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DATE/ 2020.11.26

「MARCH」は古い?「SMART」ってどこの大学?

 早慶上智、関関同立、MARCH(マーチ)――。それぞれ「早稲田、慶應、上智」、「関西、関西学院、同志社、立命館」、「明治、青山学院、立教、中央、法政」を示すもので、大学群を表す表現として耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。こうしたくくりは受験業界発祥のものが多く、最近はMARCHに代わりSMART(スマート)という呼び方も。これからご紹介するくくり、あなたは何個ご存知ですか?

MARCHの名付け親は受験雑誌編集者

 冒頭で挙げたSMARTは、上智(Sophia)、明治、青山学院、立教、東京理科をひとくくりにしたもの。MARCHの3校に、早慶と並んで表現されることもある上智、そして理系大学として評価の高い東京理科も加えた形になります。こうしたくくりは入試難易度が近い大学をまとめることも多く、明治、青山学院、立教の3校の人気が高まっていることを示しているとも言えるでしょう。ここに国際基督教(ICU)を加えたISMART(アイスマート)、MARCHの中央と法政も加えたSMART-CH(スマートチャンネル)なんて呼び方もあります。

 他にも日東駒専(日本、東洋、駒沢、専修)、産近甲龍(京都産業、近畿、甲南、龍谷)などが有名ですが、MARCH、日東駒専はかつて旺文社の受験雑誌「蛍雪時代」で編集者を務めていた代田恭之さんが名付け親とされています。難易度だけでなく、呼びやすさや覚えやすさ、見た目のインパクトなどもフレーズが生き残る上で重要なのでしょう。そういった点ではMARCHは3要素すべてそろっています。「明青立中法」という呼び方であれば、もっとマイナーな呼称にとどまっていたのではないでしょうか。

 響きという点で言うと、大東亜帝国(大東文化、亜細亜、帝京、国士館)は大学名をつなげただけなのに、それだけで一単語として成立しているだけにインパクトがありますね。知名度では大東亜帝国より落ちますが、中東和平(中央学院、東京国際、和光、平成国際)も大学群でありながら既存の単語の重ねているところにセンスを感じますね。さらに立正も加えて中東和平成立なんて呼び方もあるようです。関東上流江戸桜(関東学園、上武、流通経済、江戸川、桜美林)は何とも風流ですね。桜美林以外は群馬や千葉に拠点を置くという点でも共通しているのですが、桜美林は東京、神奈川にキャンパスがある大学です。

実は全国にある「六大学」

 難易度別のくくりではありませんが、東京六大学(東京、早稲田、慶應、明治、立教、法政)も有名なくくりです。大学野球のリーグ戦で対戦する6校ということを知らずに「六大学」というフレーズを使っている人も少なくないのではないでしょうか。他にも関西六大学(龍谷、大阪商業、大阪学院、京都産業、大阪経済、神戸学院)、仙台六大学(東北福祉、東北学院、仙台、東北工業、東北、宮城教育)、広島六大学(近畿大学工学部、広島経済、広島、広島修道、広島国際学院、広島工業)、九州六大学(福岡、九州国際、西南学院、北九州市立、久留米、九州)など全国各地に六大学野球リーグは存在するのですが、一般的に「六大学」というと東京六大学を指すことが多いでしょう。

 明治時代公布の帝国大学令によって設立された7校(北海道、東北、東京、名古屋、京都、大阪、九州)をまとめて旧帝大、旧七帝大とも呼びます。国立でトップクラスの難易度を誇る大学群です。これらの旧帝大を除いた地方の主要大学を総称して駅弁大学と呼ぶこともあります。秋田大、千葉大、静岡大、岡山大、熊本大などで、概ね各県に1校あるイメージです。駅弁を売るような駅(各地方の主要都市)に置かれている大学ということで、ジャーナリストの大宅壮一氏が名付けました。

 時代の移り変わりとともに大学の難易度も変わるため、5年後、10年後には新しい大学群の呼び名ができたり、今使われている大学群が使われなくなったり、ということもあるでしょう。SMARTの次にも、きっとまた新たなくくりが生まれるのでしょうね。

<参考サイト>
・MARCHはもう古い 注目の大学グループは「SMART」だ! (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)
https://dot.asahi.com/wa/2018122800019.html
・大学を見る確かな目 ブログ版
http://shirota.seesaa.net/
・SMARTはGMARCHに変わる新大学群!変わった理由は偏差値? - ヨビコレ!!
https://yobikore.net/column/6667#html
・「駅弁大学」「恐妻」など数々の新語を生み出したマスコミの大家 大宅壮一ができ上がるまで(前編) | 文春アーカイブス | 文春オンライン
https://bunshun.jp/articles/-/7063

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