社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
アメリカで長く乗り続けられている車ランキング
アメリカの自動車情報サイトの「iSeeCars.com」(アイシーカーズ)が愛車ランキングを発表しました。そのランキングで日本車が上位を占め、自動車ファンのあいだで話題となっています。
「iSeeCars」は、大手マスメディアからも評価の高いサイトです。たとえば、シカゴトリビューンは「このすべての集約された情報…人々に力を与える」、ABCニュースは「車のセールスマンを身震いさせるかもしれない」と紹介しています。
なぜ日本車は人気が高いのか。ランキングの中身を紹介しながら考察します。
15年間以上所有されていた車両は7.7パーセントで、1位の車は18.3パーセントでした。つまり、その1位の車は、およそ5人に1位の割合で15年以上乗り続けられているということです。さらに驚くべきことは、これからランキングを紹介していきますが、なんと上位15位はすべて日本車であり、そのほとんどがトヨタの車両だったのです。
1位 トヨタ ハイランダー(Toyota Highlander) 18.3パーセント
2位 トヨタ シエナ(Toyota Sienna) 15.5パーセント
3位 トヨタ タコマ(Toyota Tacoma) 14.5パーセント
4位 トヨタ タンドラ(Toyota Tundra) 14.2パーセント
5位 スバル フォレスター(Subaru Forester) 12.8パーセント
6位 トヨタ RAV4(Toyota RAV4) 12.7パーセント
7位 ホンダ パイロット(Honda Pilot) 12.6パーセント
8位 ホンダ CR-V(Honda CR-V) 12.4パーセント
9位 トヨタ プリウス(Toyota Prius) 11.9パーセント
10位 トヨタ ハイラックスサーフ(Toyota 4Runner) 11.8パーセント
11位 ホンダ オデッセイ(Honda Odyssey) 11.6パーセント
12位 トヨタ カローラ(Toyota Corolla) 11.4パーセント
13位 トヨタ カムリ(Toyota Camry) 11.0パーセント
14位 ホンダ シビック(Honda Civic) 11.0パーセント
15位 トヨタ ランドクルーザー(Toyota Land Cruiser) 10.6パーセント
メーカーで見ると、トップ15のモデルのうち、トヨタが圧倒的で10、ホンダが4、スバルが1という結果になっています。これについて「iSeeCars」のCEOであるPhong Ly氏は、「日本の自動車の、特にトヨタとホンダは、その信頼性と耐久性で知られています」と述べています。高い「耐久性」は、「高価なメンテナンスをそれほど必要としない」ということでもあり、そのため、人気が高いのだそうです。
1位の「トヨタハイランダー」は中型SUVで、「平均よりも所有コストが低いこと」「長寿命であること」「ゆったりとしたクロスオーバーの3列シート」で「ファミリーカー」として人気が高いようです。
そのほか、クラス最高の貨物および座席スペースを備えている6位の「RAV4」、10位の「ハイラックスサーフ」、15位の「ランドクルーザー」がトヨタのSUVです。唯一のスバル車である5位の「フォレスター」、7位と8位のホンダの「パイロット」と「CR-V」もSUVです。
そんなSUV人気のなかで、セダンやミニバン、ハイブリッドなど、さまざまな種類の車がランクインしていることも注目に値します。それほどに日本メーカーの信頼が高いということです。
3位のタコマと4位のタンドラはピックアップトラックです。やはり耐久性が評判で、運搬車としての機能が高く評価されています。
9位のトヨタプリウスは、唯一のハイブリッド車です。その魅力はなんと言っても燃費でしょう。日本の国土交通省の発表した「燃費の良い乗用車ベスト10」でも1位を獲得しています。
このようにみてみると、最大の人気の理由は「耐久性」と、それに対する「信頼性」ということになるでしょう。日本のものづくりに対する信頼はいまだ健在です。
「iSeeCars」は、大手マスメディアからも評価の高いサイトです。たとえば、シカゴトリビューンは「このすべての集約された情報…人々に力を与える」、ABCニュースは「車のセールスマンを身震いさせるかもしれない」と紹介しています。
なぜ日本車は人気が高いのか。ランキングの中身を紹介しながら考察します。
15年間以上所有の車は7.7パーセント
「iSeeCars」のリサーチは、2019年に中古市場で売買された1981~2004年のモデルの35万台以上の車を対象にして、オーナーの所有年数を分析するというものでした。これによって、どの車が愛車として長く乗り続けられたかがわかります。15年間以上所有されていた車両は7.7パーセントで、1位の車は18.3パーセントでした。つまり、その1位の車は、およそ5人に1位の割合で15年以上乗り続けられているということです。さらに驚くべきことは、これからランキングを紹介していきますが、なんと上位15位はすべて日本車であり、そのほとんどがトヨタの車両だったのです。
15年以上乗りたい車ランキング
では、具体的にどんな車が人気なのかをみてみましょう。車名の横のパーセンテージは「最初に車を購入したオーナーがその車を15年以上所有した割合」です。1位 トヨタ ハイランダー(Toyota Highlander) 18.3パーセント
2位 トヨタ シエナ(Toyota Sienna) 15.5パーセント
3位 トヨタ タコマ(Toyota Tacoma) 14.5パーセント
4位 トヨタ タンドラ(Toyota Tundra) 14.2パーセント
5位 スバル フォレスター(Subaru Forester) 12.8パーセント
6位 トヨタ RAV4(Toyota RAV4) 12.7パーセント
7位 ホンダ パイロット(Honda Pilot) 12.6パーセント
8位 ホンダ CR-V(Honda CR-V) 12.4パーセント
9位 トヨタ プリウス(Toyota Prius) 11.9パーセント
10位 トヨタ ハイラックスサーフ(Toyota 4Runner) 11.8パーセント
11位 ホンダ オデッセイ(Honda Odyssey) 11.6パーセント
12位 トヨタ カローラ(Toyota Corolla) 11.4パーセント
