社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
世界で最も「運転免許」の取得が難しい国は?
車を運転するためにはじめに乗り越えなければならない壁、それが運転免許の取得です。日本ではそれなりのお金と時間を必要としますが、世界各国の状況を見るとかなり多様性があるようです。以下、アメリカ運転教育プラットフォーム「Zutobi」の調査を参考に見てみましょう。この調査では「試験の費用」「試験の難易度」「健康に関する検査や診断」「運転が許可されている年齢」「レッスンなどで必要な時間」といった基準をもとに取得難易度が評価されています。
資料においてもっとも免許取得が困難な国はクロアチアとなっています。クロアチアで運転免許を取得するには平均で約85時間を要し、学科テストや視力テスト、医療テストなども必須です。また、他国に比べてずば抜けているのは試験にかかる費用です。試験を受けるためには、ドル換算で1,288ドル(日本円でおよそ13万円前後)を支払う必要があります。
この次に難しいのはブラジルです。60時間のレッスン(45時間の学科レッスンと15時間の実地レッスン)が義務づけられています。また試験に合格したのちの1年間は一時的な運転許可証が発行され、こののち1年後に正式な免許が発行されるとのこと。また、試験はDETRAN(ブラジルの運輸省)が推奨する診療所で行われる健康調査と心理行動・学科試験をクリアする必要があります。こういった試験を受けるためにはドル換算で平均295ドル程度(およそ3万円前後)がかかるとのこと。
メキシコに次いで簡単と評価されているのは中東のカタール。実地試験と学科試験はありますが、14歳から免許を取得できます。また試験にかかる費用は41ドル(4000円前後)。全体平均の半分程度です。ちなみにインド(現在のランキングでは14位)はメキシコと同様、以前はお金を払うだけで運転免許を取得できたようです。ただし交通事故の多発により、現在では実地試験が行われているとのこと。
一方、アメリカなどでは特に教習所といったものはなく、私有地などで練習します。また免許取得1年以上の人を助手席に乗せていれば、公道でも技能練習ができるそうです。日本は土地が狭く、個人的に練習できる場所がないといった点も免許取得事情に関係していることがわかります。こういった点を考慮に入れれば、日本での免許取得は世界的に見てもかなり難易度が高いと考えられます。
免許取得が難しい国、トップはクロアチア
まずは日本のランキングを確認しておきます。日本は難しい方から数えて21位です。免許取得に必要とする時間は60時間。これは全体からすると多い方です。一方、免許取得が可能になる年齢(18歳以上)は一般的です。試験に必要な費用は日本円で1500円(約15ドル)と安いです(教習費用は含まれていません)。これをもとに他国の状況を見てみましょう。資料においてもっとも免許取得が困難な国はクロアチアとなっています。クロアチアで運転免許を取得するには平均で約85時間を要し、学科テストや視力テスト、医療テストなども必須です。また、他国に比べてずば抜けているのは試験にかかる費用です。試験を受けるためには、ドル換算で1,288ドル(日本円でおよそ13万円前後)を支払う必要があります。
この次に難しいのはブラジルです。60時間のレッスン(45時間の学科レッスンと15時間の実地レッスン)が義務づけられています。また試験に合格したのちの1年間は一時的な運転許可証が発行され、こののち1年後に正式な免許が発行されるとのこと。また、試験はDETRAN(ブラジルの運輸省)が推奨する診療所で行われる健康調査と心理行動・学科試験をクリアする必要があります。こういった試験を受けるためにはドル換算で平均295ドル程度(およそ3万円前後)がかかるとのこと。
メキシコは書類と手数料のみで免許取得が可能
一方で、最も運転免許取得が容易とされているのはメキシコです。実地試験はありません。また2018年以前までは学科テストもなかったそうです。現在では一部の州を除き、書類と手数料(48ドル)だけで運転免許を取得できます。また運転免許が取得できる年齢は15歳からとかなり若いです。一部の州では筆記試験・技能試験があるようですが、それでも10問中7問正解すれば合格とかなり緩いようです。もっと言えばメキシコ国内ではどの国の運転免許も通用するという話もあります。メキシコに次いで簡単と評価されているのは中東のカタール。実地試験と学科試験はありますが、14歳から免許を取得できます。また試験にかかる費用は41ドル(4000円前後)。全体平均の半分程度です。ちなみにインド(現在のランキングでは14位)はメキシコと同様、以前はお金を払うだけで運転免許を取得できたようです。ただし交通事故の多発により、現在では実地試験が行われているとのこと。
日本では実質的に教習所通いが必須
