社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
結婚相手に譲れない・なかった「条件」は?
結婚相手に対して、あまりに条件が多く理想が高いと結婚の機会を逃してしまうこともあると思います。しかし「これだけは譲れない!」という条件は、誰にでも少なからずあるはず。現在独身の人、また既婚者の皆さんは結婚相手にどんなこだわりの条件を持っているのでしょうか。
「人柄」と大きく言ってしまうと幅が広過ぎる気もしますが、2位の「家事・育児の能力」、そして3位に「自分の仕事への理解」が来るというのを加味すると、これから結婚する世代は女性が結婚後も働き続ける前提で、夫婦で協力しながら家事や育児をしていくライフコースにふさわしい結婚相手を求めていると考えられそうです。
女性では経済力や職業を重視する人の割合も多いですが、近年では男性も「経済力」「職業」を条件にあげる人が増加傾向にあり、やはり共働きで家事育児を分担したバランスのいい結婚生活を築ける相手、という点が譲れない条件として目立つようになってきています。
1・好みのルックス
男女共に意外と多かったのが「容姿」。「夫の見た目が好みだったので、色々気に入らない点はあったけれど目をつぶれた」、「母親が肥満なのがずっと嫌で、結婚相手の女性は痩せ型なのが最優先」、「やっぱり最初は容姿で振り分けてしまうし、ずっと一緒にいるなら本能的に好みの外見の相手がいい」など、他の条件も考慮はしつつもまずはルックスありきという声が多数。「見た目重視で選んだ奥さんが、本当に見た目だけ。失敗したと思う反面、好きな気持ちは続いている」という懲りない男性も。
2・仕事への姿勢や経済力
「自分の稼ぎだけでは苦しいので、仕事のできる女性じゃないと結婚できない」という独身男性や、「結婚した友達を見ていても経済力のある夫のいる子は皆余裕があって幸せそう。愛があればお金なんては、まやかしです」という既婚女性も。また「多くは望まないけれど、正社員で仕事を頑張っているのが条件。フリーランスや非正規雇用は不安定過ぎて怖い」と、お金が第一ではなくても生活の基盤となる仕事や職種の安定性を条件にする女性も目立ちました。
3・心身の安定や安心感
「情緒不安定やメンヘラっぽいのはNG、一緒にいてリラックスできるかどうかが第一」という独身男性や、「とにかく心身ともに健康なこと。結婚は先が長いですから」という既婚女性の声が。また独身女性の「無類の酒好きとか、モテて浮気の心配があるとか、どんなに好きでも安心感のない人は結婚できない」という意見もあるように、結婚前は多少の刺激を好んだり感情に流されていた人も、結婚相手への条件には安心・安定を第一に設定するケースも見られます。
4・共通の趣味や価値観
「唯一の趣味が料理や食べ歩きなので、食に興味のある相手じゃないとダメ」、「インテリアやファッションなど美的感覚の好みが合うかどうか。メルヘンな趣味の部屋の女性と付き合ってみて、結婚後もこんなインテリアの中で暮らすのは地獄と思った」など、趣味や感覚的なことや価値観が通じる相手という意見も多数。人生の楽しみをふたりで共有できるかどうかを結婚相手に譲れない条件としてあげた人が多くいました。
こうして結婚相手に譲れない条件を調査していくと、ひと昔前のような理想でガチガチに固まった結婚観は減っており、結婚への考え方にも多様性が出て来ているようにも感じます。何が何でも結婚しなくちゃいけないという考え自体や、男だから、女だからという枠も結婚観からはなくなりつつあるのかもしれません。今後はさらに、自分のライフスタイルや個人の生き方が、相手選びにも反映されるようになっていくのではないでしょうか。
一般的な調査では、結婚後のライフコースを意識した結果に。
まずは一般的な調査結果を見ていくことにしましょう。国立社会保障・人口問題研究所が実施した第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)では、独身の男女共に結婚相手の条件として最も考慮・重視するのは「人柄」、次いで「家事・育児の能力」という結果に。「人柄」と大きく言ってしまうと幅が広過ぎる気もしますが、2位の「家事・育児の能力」、そして3位に「自分の仕事への理解」が来るというのを加味すると、これから結婚する世代は女性が結婚後も働き続ける前提で、夫婦で協力しながら家事や育児をしていくライフコースにふさわしい結婚相手を求めていると考えられそうです。
女性では経済力や職業を重視する人の割合も多いですが、近年では男性も「経済力」「職業」を条件にあげる人が増加傾向にあり、やはり共働きで家事育児を分担したバランスのいい結婚生活を築ける相手、という点が譲れない条件として目立つようになってきています。
求められているのは、「条件のいい相手」ではない?
