テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
ログイン 会員登録 テンミニッツTVとは
DATE/ 2022.05.07

雨の日の洗車は意味ある?メリット・デメリット

 自動車を所有すると、洗車は、キレイにしておくためだけでなく、劣化を防ぐためにも欠かせないメンテナンスになります。その頻度やタイミングにはそれぞれオーナーの流儀があります。洗車は晴れた日と決めている人が大多数だと思いますが、意外にも雨の日の洗車にもメリットがあるようです。先入観にとらわれず、洗車について、より効果的な頻度や天候、時間帯、タイミングについて考察してみましょう。

雨の日洗車の効果

 晴れた日と雨の日の洗車の違いは、拭き取りができるかどうかだけです。拭き取り不要であれば、雨天時の洗車は問題ありません。ただ、雨の日の洗車にはデメリットもありますので、以下の点を考慮しておくとよいでしょう。

【メリット】
・手早く汚れが落とせる
→虫など乾くと落ちにくい汚れが雨で柔らかくなるため、簡単に落とせる
・水垢が付きにくい
→水道水に含まれるカルキなど、水垢やシミの原因を回避できる

【デメリット】
・コーティング、ワックスがけは不向き
→雨天では水分の拭き取りができないため、乾いた状態で行う仕上げには不向き
・長靴やカッパ着用による作業のしにくさ

 雨の日の汚れの落ちやすさを生かすには、コーティングしておくことをオススメします。効果が長持ちするようにプロフェッショナルのいる専門業者にコーティングを依頼するのがよいでしょう。

質の高い洗車をするために

 洗車の適切な頻度は、ボディカラーや車の保管場所により左右されます。また、コーティング施工をした場合、走行距離や季節によっても違いが出て来ます。ひとつ言えるのは、コーティングの効果を持続させるため、月に1~2回ほどの洗車が目安になりそうです。その際、使用する洗剤は、弱酸性のものが望ましく、成分に香料や艶出し剤、撥水成分を含まないものを選ぶなど、コーティング業者が指定する洗剤の使用が効果持続の条件になります。

 つぎに洗車に適した時間帯(環境)ですが、気温が25度以下で涼しく、日差しの強くないときに行うと効果的です。気温が高く、日差しの強い、日中の時間帯は避けたいところ。炎天下や晴天時は、洗剤の泡が乾きやすく、シミになりやすく、ワックスやコーティング剤もムラができやすいです。こうした観点から、夜間というのが洗車に適した環境になりますが、照明などが不十分だと洗い忘れなど見落としに注意が必要です。

 洗車をした方がよいタイミングは、汚れが気になったときです。鳥の糞や虫、黄砂や泥など、乾くと取れにくくなりますので、汚れを確認したら数日以内に洗車するようこころがけましょう。

 鳥の糞もボディに付着するとダメージを与え、シミの原因になるため、早急な除去が必要です。

 また、海岸沿いなどのドライブで塩分を含んだ汚れ、降雪地帯の融雪剤などの汚れは特に、車体の錆を防ぐためにも出来るだけ早く洗車するようにしましょう。

あわせて読みたい