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2021年ヒット予測ランキングを振り返る
2021年も残り少なくなってきました。今回は2020年末に日経クロストレンドで予測された「2021年ヒット予測ランキング」でのトップ5を振り返りながら、実際はどうだったのか、というところを見てみましょう。
敷島製パン(名古屋市)も2020年12月に「コオロギ カフェシリーズ」の第3弾として2021年6月にコオロギ100匹分のパウダーを使ったバウムクーヘンをネットで販売、わずか1時間半ほどで完売したとのことです。その後、夏には「コオロギ食育パンキット」としてコオロギ600匹分のパウダーや小麦粉、酵母をセットにした商品を2376円で販売しました。この商品も追加生産に追われたようです。この動きはレストランなどにも広がり、今後も昆虫食は拡大していく見通しです。
2021年3月末のサービス開始時のブランドパートナーはキャノンや資生堂、キリンビールなど24社でしたが、7月には伊藤忠商事と資本・業務提携を締結、8月末の時点でのブランドパートナーは26社となっています。まだ発展途上の部分はあるようですが、ファミリーマートなどを子会社に持つ伊藤忠がバックアップに入ったことから、「循環型ショッピングプラットフォーム事業」と呼ばれるこの試みは、この先さらなる展開が起こることも予想されます。
首都圏で働くハイクラスな人材のもつさまざまなスキルや経験は、地方の企業にとっても有効です。ここ数年の副業解禁や、在宅ワークが可能になった状況から変化が起きました。首都圏から地方に移住したいという希望を持つ人も多く、自由な働き方を確保することにもつながります。こういった人材と需要とのマッチングサービスは伸びています。2017年創業の「JOINS」は2020年12月時点での累計登録人材5000名、累計登録企業数は453社でしたが、同社のセミナー資料によると2021年8月には累計登録人材は8500名を越え、登録企業数は約1000社となっています。
2020年にはすでにNTTドコモが「5Gパートナーソリューション」として提供を開始していますが、2021年3月にはWOWOWがSwipeVIdeoを通した音楽ライブを配信しています。今後5Gがより一般的になった時にはさらなる飛躍が期待されます。
2021年7月末から8月頭でLINEが行ったアンケート調査によると、グランピングを「知っているし、利用したことがある」という利用経験率は全体の5%です。また、身の回りにどれくらい利用した人がいると思うかを想像して答えた値を数値化した「流行体感スコア」では、およそ8.9(11人に1人くらい)とまだ少ないです。ただし、これが1年後にどうなっているかを想像して答えてもらう「流行予想スコア」だと23.5(およそ4人に1人)となります。コロナ禍で注目を集めたこともあり、グランピング関連の利用者は今後さらに増えそうです。
1位 MILES/ANA Pocket
2位 冷凍食品専門スーパー
3位 NFTトレカ/アート
4位 次世代自販機
5位 軽量“スマート”グラス
「MILES/ANA Pocket」は日々の移動距離によってマイルが付与されるアプリ。「冷凍食品専門スーパー」とはコロナ禍による在宅時の食事対策やフードロス対策として注目を集めています。「NFTトレカ/アート」とはブロックチェーンの技術をつかったデジタルのトレーディングカード。次世代自販機はデジタイルサイネージ(電子掲示板)をディスプレーとして、アプリや電子マネーで購入する自販機です。軽量“スマート”グラスはメガネ型ウェアラブル端末。重さも見た目も通常のメガネとほぼ変わらない製品も出てきています。
機内食:「楽天市場」で航空会社の余った機内食が多く出回った。
推し活:「楽天ブックス」でのサイン本、「ラクマ」でのDVD/ブルーレイがシニア層で取引きされた。
ソロゴルフ:「楽天GAORA」にて3密回避のアウトドアスポーツとして人気。
大人の趣味消費:「楽天市場」で陶磁器の「金継ぎ」キットや楽器、DIY、コケリウムなどが売れた。
サスティナブル消費:「楽天ファーム」でのフードロス削減対策等への関心が高まった。
資産形成:「楽天証券」にて若年層・女性・投資初心者が口座を開設数が増えた。
古民家ステイ:「楽天トラベル」での古民家宿泊数が前年同期比1.4倍となった。
また「ヒット予測キーワード2022年」には「NFT」「ロボットアドバイザー(ロボアド)」「金融教育」「認知症保険」の4つが挙げられています。
2021年予想5位、コオロギフード
「2021年ヒット予測ランキング」第5位は「サスティナブル食」として注目を集める「コオロギフード」でした。特に注目を集めたのは無印良品が徳島大学と連携して開発、売り出したコオロギ粉末入りのせんべい、その名も「コオロギせんべい」です。エビのような香ばしい風味が特徴。55gで190円(税込)で、発売は2020年の5月でしたが、2021年中も売り上げは好調だったようです。この反響を受けて無印良品は2021年11月2日以降、取り扱い店舗を218店舗に拡大して販売しています。敷島製パン(名古屋市)も2020年12月に「コオロギ カフェシリーズ」の第3弾として2021年6月にコオロギ100匹分のパウダーを使ったバウムクーヘンをネットで販売、わずか1時間半ほどで完売したとのことです。その後、夏には「コオロギ食育パンキット」としてコオロギ600匹分のパウダーや小麦粉、酵母をセットにした商品を2376円で販売しました。この商品も追加生産に追われたようです。この動きはレストランなどにも広がり、今後も昆虫食は拡大していく見通しです。