確かに、人柄が良く共に働き家事育児を協力して生活できる相手、という条件は堅実で現実的ですが、実際に結婚観などについて友人や仲間と話す時にはもっと個人的な願望や条件を耳にすることの方が多いものです。そこで独身者だけでなく既婚者の方も含めた男女35人に、譲れない/譲れなかった具体的な条件をアンケート。もっとリアルでプライベートな結婚相手へのこだわりを探ってみました。1・好みのルックス
男女共に意外と多かったのが「容姿」。「夫の見た目が好みだったので、色々気に入らない点はあったけれど目をつぶれた」、「母親が肥満なのがずっと嫌で、結婚相手の女性は痩せ型なのが最優先」、「やっぱり最初は容姿で振り分けてしまうし、ずっと一緒にいるなら本能的に好みの外見の相手がいい」など、他の条件も考慮はしつつもまずはルックスありきという声が多数。「見た目重視で選んだ奥さんが、本当に見た目だけ。失敗したと思う反面、好きな気持ちは続いている」という懲りない男性も。
2・仕事への姿勢や経済力
「自分の稼ぎだけでは苦しいので、仕事のできる女性じゃないと結婚できない」という独身男性や、「結婚した友達を見ていても経済力のある夫のいる子は皆余裕があって幸せそう。愛があればお金なんては、まやかしです」という既婚女性も。また「多くは望まないけれど、正社員で仕事を頑張っているのが条件。フリーランスや非正規雇用は不安定過ぎて怖い」と、お金が第一ではなくても生活の基盤となる仕事や職種の安定性を条件にする女性も目立ちました。
3・心身の安定や安心感
「情緒不安定やメンヘラっぽいのはNG、一緒にいてリラックスできるかどうかが第一」という独身男性や、「とにかく心身ともに健康なこと。結婚は先が長いですから」という既婚女性の声が。また独身女性の「無類の酒好きとか、モテて浮気の心配があるとか、どんなに好きでも安心感のない人は結婚できない」という意見もあるように、結婚前は多少の刺激を好んだり感情に流されていた人も、結婚相手への条件には安心・安定を第一に設定するケースも見られます。
4・共通の趣味や価値観
「唯一の趣味が料理や食べ歩きなので、食に興味のある相手じゃないとダメ」、「インテリアやファッションなど美的感覚の好みが合うかどうか。メルヘンな趣味の部屋の女性と付き合ってみて、結婚後もこんなインテリアの中で暮らすのは地獄と思った」など、趣味や感覚的なことや価値観が通じる相手という意見も多数。人生の楽しみをふたりで共有できるかどうかを結婚相手に譲れない条件としてあげた人が多くいました。
こうして結婚相手に譲れない条件を調査していくと、ひと昔前のような理想でガチガチに固まった結婚観は減っており、結婚への考え方にも多様性が出て来ているようにも感じます。何が何でも結婚しなくちゃいけないという考え自体や、男だから、女だからという枠も結婚観からはなくなりつつあるのかもしれません。今後はさらに、自分のライフスタイルや個人の生き方が、相手選びにも反映されるようになっていくのではないでしょうか。
<参考サイト>
第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)│国立社会保障・人口問題研究所
http://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou15/doukou15_gaiyo.asp
http://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou15/NFS15_report3.pdf
調査研究・レポート 結婚・出産カテゴリ│明治安田総合研究所
https://www.myri.co.jp/research/cat_marriage.php
第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)│国立社会保障・人口問題研究所
http://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou15/doukou15_gaiyo.asp
http://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou15/NFS15_report3.pdf
調査研究・レポート 結婚・出産カテゴリ│明治安田総合研究所
https://www.myri.co.jp/research/cat_marriage.php
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
“社会人学習”できていますか? 『テンミニッツTV』 なら手軽に始められます。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,500本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
ヒトは共同保育の動物――生物学からみた子育ての基礎知識
ヒトは共同保育~生物学から考える子育て(1)動物の配偶と子育てシステム
「ヒトは共同保育の動物だ」――核家族化が進み、子育ては両親あるいは母親が行うものだという認識が広がった現代社会で長谷川氏が提言するのは、ヒトという動物本来の子育て方法である「共同保育」について生物学的見地から見直...
収録日:2025/03/17
追加日:2025/08/31
日本の弾道ミサイル開発禁止!?米ソとは異なる宇宙開拓の道
未来を知るための宇宙開発の歴史(7)米ソとは異なる日本の宇宙開発
日本は第二次大戦後に軍事飛行等の技術開発が止められていたため、宇宙開発において米ソとは全く違う道を歩むことになる。日本の宇宙開発はどのように技術を培い、発展していったのか。その独自の宇宙開拓の過程を解説する。(...
収録日:2024/11/14
追加日:2025/09/02
天平期の天然痘で国民の3割が死亡?…大仏と崩れる律令制
「集権と分権」から考える日本の核心(3)中央集権と六国史の時代の終焉
現代流にいうと地政学的な危機感が日本を中央集権国家にしたわけだが、疫学的な危機によって、それは早い終焉を迎えた。一説によると、天平期の天然痘大流行で3割もの人口が減少したことも影響している。防人も班田収授も成り行...
収録日:2025/06/14
追加日:2025/09/01
世界は数学と音楽でできている…歴史が物語る密接な関係
数学と音楽の不思議な関係(1)だれもがみんな数学者で音楽家
数学も音楽も生きていることそのもの。そこに正解はなく、だれもがみんな数学者で音楽家である。これが中島さち子氏の持論だが、この考え方には古代ギリシア以来、西洋で発達したリベラルアーツが投影されている。この信念に基...
収録日:2025/04/16
追加日:2025/08/28
自由な多民族をモンゴルに統一したチンギス・ハーンの魅力
モンゴル帝国の世界史(2)チンギス・ハーンのカリスマ性
なぜモンゴルがあれほど大きな帝国を築くことができたのか。小さな部族出身のチンギス・ハーンは遊牧民の部族長たちに推されて、1206年にモンゴル帝国を建国する。その理由としていえるのは、チンギス・ハーンの圧倒的なカリス...
収録日:2022/10/05
追加日:2023/01/07