の「チョー気持ちいい」が話題となりました。また、千円札・野口英世、五千円札・樋口一葉、一万円札・新デザインの福澤諭吉の新札が発行されました。しかしながら、日本では新潟県中越地震が、世界単位ではスマトラ島沖地震が発生するなど、「災」の目立つ年でもありました。
2000年代後半を振り返る
京都議定書が発効され、「愛・地球博」が開催された2005年。クール・ビズが推進され、「もったいない」が推奨されるなど、地球規模の環境問題が話題となりました。また政治では、「郵政民営化」「小泉劇場」などの小泉首相演出の政策や政治手法が話題を集めました。他方、野口聡一宇宙飛行士がスペースシャトル「ディスカバリー」で宇宙へ行き、プロゴルファーの宮里藍氏が17年日本女子オープンゴルフ選手権競技で公式戦初優勝に輝くなど、大きな話題となりました。しかしながら、日本ではJR福知山線脱線事故が、世界単位ではロンドン地下鉄と路線バスを標的とした同時爆破テロが、バリ島でも爆弾テロ事件が発生するといった、悲劇も引き起こされました。ライブドア事件や村上ファンド事件が勃発する一方で、格差社会、ワーキング・プアが露呈し、自殺予防元年が提唱された2006年。トリノオリンピック開催され、フィギュアスケートで日本人初の金メダリストとなった荒川静香氏の「イナバウアー」が「新語・流行語大賞」の大賞となり、同じくスポーツ界では夏の甲子園で早稲田実業を優勝に導いた斎藤佑樹投手が「ハンカチ王子」と呼ばれ注目を集め、以降「○○王子」という言葉が流行るようになりました。また「○○の品格」の元祖ともいえる、数学者・藤原正彦著『国家の品格』がベストセラーに。そして、秋篠宮家に悠仁親王殿下がご生誕されました。
食品偽装、ネットカフェ難民、消えた年金、安倍内閣総辞職、モンスターペアレンツなど、不穏な言葉が流行した2007年。特に食品偽装は老舗や大手などさまざまな食品関係会社で発覚し、「今年の漢字」も「偽」が選ばれました。一方、宮崎県知事の出直し選挙で元タレントの東国原英夫氏が当選し、「(宮崎を)どげんかせんといかん」が流行語に。また、石川遼氏がゴルフのメジャー大会で世界最年少優勝を果たし、「ハニカミ王子」として人気となりました。東京ミッドタウンが開業したのもこの年です。他方、能登半島地震・新潟県中越沖地震が発生しました。
世界中がリーマン・ショックの打撃を受け、日本も大きな影響を被った2008年。中国製ギョーザによる中毒が相次いで発生し、大きな社会問題となります。また、秋葉原無差別殺傷事件が発生して列島を震撼させました。大阪府知事選で橋下徹が当選し、後期高齢者医療制度スタート。アップルのiPhoneが日本でも発売され大人気となり、北京オリンピックが開幕し、麻生太郎内閣が発足しました。慶事としては、南部陽一郎シカゴ大学名誉教授(アメリカ国籍)、小林誠高エネルギー加速機構名誉教授、益川敏英京都産業大学教授がノーベル物理学賞を受賞し、下村脩ボストン大学名誉教授がノーベル化学賞を受賞。また、バラク・オバマ氏が黒人初のアメリカ合衆国大統領となりました。
2009年は、第45回衆議院議員総選挙において民主党が単独過半数を得て、戦後初めて政権交代を実現し、事業仕分けなど積極的に行いました。「今年の漢字」に選ばれたさまざまな新しいことを期待した「新」にふさわしく、メジャーリーグ・マリナーズ所属のイチロー選手の新記録など喜ばしいこともあれば、残念ながら新型インフルエンザの流行など招かざる新も流行しました。派遣切り、裁判員裁判、普天間飛行場移設問題など、2020年代にも引き継がれたままの大きな課題があらためて顕在化したのもこの年です。一方で、テレビアニメ「けいおん!」がヒットしたほか、村上春樹の小説『1Q84』ベストセラーとなり、アカデミー賞で「おくりびと」が日本映画では54年ぶりとなるアカデミー外国語映画賞を受賞しました。
いかがでしたでしょうか。夢中になった出来事、すでになつかしいフレーズ、今では大切になっている思い出などありましたでしょうか。こうして流行のトピックスとともに駆け足で振り返ってみると、2000年代とは、パラダイムシフトの調節を始めた年代であったように思えます。アナログとデジタル、ローカルとグローバル、個人と世界、利益とリスク、安全とコストなど、ますます今日的な課題とされる問題が、関係性の中に顕在化してきた時代であったように見えてきます。
<参考文献・参考サイト>
・『誰でも読める 日本史年表』(吉川弘文館編集部編、吉川弘文館)
・2000年代の日本 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/2000%E5%B9%B4%E4%BB%A3%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC
・「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン 新語・流行語大賞
https://www.jiyu.co.jp/singo/
・「新語・流行語大賞全記録」『現代用語の基礎知識 2019』(自由国民社)
・「ことばでたどる平成」『現代用語の基礎知識 2019』(自由国民社)
・「今年の漢字」一覧 | 事業・活動情報 | 公益財団法人 日本漢字能力検定協会
https://www.kanken.or.jp/project/edification/years_kanji/history.html
・『誰でも読める 日本史年表』(吉川弘文館編集部編、吉川弘文館)
・2000年代の日本 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/2000%E5%B9%B4%E4%BB%A3%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC
・「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン 新語・流行語大賞
https://www.jiyu.co.jp/singo/
・「新語・流行語大賞全記録」『現代用語の基礎知識 2019』(自由国民社)
・「ことばでたどる平成」『現代用語の基礎知識 2019』(自由国民社)
・「今年の漢字」一覧 | 事業・活動情報 | 公益財団法人 日本漢字能力検定協会
https://www.kanken.or.jp/project/edification/years_kanji/history.html
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