社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
「SDGs」の世界ランキング…日本は何位?
最近よく耳にするSDGs、何だか重要そうというのは知っていても、何の略称なのか、具体的になのか、ご存知ですか?また、世界共通で目指すべき目標として掲げられているわけですが、日本はSDGsのランキングでは世界で何番目くらいに位置しているのでしょうか?
1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等を亡くそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう
これらは2015年の国連総会で採択され、2016年から2030年までの15年間で世界共通の目標として達成すべき、とされています。政府、企業、個人、それぞれが達成に向けて努力することが求められており、特にSDGsへの取り組みをアピールする企業も増えています。取り組みが武器になるというよりも、取り組んでいないことが投資家から敬遠される理由になる、それくらいSDGsが常識として浸透しつつあるのです。
そして冒頭で触れた世界ランキングですが、「Sustainable Development Report」という国際的なレポートが2016年から毎年発表されており、最新の2020年版だと166か国に順位がつけられている中で、日本は17位でした。トップ10はスウェーデン、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ノルウェー、オーストリア、チェコ、オランダ、エストニアと軒並みヨーロッパ諸国。ヨーロッパ以外で最高位は16位のニュージーランド、次いで日本、という位置づけです。日本に身近な国だと、韓国が20位、アメリカが31位、中国が48位でした。
4.質の高い教育をみんなに
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
16.平和と公正をすべての人に
まだ達成済ではないものの、以下の4項目も順調な進捗と見られています。
3.すべての人に健康と福祉を
6.安全な水とトイレを世界中に
8.働きがいも経済成長も
11.住み続けられるまちづくりを
一方で、以下の5項目はまだ課題が多く残っているという評価です。
5.ジェンダー平等を実現しよう
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
17.パートナーシップで目標を達成しよう
ゆとりだ、脱ゆとりだ、など国内では話題になる教育や、労働生産性が低いという面もある産業についてはSDGsの基準では高評価になるわけですね。平和と公正という点でも夜1人でも安心して歩ける、児童労働がない点などのポイントを抑えていることが要因になっているようです。
課題の項目とされている方は納得のいくラインアップですね。ジェンダーギャップ指数で日本が下位ということはよく報じられていますし、気候変動や環境保護の部分でやらなければいけないことが山積しているのは“自他ともに認める”と言って差し支えなさそうです。「パートナーシップで目標を達成しよう」については、国民総所得のうちODAが占める割合などが足りないと評価されていました。
SDGsの期限としている2030年まであと10年を切りました。今後政府、企業、そして1人1人の努力が実ってすべての項目において目標を達成することはできるのでしょうか?
SDGsの「17項目の目標」 具体的な内容は?
まずはSDGsの基本から。「Sustainable Development Goals」の頭文字を取った造語で、日本語に訳すと「持続可能な開発目標」となります。これだけだと抽象的ですよね。具体的な17項目の目標と、それを達成するための169個のターゲット、232個の指標が定められています。目標は以下の通りです。1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等を亡くそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう
これらは2015年の国連総会で採択され、2016年から2030年までの15年間で世界共通の目標として達成すべき、とされています。政府、企業、個人、それぞれが達成に向けて努力することが求められており、特にSDGsへの取り組みをアピールする企業も増えています。取り組みが武器になるというよりも、取り組んでいないことが投資家から敬遠される理由になる、それくらいSDGsが常識として浸透しつつあるのです。
そして冒頭で触れた世界ランキングですが、「Sustainable Development Report」という国際的なレポートが2016年から毎年発表されており、最新の2020年版だと166か国に順位がつけられている中で、日本は17位でした。トップ10はスウェーデン、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ノルウェー、オーストリア、チェコ、オランダ、エストニアと軒並みヨーロッパ諸国。ヨーロッパ以外で最高位は16位のニュージーランド、次いで日本、という位置づけです。日本に身近な国だと、韓国が20位、アメリカが31位、中国が48位でした。
日本が評価されていること、いないこと
17項目の達成度で見ると、達成済と評価されているのは以下の3項目。4.質の高い教育をみんなに
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
16.平和と公正をすべての人に
まだ達成済ではないものの、以下の4項目も順調な進捗と見られています。
3.すべての人に健康と福祉を
6.安全な水とトイレを世界中に
8.働きがいも経済成長も
11.住み続けられるまちづくりを
一方で、以下の5項目はまだ課題が多く残っているという評価です。
5.ジェンダー平等を実現しよう
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
17.パートナーシップで目標を達成しよう
ゆとりだ、脱ゆとりだ、など国内では話題になる教育や、労働生産性が低いという面もある産業についてはSDGsの基準では高評価になるわけですね。平和と公正という点でも夜1人でも安心して歩ける、児童労働がない点などのポイントを抑えていることが要因になっているようです。
課題の項目とされている方は納得のいくラインアップですね。ジェンダーギャップ指数で日本が下位ということはよく報じられていますし、気候変動や環境保護の部分でやらなければいけないことが山積しているのは“自他ともに認める”と言って差し支えなさそうです。「パートナーシップで目標を達成しよう」については、国民総所得のうちODAが占める割合などが足りないと評価されていました。
SDGsの期限としている2030年まであと10年を切りました。今後政府、企業、そして1人1人の努力が実ってすべての項目において目標を達成することはできるのでしょうか?