2021年予想4位、Loop
Loopとはアメリカ発のベンチャー、テラサイクルが2019年から始めたサービスです。日本では世界5ヵ国目として2021年3月末にスタート。基本的な発想は牛乳瓶のリサイクルと同じ「リユース容器」をあらゆる商品で実現する試みです。消費者はイオンの店頭やLoopのECサイトで商品を購入し、使い終わった空き容器をイオン店頭の回収ボックスに返却します。これらは洗浄されたのち、協力する企業(ブランドパートナー)に送られ、企業はまたその容器に商品を充填して販売します。2021年3月末のサービス開始時のブランドパートナーはキャノンや資生堂、キリンビールなど24社でしたが、7月には伊藤忠商事と資本・業務提携を締結、8月末の時点でのブランドパートナーは26社となっています。まだ発展途上の部分はあるようですが、ファミリーマートなどを子会社に持つ伊藤忠がバックアップに入ったことから、「循環型ショッピングプラットフォーム事業」と呼ばれるこの試みは、この先さらなる展開が起こることも予想されます。
2021年予想3位、ビヨンド副業
マイナビの「働き方、副業・兼業に関するレポート(2020年)」では副業・兼業を認めている企業は49.6%。コロナ禍におけるリモートワークで、私たちは場所を問わずに働ける可能性を見出したともいえます。「ビヨンド副業」とは、主に首都圏で働きながら、地方の仕事を請け負うような副業のスタイルです。首都圏で働くハイクラスな人材のもつさまざまなスキルや経験は、地方の企業にとっても有効です。ここ数年の副業解禁や、在宅ワークが可能になった状況から変化が起きました。首都圏から地方に移住したいという希望を持つ人も多く、自由な働き方を確保することにもつながります。こういった人材と需要とのマッチングサービスは伸びています。2017年創業の「JOINS」は2020年12月時点での累計登録人材5000名、累計登録企業数は453社でしたが、同社のセミナー資料によると2021年8月には累計登録人材は8500名を越え、登録企業数は約1000社となっています。
2021年予想2位、多視点スポーツ観戦
近年の大きなスポーツ大会では「自由視点映像」の技術によって迫力のある映像を目にすることもありました。中でも2019年11月にリリースされたSwipeVideoは画期的です。それまでたいへん重いデータとなり簡単に配信できなかった「自由視点映像」は、SwipeVideoによってクラウドサーバーから軽量高速に配信することが可能になりました。2020年にはすでにNTTドコモが「5Gパートナーソリューション」として提供を開始していますが、2021年3月にはWOWOWがSwipeVIdeoを通した音楽ライブを配信しています。今後5Gがより一般的になった時にはさらなる飛躍が期待されます。
無人駅&辺境グランピング
2020年から2021年は外出自粛が続きました。3密を回避するにはまずは屋外、さらにマイカーで移動してテントなどに宿泊すれば人と接触することはありません。群馬県みなかみ町にあるJR上越線の無人駅、土合(どあい)駅は地下のホームから駅舎を出るまでの標高差は70m「日本一のモグラ駅」として有名でしたが、JR東日本が2020年11月にグランピング施設「DOAI VILLAGE」を開業しました。話題を読んで人気スポットとなったようです。2021年7月末から8月頭でLINEが行ったアンケート調査によると、グランピングを「知っているし、利用したことがある」という利用経験率は全体の5%です。また、身の回りにどれくらい利用した人がいると思うかを想像して答えた値を数値化した「流行体感スコア」では、およそ8.9(11人に1人くらい)とまだ少ないです。ただし、これが1年後にどうなっているかを想像して答えてもらう「流行予想スコア」だと23.5(およそ4人に1人)となります。コロナ禍で注目を集めたこともあり、グランピング関連の利用者は今後さらに増えそうです。
2022年ヒット予測
2021年の当初予想からすると、ここに上がったトップ5は必ずしも2021年中に人気が爆発したという印象はありません。むしろ2021年中に芽が出て伸び始めたという印象が強いです。これからが楽しみです。では2022年の予想ではどのようなものが上がっているのでしょうか。以下、日経の「2022年ヒット予測100」におけるトップ5です。1位 MILES/ANA Pocket
2位 冷凍食品専門スーパー
3位 NFTトレカ/アート
4位 次世代自販機
5位 軽量“スマート”グラス
「MILES/ANA Pocket」は日々の移動距離によってマイルが付与されるアプリ。「冷凍食品専門スーパー」とはコロナ禍による在宅時の食事対策やフードロス対策として注目を集めています。「NFTトレカ/アート」とはブロックチェーンの技術をつかったデジタルのトレーディングカード。次世代自販機はデジタイルサイネージ(電子掲示板)をディスプレーとして、アプリや電子マネーで購入する自販機です。軽量“スマート”グラスはメガネ型ウェアラブル端末。重さも見た目も通常のメガネとほぼ変わらない製品も出てきています。
