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親が子どもに就かせたい職業ランキング
YouTuberやゲームクリエイターなど、これまでにないイマドキの仕事が「将来なりたい職業」として名前が上がるようになってきた昨今。いっぽうで、親側は我が子にどんな職業に就かせたいと思っているのでしょうか。今と昔で「親が子に就かせたい」職業に変化はあるのでしょうか。
最新の2020年の同アンケートによると、親が自分の子に将来就いてもらいたいと思う職業の中で、男の子の親の第1位は「公務員(14.2%)」、2位は「エンジニア(7.1%)」、3位は「医師(6.9%)」。そして女の子の親の第1位は「看護師(12.3%)」、2位は「公務員(9.6%)」、3位は「薬剤師(8.3%)」という結果になったそうです。
過去5年間のランキングをまとめました。
<【男の子】の親が「子どもに就かせたい職業」ランキング2016~2020>

<【女の子】の親が「子どもに就かせたい職業」ランキング2016~2020>

※出典:株式会社クラレアンケート「小学6年生の「将来就きたい職業」、親の「就かせたい職業」」
※カッコ内数字は昨年の順位
男の子の「公務員」、女の子の「看護師」は、調査が始まった1996年からほぼ毎年1位となっており、2位以下と大きな差がついています。特に「公務員」は女の子の親が望む職トップ5にも必ず入る、不動の人気職。今も昔も、我が子には余計な苦労をさせたくない、安定した生活を送って欲しいと願う親が多いということでしょう。
また過去のランキングと比較して見てみると、男の子は「会社員」「スポーツ選手」「エンジニア」「研究者」「医師」、女の子は「薬剤師」「教員」「保育士」など、ほぼ毎年ランクインしている“定番の職業”があるのがわかります。男の子には “安定した勤め人”または“夢を突き詰める職”を、女の子には“命や健康に関わる職”または“高いスキルや資格が必要な専門職”を望む親が多い傾向です。
特に“高いスキルや資格が必要な専門職”を望む女の子の親に関しては、将来妊娠や出産という大きなライフイベントをひかえる女性として少しでも経済的不安がやわらぐよう手に職をつけてほしい、ブランクがあっても復帰しやすい職に就いてほしい願いがあると推測されます。
<自分の子どもに就いて欲しい職業は何ですか?(2018年)>