13位 トヨタ カムリ(Toyota Camry) 11.0パーセント
14位 ホンダ シビック(Honda Civic) 11.0パーセント
15位 トヨタ ランドクルーザー(Toyota Land Cruiser) 10.6パーセント
メーカーで見ると、トップ15のモデルのうち、トヨタが圧倒的で10、ホンダが4、スバルが1という結果になっています。これについて「iSeeCars」のCEOであるPhong Ly氏は、「日本の自動車の、特にトヨタとホンダは、その信頼性と耐久性で知られています」と述べています。高い「耐久性」は、「高価なメンテナンスをそれほど必要としない」ということでもあり、そのため、人気が高いのだそうです。
人気車種はSUV
車種で見ると、1位の「トヨタ ハイランダー」をひっとうにSUVが最も多く、7台もランクインしています。じっさい、Ly氏によると「アメリカの自動車メーカーは小型車をラインナップから放棄してトラックとSUVに焦点を当ててきました」と述べています。1位の「トヨタハイランダー」は中型SUVで、「平均よりも所有コストが低いこと」「長寿命であること」「ゆったりとしたクロスオーバーの3列シート」で「ファミリーカー」として人気が高いようです。
そのほか、クラス最高の貨物および座席スペースを備えている6位の「RAV4」、10位の「ハイラックスサーフ」、15位の「ランドクルーザー」がトヨタのSUVです。唯一のスバル車である5位の「フォレスター」、7位と8位のホンダの「パイロット」と「CR-V」もSUVです。
そんなSUV人気のなかで、セダンやミニバン、ハイブリッドなど、さまざまな種類の車がランクインしていることも注目に値します。それほどに日本メーカーの信頼が高いということです。
唯一のハイブリッド車「プリウス」
2位の「トヨタ シエナ」と11位の「ホンダ オデッセイ」はミニバンです。Ly氏は「ミニバンは小さな子供連れの家族に理想的」で、ただし多くの人が「子供が成長した後も車を維持することを選択していることをデータは示しています」と述べています。3位のタコマと4位のタンドラはピックアップトラックです。やはり耐久性が評判で、運搬車としての機能が高く評価されています。
9位のトヨタプリウスは、唯一のハイブリッド車です。その魅力はなんと言っても燃費でしょう。日本の国土交通省の発表した「燃費の良い乗用車ベスト10」でも1位を獲得しています。
このようにみてみると、最大の人気の理由は「耐久性」と、それに対する「信頼性」ということになるでしょう。日本のものづくりに対する信頼はいまだ健在です。
<参考サイト>
・Cars People Keep the Longest│iSeeCars
https://www.iseecars.com/cars-for-sale#section=studies&study=cars-people-keep-longest&v=2020
・自動車燃費一覧(令和2年3月)│国土交通省
http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr10_000044.html
・Cars People Keep the Longest│iSeeCars
https://www.iseecars.com/cars-for-sale#section=studies&study=cars-people-keep-longest&v=2020
・自動車燃費一覧(令和2年3月)│国土交通省
http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr10_000044.html
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
物知りもいいけど知的な教養人も“あり”だと思います。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
なぜ伝わらない?理解の壁の正体を今井むつみ先生に学ぶ
編集部ラジオ2025(27)なぜ何回説明しても伝わらない?
「何回説明しても伝わらない」「こちらの意図とまったく違うように理解されてしまった」……。そんなことは、日常茶飯事です。しかしだからといって、相手を責めるのは大間違いでは? いやむしろ、わが身を振り返って考えないと...
収録日:2025/10/17
追加日:2025/11/13
なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(1)サイバー・フィジカル融合と心身一如
現代社会にとって空海の思想がいかに重要か。AIが仕事の仕組みを変え、超高齢社会が医療の仕組みを変え、高度化する情報・通信ネットワークが生活の仕組みを変えたが、それらによって急激な変化を遂げた現代社会に将来不安が増...
収録日:2025/03/03
追加日:2025/11/12
デカルトが注目した心と体の条件づけのメカニズム
デカルトの感情論に学ぶ(1)愛に現れる身体のメカニズム
初めて会った人なのになぜか好意を抱いてしまうことがある。だが、なぜそうした衝動が生じるのかは疑問である。デカルトが友人シャニュに宛てた「愛についての書簡」から話を起こし、愛をめぐる精神と身体の関係について論じる...
収録日:2018/09/27
追加日:2019/03/31
『100万回死んだねこ』って…!?記憶の限界とバイアスの役割
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(2)バイアスの正体と情報の抑制
「バイアスがかかる」と聞くと、つい「ないほうが望ましい」という印象を抱いてしまうが、実は人間が生きていく上でバイアスは必要不可欠な存在である。それを今井氏は「マイワールドバイアス」と呼んでいるが、いったいどうい...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/11/09
偉大だったアメリカを全否定…世界が驚いたトランプの言動
内側から見たアメリカと日本(2)アメリカの大転換とトランプの誤解
アメリカの大転換はトランプ政権以前に起こっていた。1980~1990年代、情報機器と金融手法の発達、それに伴う法問題の煩雑化により、アメリカは「ラストベルト化」に向かう変貌を果たしていた。そこにトランプの誤解の背景があ...
収録日:2025/09/02
追加日:2025/11/11


