社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2020.08.06

月間売上数十億?!驚きのスマホゲーム事情

 隙間時間にスマホを見るのは一般的な行動だと思われます。時刻やスケジュールの確認から、ネット記事やSNSを見るという人は多いでしょう。またゲームを開く人も多いはず。ここではスマホゲームに関連するアンケート結果などをもとに、現代のスマホゲーム事情を見てみましょう。

スマホゲームをする女性の6割は「毎日」

 スマホやタブレットでゲームをする女性1125人に対する調査(2018年、株式会社リビングくらしHOW研究所、ウェブアンケート)によると、およそ半数の524人(46.6%)がゲームをしています。この524人(平均年齢38.8歳)のうち、ゲームをする頻度別に見ると、「ほぼ毎日」が63.0%。また1日あたりののべ時間に関しては、「15分以上30分未満」が27.7%と最も多いですが、全体としては、約6割の女性が1日30分以上、約3割超の女性は1日1時間以上ゲームをしています。ゲームをしている人数、プレイ時間ともにそれなりに多い印象かと思われます。

パズルゲームが大人気、市場規模は1兆円

 同リサーチによると、年代を問わずトップは「パズル、パズルアクション、パズルRPG」といったジャンルで50%を超えています。2位以降は年代によってやや異なりますが、「クイズ・脳トレ」「育成ゲーム」といったものが続くようです。特に名前が挙がったのは、「LINE:ディズニー ツムツム」、「ポケモンGO」「パズル&ドラゴンズ」といったものです。

 ウェブ上のデータをみると、2020年3月のMAU(月間利用者数)ランキングトップは「LINE:ディズニー ツムツム」、2位は「ポケモンGO」、3位「モンスターストライク」となっています。また別のサイトに掲載されていた売り上げをみてみると、2020年6月の売り上げ予測のトップは「モンスターストライク」で約85億円。つづいて2位は「プロ野球スピリッツA」約56億円、3位は「ポケモンGO」約44億円となっています。課金額で毎月数十億単位が動いています。日経新聞の記事によると、2018年2月の情報で、スマホゲーム市場は1兆850億円。いまやスマホアプリ市場がどれだけ大きな市場となっているかということがわかります。

スマホゲームは進化し続ける

 昔はゲームといえば子供の遊びでしたが、今では大人も子供もそれぞれにハマるゲームが増えています。たとえば、「ポケモンGO」は1996年に任天堂からゲームボーイ用として発売されたものに登場するキャラクターが元です。つまり、いま30代の人たちが子供の頃ハマっていたゲームを、位置情報の技術と絡めた進化版と言えます。また「プロ野球スピリッツ」などは実在の選手やOBの選手などを使ってリアルに野球チームを作ることができます。テクノロジーの進化に合わせゲームもさまざまな方向に猛スピードで進化します。もはやスマホゲームは、大人も含めたあらゆる層が日常的に楽しむコンテンツとして生活に浸透していると言っていいようです。

<参考サイト>
・~スマホゲームについてのアンケート~ 暇つぶし、気分転換と言いつつ約6割が1日30分以上ゲームに没頭!|PRTIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000259.000005157.html
・矢野経済研究所、国内スマホゲーム市場調査結果を発表|日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP529080_X10C20A2000000/
・2020年3月ゲームアプリMAUランキング 人気リズムゲームが急上昇|App Ape Lab.
https://lab.appa.pe/2020-04/202003-game-ranking-20200427.html
・2020年06月のセルラン売上集計│Game-i
http://game-i.daa.jp/?cmd=appmonth&yyyy_mm=2020_06
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
物知りもいいけど知的な教養人も“あり”だと思います。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。 『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

逆境に対峙する哲学カフェ…西洋哲学×東洋哲学で問う矛盾

逆境に対峙する哲学カフェ…西洋哲学×東洋哲学で問う矛盾

逆境に対峙する哲学(1)日常性が「破れ」て思考が始まる

「逆境とは何に逆らうことなのか」「人はそもそも逆境でしか思考しないのではないか」――哲学者鼎談のテーマは「逆境に対峙する哲学」だったが、冒頭からまさに根源的な問いが続いていく。ヨーロッパ近世、ヨーロッパ現代、日本...
収録日:2025/07/24
追加日:2025/12/19
2

豊臣兄弟の謎…明らかになった秀吉政権での秀長の役割

豊臣兄弟の謎…明らかになった秀吉政権での秀長の役割

豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(1)史実としての豊臣兄弟と秀長の役割

豊臣と羽柴…二つの名前で語られる秀吉と秀長だが、その違いは何なのか。また、これまで秀長には秀吉の「補佐役」というイメージがあったが、史実ではどうなのか。実はこれまで伝えられてきた羽柴(豊臣)兄弟のエピソードにはか...
収録日:2025/10/20
追加日:2025/12/18
黒田基樹
駿河台大学法学部教授 日本史学博士
3

古き良きヨーロッパのキリスト教社会が克明にわかる名著

古き良きヨーロッパのキリスト教社会が克明にわかる名著

渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(1)古き良きキリスト教社会

渡部昇一氏には、若き頃に留学したドイツでの体験を記した『ドイツ留学記(上・下)』(講談社現代新書)という名著がある。1955年(昭和30年)から3年間、ドイツに留学した渡部昇一氏が、その留学で身近に接したヨーロッパ文明...
収録日:2021/08/06
追加日:2021/10/23
渡部玄一
チェロ奏者
4

日本の外交には「インテリジェンス」が足りない

日本の外交には「インテリジェンス」が足りない

インテリジェンス・ヒストリー入門(1)情報収集と行動

国家が的確な情報を素早く見つけ行動するためには、インテリジェンスが欠かせない。日本の外交がかくも交渉下手なのは、インテリジェンスに対する意識の低さが原因だ。日本人の苦手なインテリジェンスの重要性について、また日...
収録日:2017/11/14
追加日:2018/05/07
中西輝政
京都大学名誉教授 歴史学者 国際政治学者
5

重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ

重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ

「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス

「重要思考」で考え、伝え、聴き、そして会話・議論する――三谷宏治氏が著書『一瞬で大切なことを伝える技術』の中で提唱した「重要思考」は、大事な論理思考の一つである。近年、「ロジカルシンキング」の重要性が叫ばれるよう...
収録日:2023/10/06
追加日:2024/01/24
三谷宏治
KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授