※出典:アニヴェルセル株式会社「アニヴェルセル総研 子どもに就かせたい職業の人気度ランキング」
※全国の20代~30代の未婚・既婚男女1,236名
※子どもがいない人には「いる」と仮定した場合の回答を含む
ここでもやはり「公務員」が圧倒的な人気。そしてほぼ同率で「会社員」になることを望む人が多いという結果に。自分の子どもも皆と同じ、無難で堅実な職業がいいと考える20~30代が多いようです。選択肢に限りがあったようですが、ここでは男の子の親も女の子の親も、望む職業に大きな違いがないことがうかがえます。
今の子育て世代といわれる30~40代は“ロスジェネ(失われた世代)”と呼ばれた、就職で厳しい競争を強いられてきた世代。働き方も多様化し「先行きが不透明」であるということが、その下の若い世代にも影響していると考えられます。せめて自分の子どもには、より安定した職業に就いてほしいと願う人が増えているのかもしれません。
親が子どもに就かせたい職業人気No.1は?
ランドセル素材などを製造する化学メーカーの株式会社クラレは、小学6年生の「将来就きたい職業」、親の「将来就かせたい職業」として、毎年継続的にアンケートを実施しています。最新の2020年の同アンケートによると、親が自分の子に将来就いてもらいたいと思う職業の中で、男の子の親の第1位は「公務員(14.2%)」、2位は「エンジニア(7.1%)」、3位は「医師(6.9%)」。そして女の子の親の第1位は「看護師(12.3%)」、2位は「公務員(9.6%)」、3位は「薬剤師(8.3%)」という結果になったそうです。
過去5年間のランキングをまとめました。
<【男の子】の親が「子どもに就かせたい職業」ランキング2016~2020>
<【女の子】の親が「子どもに就かせたい職業」ランキング2016~2020>
※出典:株式会社クラレアンケート「小学6年生の「将来就きたい職業」、親の「就かせたい職業」」
※カッコ内数字は昨年の順位
男の子の「公務員」、女の子の「看護師」は、調査が始まった1996年からほぼ毎年1位となっており、2位以下と大きな差がついています。特に「公務員」は女の子の親が望む職トップ5にも必ず入る、不動の人気職。今も昔も、我が子には余計な苦労をさせたくない、安定した生活を送って欲しいと願う親が多いということでしょう。
また過去のランキングと比較して見てみると、男の子は「会社員」「スポーツ選手」「エンジニア」「研究者」「医師」、女の子は「薬剤師」「教員」「保育士」など、ほぼ毎年ランクインしている“定番の職業”があるのがわかります。男の子には “安定した勤め人”または“夢を突き詰める職”を、女の子には“命や健康に関わる職”または“高いスキルや資格が必要な専門職”を望む親が多い傾向です。
特に“高いスキルや資格が必要な専門職”を望む女の子の親に関しては、将来妊娠や出産という大きなライフイベントをひかえる女性として少しでも経済的不安がやわらぐよう手に職をつけてほしい、ブランクがあっても復帰しやすい職に就いてほしい願いがあると推測されます。
ほかのランキングでは?
結婚式場の運営などを行うアニヴェルセル株式会社が調査したランキングでは、以下のようになっていました。<自分の子どもに就いて欲しい職業は何ですか?(2018年)>
※出典:アニヴェルセル株式会社「アニヴェルセル総研 子どもに就かせたい職業の人気度ランキング」
※全国の20代~30代の未婚・既婚男女1,236名
※子どもがいない人には「いる」と仮定した場合の回答を含む
ここでもやはり「公務員」が圧倒的な人気。そしてほぼ同率で「会社員」になることを望む人が多いという結果に。自分の子どもも皆と同じ、無難で堅実な職業がいいと考える20~30代が多いようです。選択肢に限りがあったようですが、ここでは男の子の親も女の子の親も、望む職業に大きな違いがないことがうかがえます。
今の子育て世代といわれる30~40代は“ロスジェネ(失われた世代)”と呼ばれた、就職で厳しい競争を強いられてきた世代。働き方も多様化し「先行きが不透明」であるということが、その下の若い世代にも影響していると考えられます。せめて自分の子どもには、より安定した職業に就いてほしいと願う人が増えているのかもしれません。
2021年以降、親が望む子どもの職は?
2020年~2021年は、感染症の流行により、医療従事者や保健所職員の業務の過酷さや、飲食・娯楽業の営業自粛、学校の休校など、経済的にも教育的にも暗いニュースが連日クローズアップされました。いっぽうで、リモートワークを始めとする“新しい生活様式”が生まれ、働き方に新たな可能性が感じられた年でもありました。この世相は今後の「子どもが望む職業」「親が望む子の職業」にも、少なからず影響を与えそうです。<参考サイト>
小学6年生の「将来就きたい職業」、親の「将来就かせたい職業」│株式会社クラレ
https://www.kuraray.co.jp/enquete/2020_s6
親が就かせたい職業と子どもが憧れる職業、過去20年でどんな変化が!? │EL BORDE (エル・ボルデ)
https://www.nomura.co.jp/el_borde/real80s/0016/
「アニヴェルセル総研」 第52弾恋愛・結婚意識調査 ふたりの夢を子どもに託す!? 子どもに就かせたい職業の人気度ランキング!│アニヴェルセル株式会社
https://corp.anniversaire.co.jp/news/press-files-test-51/
小学6年生の「将来就きたい職業」、親の「将来就かせたい職業」│株式会社クラレ
https://www.kuraray.co.jp/enquete/2020_s6
親が就かせたい職業と子どもが憧れる職業、過去20年でどんな変化が!? │EL BORDE (エル・ボルデ)
https://www.nomura.co.jp/el_borde/real80s/0016/
「アニヴェルセル総研」 第52弾恋愛・結婚意識調査 ふたりの夢を子どもに託す!? 子どもに就かせたい職業の人気度ランキング!│アニヴェルセル株式会社
https://corp.anniversaire.co.jp/news/press-files-test-51/
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