<参考サイト>
・SDGsに取り組む理由とは? | SDGs one by one - SDGsを楽しく学ぶメディアサイト by 相模原市
https://sdgs.city.sagamihara.kanagawa.jp/sdgs-for-individuals/
・Sustainable Development Report 2020
https://dashboards.sdgindex.org/rankings
・SDGsに取り組む理由とは? | SDGs one by one - SDGsを楽しく学ぶメディアサイト by 相模原市
https://sdgs.city.sagamihara.kanagawa.jp/sdgs-for-individuals/
・Sustainable Development Report 2020
https://dashboards.sdgindex.org/rankings
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
物知りもいいけど知的な教養人も“あり”だと思います。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
葛飾北斎と応為…画狂の親娘はいかに傑作へと進化したか
葛飾北斎と応為~その生涯と作品(1)北斎の画狂人生と名作への進化
浮世絵を中心に日本画においてさまざまな絵画表現の礎を築いた葛飾北斎。『富嶽三十六景』の「神奈川沖浪裏」が特に有名だが、それを描いた70代に至るまでの変遷が実に興味深い。北斎とその娘・応為の作品そして彼らの生涯を深...
収録日:2025/10/29
追加日:2025/12/05
平和の実現を哲学的に追求する…どんな平和でもいいのか?
平和の追求~哲学者たちの構想(1)強力な世界政府?ホッブズの思想
平和は、いかにすれば実現できるのか――古今東西さまざまに議論されてきた。リアリズム、強力な世界政府、国家連合・連邦制、国連主義……。さまざまな構想が生み出されてきたが、ここで考えなければならないのは「平和」だけで良...
収録日:2025/08/02
追加日:2025/12/08
PDCAサイクルを回すための5つのプロセスとそのすすめ方
プロジェクトマネジメントの基本(3)プロジェクトのすすめ方
プロジェクトを進める際にPDCAサイクルの概念は欠かせない。国際標準PMBOKでは、PDCAを応用した「立上げ」「計画」「実行」「監視コントロール」「終結」の5段階をプロジェクトに有用とし、複数フェーズでそれを回す。ステーク...
収録日:2025/09/10
追加日:2025/12/10
『100万回死んだねこ』って…!?記憶の限界とバイアスの役割
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(2)バイアスの正体と情報の抑制
「バイアスがかかる」と聞くと、つい「ないほうが望ましい」という印象を抱いてしまうが、実は人間が生きていく上でバイアスは必要不可欠な存在である。それを今井氏は「マイワールドバイアス」と呼んでいるが、いったいどうい...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/11/09
熟睡のために――自分にあった「理想的睡眠」の見つけ方
熟睡できる環境・習慣とは(1)熟睡のための条件と認知行動療法
「熟睡とは健康な睡眠」だと西野氏はいうが、健康な睡眠のためには具体的にどうすればいいのか。睡眠とは壊れやすいもので、睡眠に影響を与える環境要因、内面的要因、身体的要因など、さまざまな要因を取り除いていくことが大...
収録日:2025/03/05
追加日:2025/11/23


