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DATE/ 2022.02.09

「救急車」に使われている車種とは?

 救急車は私たちの命を守る砦です。多くは四角いワンボックスカーですが、では車種は何なのでしょうか。調べてみたところ、ベースとなっている車は、普段から私たちがお仕事車の代表格としてよくみかけるあの車でした。

救急車の9割はトヨタ「ハイエース」

 実はほとんどの救急車はトヨタハイエースです。実際にはハイエースをベースにさまざまな救急車用の仕様が施されていますが、シェアとしては救急車全体のおよそ9割を占めています。標準的な「トヨタ救急車」と呼ばれるものと高規格タイプのトヨタ「ハイメディック」があります。またこのほかにも日産の初代エルグランドをベースにした「パラメディック」と呼ばれる車両もあるようです。

 また、大型の特殊救急車に「スーパーアンビュランス」と呼ばれるものもあります。これは大規模災害が発生した際に救護所として活動するような救急車ですが、ベースとなっているのは、いすゞ「ギガ」という大型トラックや、三菱ふそう「スーパーグレート」といった車種です。実際に地下鉄サリン事件などの時に活躍したそうです。

 軽のワンボックスカーを用いた小型のものもあります。こういった車は軽救急自動車として、大きな自動車が入れない道路へ侵入して傷病者を搬送する、災害時などに十分な医療施設がない地域で移動式医療器具となるといった役割を担っているそうです。他にも僻地などで医師を乗せて移動する際のドクターカーとして、小型SUVなどが配備されている場合もあるとのこと。

救急車用の改良とその値段

 古くはトヨタクラウンが救急車だった頃もあるようですが、昭和45年(1970年)頃にはすでに救急車はハイエースになっているようです。現行モデルのハイエースが救急車となったのは2006年4月から。これは200系と言われる現行型にフルモデルチェンジした約1年半後のこと。しかし、一般的なハイエースとは異なり、救急車用のハイエースにはさまざまな仕様が施されています。

 「トヨタ救急車」のボディサイズは一般的なハイエースロングボディよりも一回り大きくなっています。重さはハイエースロングバンが1970kgなのに対して2580kgと、だいぶ重くなっています。また、スライドドアは医療機器のメンテナンスのため右側にもついており、また右側に医療機器が集中することからサスペンションに関しても手が加えられているそうです。また2020年6月の改良ではさらに安全性能が向上しています。

 さらに2021年度からはいくつかオプションが加わっています。救急車のガラスは、スイッチで即曇りガラスになる「QQスクリーン」と呼ばれるものが採用されています。こうなればもちろん値段もかなりのもの。「トヨタ救急車」は標準(乗車定員9人)の場合は、2WDで564万5000円、4WDだと595万3000円。また、トヨタ「ハイメディック(乗車定員8人、高規格仕様)」の場合、2WDで1159万円、4WDだと1189万8000円。ちなみに日産の救急車「パラメディック」は乗車定員8人、高規格仕様で1456万9200円とのこと。

<参考サイト>
救急車のベースとなっている車種5選|CarMe
https://car-me.jp/articles/7961
トヨタ救急車はハイエースと違って何が特別?? 絶対の信頼性確保する秘密とは|ベストカーWeb
https://bestcarweb.jp/newcar/252561
【はたらくクルマ】トヨタの「ハイメディック」は、進化を続ける高機能救急車|Webモーターマガジン
https://web.motormagazine.co.jp/_ct/17434477
ハイエースの前はクラウンだった!とても貴重で懐かしいトヨタ救急車の歴史を振り返る|Clicccar
https://clicccar.com/2020/06/10/983961/

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