テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2022.06.26

世界で最も知的な国ランキング…日本は2位!?

 世界で知的だと思う国はどこですか? ノーベル賞の受賞者がもっとも多いアメリカや、世界大学ランキングでトップのオックスフォードを擁するイギリスなど、視点によってさまざまな国が挙げられるでしょう。日本がどの位置にいるのかも気になりますよね。

 今回は2019年から100カ国以上の人々の知能を測定し、最も平均IQが高い国をランキング形式で発表しているWorldwide IQ Testの結果をもとに、世界で知的な国ランキングを紹介していきましょう。なお、Worldwide IQ TestはWiqtcom Inc.というフィンランドの企業が提供している国際的なテストで、オンラインで受けられるものになっています。

そもそもIQとは何なのか

 今回の調査で指数になっているIQとは、Intelligence Quotient、つまり知能検査の結果を数値化したものです。知能とは具体的な能力のことではなく、問題解決能力、抽象的思考、一般的知識など、さまざまな物事を考える力と言い換えることができます。IQが高いということは、勉強ができるというわけではなく物事を考える力があるということになります。

トップ10の国

 Worldwide IQ Testの結果では、下記のような結果となりました。順位とともに平均IQの数値を並べています。

1位 台湾(113.47)
2位 日本(112.65)
3位 ハンガリー(111.54)
4位 韓国(111.33)
5位 イラン(110.97)
6位 香港(110.87)
7位 セルビア(110.70)
8位 イタリア(110.57)
9位 ベトナム(109.23)
10位 フィンランド(108.99)

なぜ日本の順位が高いのか?

 Wiqtcom Inc.によると、台湾は113.47という驚異的な数値で1位になったものの、受験者数が少ないためデータにばらつきが出やすく、スコアが信頼できるかは疑問が残るとしています。一方で日本は受験者数が多いので、より正確なスコアが出ているといわれています。つまり、世界で最も知的な国ランキングとして日本が高い位置につけていると言い換えることができるのです。

 日本が2位にランクインした背景として2つの要素があるとしています。ひとつはエレクトロニクス、自動車製造、製薬などの分野で世界をリードする企業が数多く存在する技術力の高さ、もうひとつは優れた教育システムにより識字率が非常に高く、特に数学と科学の分野では常に世界トップクラスの成績を収めていることです。

 こうした結果は喜ばしいものですが、このテストに参加してる人が少ない国もあるため、限定的な結果のひとつであることは忘れてはいけません。もしテストを受けてみたい方がいたらインターネットで簡単に受験できるので試してみてください。ただし、結果を受けとるのは有料になりますので、その点は注意が必要になります。

<参考サイト>
オンラインの知能テスト│Worldwide IQ Test
https://www.worldwide-iq-test.com/ja
世界で最も知的な国ランキング…「技術力の高さで世界に知られている」という日本は2位に│まいどなニュース
https://maidonanews.jp/article/14625426
世界で最も知的な国ランキング、日本は何位? - 1位「台湾」│マイナビニュース
https://news.mynavi.jp/article/20220517-2346477/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
雑学から一段上の「大人の教養」はいかがですか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,500本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

分断進む世界でつなげていく力――ジェトロ「3つの役割」

分断進む世界でつなげていく力――ジェトロ「3つの役割」

グローバル環境の変化と日本の課題(5)ジェトロが取り組む企業支援

グローバル経済の中で日本企業がプレゼンスを高めていくための支援を、ジェトロ(日本貿易振興機構)は積極的に行っている。「攻めの経営」の機運が出始めた今、その好循環を促進していくための取り組みの数々を紹介する。(全6...
収録日:2025/01/17
追加日:2025/04/01
石黒憲彦
独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)理事長
2

最悪10メートル以上海面上昇…将来に禍根残す温暖化の影響

最悪10メートル以上海面上昇…将来に禍根残す温暖化の影響

水から考える「持続可能」な未来(1)気候変動の現在地

今や世界共通の喫緊の課題となっている地球温暖化。さらに、日本国内の上下水道など、インフラの問題も、これから大きな問題になっていく。地球環境からインフラまで、「持続可能」な未来をどうつくっていくのかについて、「水...
収録日:2024/09/14
追加日:2025/03/06
沖大幹
東京大学大学院工学系研究科 教授
3

なぜやる気が出ないのか…『それから』の主人公の謎に迫る

なぜやる気が出ないのか…『それから』の主人公の謎に迫る

いま夏目漱石の前期三部作を読む(5)『それから』の謎と偶然の明治維新

前期三部作の2作目『それから』は、裕福な家に生まれ東大を卒業しながらも無気力に生きる主人公の長井代助を描いたものである。代助は友人の妻である三千代への思いを語るが、それが明かされるのは物語の終盤である。そこが『そ...
収録日:2024/12/02
追加日:2025/03/30
與那覇潤
評論家
4

イーロン・マスクは何がすごい?生い立ちと経歴

イーロン・マスクは何がすごい?生い立ちと経歴

イーロン・マスクの成功哲学(1)マスクが「世界一」になるまで

2022年、フォーブス誌が発表した世界長者番付の一位となったイーロン・マスク。テスラの電気自動車やスペースXのロケット開発などを通じ、革新的なイノベーションを実現してきたことで知られるマスクは、いかにして現在のような...
収録日:2022/06/22
追加日:2022/08/23
桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト
5

このように投資にお金を回せば、社会課題も解決できる

このように投資にお金を回せば、社会課題も解決できる

お金の回し方…日本の死蔵マネー活用法(6)日本の課題解決にお金を回す

国内でいかにお金を生み、循環させるべきか。既存の大量資金を社会課題解決に向けて循環させるための方策はあるのか。日本の財政・金融政策を振り返りつつ、産業育成や教育投資、助け合う金融の再構築を通した、バランスの取れ...
収録日:2024/12/04
追加日:2025/03/29
養田功一郎
元三井住友DSアセットマネジメント執行役員