先にも示しましたが日本はランキング上の順位(難しい方から)は21位、試験を受けるときにかかる費用は15ドルと示されていますが、ここには教習費用といったものは含まれていません。日本でも他の多くの国と同様、試験を突破すれば免許を取ることは可能で、教習所通いは必須ではありません。しかし、実際にはほとんどの人が教習所に通います。時期や期間によってかかる金額は変わりますが、教習費用はおおよそ20万円から30万円かかることを考えれば、免許取得の経済的なハードルは実はけっこう高いと考えられます。また、試験内容としても他国に比べて比較的難しいようです。一方、アメリカなどでは特に教習所といったものはなく、私有地などで練習します。また免許取得1年以上の人を助手席に乗せていれば、公道でも技能練習ができるそうです。日本は土地が狭く、個人的に練習できる場所がないといった点も免許取得事情に関係していることがわかります。こういった点を考慮に入れれば、日本での免許取得は世界的に見てもかなり難易度が高いと考えられます。
<参考サイト>
The Easiest & Hardest Countries to Learn to Drive - Global Zutobi Index|Zutobi
https://zutobi.com/us/driver-guides/the-easiest-and-hardest-countries-to-learn-to-drive
世界で最も免許取得が簡単/難しい国はどこ? 日本は簡単?難しい?|乗り物ニュース
https://trafficnews.jp/post/119672/
免許不要や免得取得に4年かかる国も?!日本より運転免許取得が簡単な国・難しい国|CarMe
https://car-me.jp/articles/4909
教習所に行かないの?国によって違う、世界の運転免許取得方法|あの国で留学
https://anokuni.com/article/drivers-license/
The Easiest & Hardest Countries to Learn to Drive - Global Zutobi Index|Zutobi
https://zutobi.com/us/driver-guides/the-easiest-and-hardest-countries-to-learn-to-drive
世界で最も免許取得が簡単/難しい国はどこ? 日本は簡単?難しい?|乗り物ニュース
https://trafficnews.jp/post/119672/
免許不要や免得取得に4年かかる国も?!日本より運転免許取得が簡単な国・難しい国|CarMe
https://car-me.jp/articles/4909
教習所に行かないの?国によって違う、世界の運転免許取得方法|あの国で留学
https://anokuni.com/article/drivers-license/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
自分を豊かにする“教養の自己投資”始めてみませんか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
ハミルトン経済学の継承者クレイのビジョンと歴史的影響
米国派経済学の礎…ハミルトンとクレイ(2)クレイの米国システム
歴史への回帰――トランプ第2次政権がその復活を標榜するのは、1820年代に登場したヘンリー・クレイの「米国システム」だった。そこには高関税、国内インフラの開発、第二合衆国銀行の設立という3つの柱があった。それによって、1...
収録日:2025/05/15
追加日:2025/07/15
胆のう結石、胆のうポリープ…胆のうの仕組みと治療の実際
胆のうの病気~続・がんと治療の基礎知識(1)胆のうの役割と胆石治療
消化にとって重要な臓器「胆のう」。この胆のうにはどのような仕組みがあり、どのような病気になる可能性があるのだろうか。その機能、役割についてあまり知る機会のない胆のう。「サイレントストーン」とも呼ばれる、見つけづ...
収録日:2024/07/19
追加日:2025/07/14
青春期は脳のお試し期間!?社会的ニッチェと信頼の形成へ
今どきの若者たちのからだ、心、社会(2)思春期の成長、青春の脳
思春期にからだが急激に成長することを「思春期のスパート」と呼ぶ。先行して大きくなった脳にからだを追いつかせるための戦略である。脳はそれ以上大きくならないが、脳内の配線が変化する。そうした青春期の脳の実態を知るた...
収録日:2024/11/27
追加日:2025/07/12
イエスも法華経のアバター?「全世界救済」の具体像を示す
おもしろき『法華経』の世界(7)真の救済に向かう
『法華経』の原題は「サッダルマ・プンダリーカ・スートラ」といい「白蓮の正しい教え」を表す。想像を超えた長い年月、無数のアバターを通して『法華経』が目指すのは真の救済である。それゆえキリスト教のイエスも「久遠実成...
収録日:2025/01/27
追加日:2025/07/13
行動経済学の教科書に出てくる面白い具体例…デコイ効果
ビジネス・エコノミクス(4)行動経済学の活用<前編>
20年ほど前には異端として見られていた行動経済学が、非常に重要な意味を持っていることが分かってきた。行動経済学は、人びとの行動は必ずしも合理的でないことを踏まえた議論で、消費者の癖を利用しつつ、モノの売買やマーケ...
収録日:2021/12/09
追加日:2022/03/10