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DATE/ 2020.09.27

YouTubeの「投げ銭」機能、上位は数千万を稼いでいる!

 コロナ禍によって家で過ごす時間が増えました。YouTubeを見て気分転換という人も多いのではないでしょうか。人気YouTuberのチャンネルだけでなく、ちょっとした料理動画やミュージックビデオなどもよく再生されているようです。また、最近ではVTuber(ブイチューバー)と呼ばれる人たちも出て来ました。VTuberはライブ配信でのスーバーチャット(スパチャ)という機能をうまく使っているようです。

 ではスーパーチャットとはどのようなもので、どのくらい儲かるのでしょうか。またVTuberとはどんな人たちなのでしょうか。ここで詳しくみてみましょう。

「スーパーチャット(スパチャ)」とは「投げ銭」のこと

 YouTuberは職業として認知されるくらいに稼ぐ人が出てきました。また、テレビやライブで人気の芸人さんたちも、相次いてYouTubeチャンネルを開設しています。

 YouTubeでの収入は、基本的に再生回数などに応じた広告収入です。加えてライブ配信においては、見ている人が直接お金で支援する「スーパーチャット(スパチャ)」という機能があります。これは簡単にいうと「投げ銭」です。スパチャでは視聴者は投げ入れる金額を100円から50000円まで自由に設定できます。また金額に応じて自分のコメントをより目立たせることもできます。つまり応援すると同時に、配信者により自分をアピールできるという仕組みです。ファン心理をついた仕組みと言えるでしょう。

世界トップ10のうち7人が日本人のVTuber

 ウェブの資料によると、2020年8月24日時点でスーパーチャット累計金額トップ10は以下の通り。右の数値はスパチャの累計金額です。

1位 「Coco Ch.」 桐生ココ 9740万4327円
2位 「Rushia Ch.」 潤羽るしあ 8965万3350円
3位 「縦横研究所」 8477万9651円
4位 「Pekora Ch.」 兎田ぺこら 7980万5018円
5位 「Aqua Ch.」 湊あくあ 7837万1759円
6位 「Marine Ch.」 宝鐘マリン 6521万6453円
7位 「Kuzuha Channel」 6481万5160円
8位 「M.S.S Project Channel」 6057万7696円
9位 「UnitedGamer」 5786万6414円
10位 「Haneru Channel」 / 因幡はねる 【あにまーれ】 5482万8387円

 このうち日本人VTuberは以下の7人です。1位「Coco Ch.」、2位「Rushia Ch.」、4位「Pekora Ch.」、5位「Aqua Ch.」、6位「Marine Ch.」、7位「Kuzuha Channel」、10位「Haneru Channel」。1位の「Coco Ch.」の桐生ココさんは「ホロライブプロダクション」という事務所に所属するVTuberで英語も堪能。海外に発信する力もあります。なんとスパチャで稼いだ累計金額は9740万4327円。しかも彼女がデビューしたのは昨年末なので、1年も経たずにおよそ1億円を稼いでいることになります。「投げ銭」がいまどれだけホットかわかる数字です。ただYouTubeが取る手数料は基本的に30%、さらにサービス料などが別徴収される上に、マネジメントをする事務所に所属している場合が多いので、全部がVTuberの手元にはいっているわけではなさそうです。

VTuberとはキャラクターが行うYouTube

 VTuberとは、バーチャルユーチューバーの略で、3DCGもしくは2Dのキャラクターとして活動するYouTuberです。ゲーム実況をしたり、歌ったり踊ったり、イベントを行ったりします。つまり、やることは一般のYouTuberとそんなに変わりません。2016年の「A.I.Channel」のキズナアイがバーチャルユーチューバーを名乗ったことが始まり。キャラクターはモーションキャプチャーを装着した現実の人間の動きどおりに動いたり、表情を読み取ったりするものが多いです。スマートフォンでさまざまな技術が進み、アニメーションや3DCGなどのハードルが低くなってきたとことがVTuberの裾野を広げたといえそうです。

リアルに反応するキャラクター

 VTuberの魅力の一つには、3DCGなり2Dなりの非現実のキャラクターがリアルタイムに反応する面白さがあると思われます。視聴者とチャットしながらキャラクターが動いたり表情を変えたりするのは、これまでになかった不思議なリアリティです。また、キャラクターを使えばギャップを生み出すこともできます。たとえば、「バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん」は、猫耳の美少女キャラがおじさんの声で、世の中の世知辛さを語ります。動きや見た目と声のギャップが面白いという以上に、キャラクターの裏に滲み出る「中の人」の素朴さも味わい深いです。技術や機器の進歩により、これまでになかったさまざまな表現が可能になりました。こうして新たな表現や楽しみ方の幅が広がっていくのだなと思うと、ちょっと未来が楽しみでもあります。

<参考サイト>
・PLAYBOARD
https://playboard.co/en/youtube-ranking/most-superchated-all-channels-in-worldwide-total
・YouTubeスーパーチャットの累計金額ランクが発表 上位7人が日本のVTuber|Gigazine
https://gigazine.net/news/20200824-youtube-superchat-runking/

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