楽天の2021ヒットキーワードと2022ヒット予測キーワード
また、楽天は2021年11月に各種サービスのデータをもとに、「楽天グループ ヒットキーワード2021」と「楽天グループ ヒット予測キーワード2022」」を初めて発表しています。「ヒットキーワード2021年」については、以下の7つが挙げられています。機内食:「楽天市場」で航空会社の余った機内食が多く出回った。
推し活:「楽天ブックス」でのサイン本、「ラクマ」でのDVD/ブルーレイがシニア層で取引きされた。
ソロゴルフ:「楽天GAORA」にて3密回避のアウトドアスポーツとして人気。
大人の趣味消費:「楽天市場」で陶磁器の「金継ぎ」キットや楽器、DIY、コケリウムなどが売れた。
サスティナブル消費:「楽天ファーム」でのフードロス削減対策等への関心が高まった。
資産形成:「楽天証券」にて若年層・女性・投資初心者が口座を開設数が増えた。
古民家ステイ:「楽天トラベル」での古民家宿泊数が前年同期比1.4倍となった。
また「ヒット予測キーワード2022年」には「NFT」「ロボットアドバイザー(ロボアド)」「金融教育」「認知症保険」の4つが挙げられています。
<参考サイト>
2021年ヒット予測ランキング 1位は「無人駅×グランピング」│日経クロストレンド
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00380/00001/
コオロギが世界を救う?|無印良品
https://www.muji.com/jp/ja/feature/food/460936
世界で進むLoop経済圏 日本代表に聞いた3つのユーザーメリット|日経XTREND
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00424/00004/
地域パートナー数20件ならびにパートナー登録人材5000名超のお知らせ|JOINS株式会社
https://joins.co.jp/news/number-of-partner/
【無人駅&辺境グランピング1位】“日本一のモグラ駅”に誕生したグランピング施設『DOAI VILLAGE』へJeepでGO!|REALSTYME
https://jeepstyle.jp/glamping-doaivillage/
流行体感から読み解くサービス未来予測 流行予想シリーズ ~グランピング編~|リサーチノート(LINEリサーチ)
https://research-platform.line.me/archives/38610565.html
2022年ヒット予測ランキング 1位は「Miles」「ANA Pocket」|日経XTREND
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00550/00001/?i_cid=nbpnxr_parent
楽天、「楽天グループ ヒットキーワード2021」と「楽天グループ ヒット予測キーワード2022」を初めて発表|PRTIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001587.000005889.html
2021年ヒット予測ランキング 1位は「無人駅×グランピング」│日経クロストレンド
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00380/00001/
コオロギが世界を救う?|無印良品
https://www.muji.com/jp/ja/feature/food/460936
世界で進むLoop経済圏 日本代表に聞いた3つのユーザーメリット|日経XTREND
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00424/00004/
地域パートナー数20件ならびにパートナー登録人材5000名超のお知らせ|JOINS株式会社
https://joins.co.jp/news/number-of-partner/
【無人駅&辺境グランピング1位】“日本一のモグラ駅”に誕生したグランピング施設『DOAI VILLAGE』へJeepでGO!|REALSTYME
https://jeepstyle.jp/glamping-doaivillage/
流行体感から読み解くサービス未来予測 流行予想シリーズ ~グランピング編~|リサーチノート(LINEリサーチ)
https://research-platform.line.me/archives/38610565.html
2022年ヒット予測ランキング 1位は「Miles」「ANA Pocket」|日経XTREND
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00550/00001/?i_cid=nbpnxr_parent
楽天、「楽天グループ ヒットキーワード2021」と「楽天グループ ヒット予測キーワード2022」を初めて発表|PRTIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001587.000005889.html
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