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世界のベスト「レストラン」ランキング
1,000人以上の食の専門家の投票によって選ばれ“料理界のアカデミー賞”ともいわれる「世界のベストレストラン50」。2022年で20年目を迎える当ランキングのトップ50の中に、日本のレストランが4軒ランクインしました。
また料理の美味しさだけでなく、料理に込められたストーリーやメッセージ性、シェフのコミュニケーション能力、SDG’sへの意識といった点も重要視されており、レストラン評価で有名なミシュランとは一線を画すものとなっています。
それではさっそく、2022年のトップ10入りしたレストランを見ていきましょう。
<世界のベストレストラン50(2020年)>
1位: 『Geranium』(デンマーク/コペンハーゲン)
2位: 『Central』(ペルー/リマ)
3位: 『Disfrutar』(スペイン/バルセロナ)
4位: 『Diverxo』(スペイン/マドリード)
5位: 『Pujol』(メキシコ/メキシコシティ)
6位: 『Asador Etxebarri』(スペイン/アトクソンド)
7位: 『A Casa do Porco』(ブラジル/サンパウロ)
8位: 『Lido 84』(イタリア/ガルドーネ リヴィエーラ)
9位: 『Quintonil』(メキシコ/メキシコシティ)
10位:『Le Calandre』(イタリア/ルバーノ)
(『The World's 50 Best Restaurants』より)
1位はデンマークのコペンハーゲンにある『Geranium(ゼラニウム)』でした。自然豊かな公園を見下ろす建物の8Fにあるこのお店は、ミシュランでも7年連続三つ星を獲得しているという、まさに名実ともにトップクラスのレストランです。2022年1月から肉料理の提供をやめ、すべて地元の野菜や魚を使った植物性のメニューに変わったことでも注目を集めました。もともとシェフ自身が家で肉を食べないライフスタイルを送っていたため、店のメニューもそれに合わせた形となったようです。
ちなみに前年1位だった『Noma(ノーマ)』(※前回王者は投票対象外)もまたデンマークのお店で、今回でデンマークのレストランが2年連続で1位に輝いたことになります。
2位はペルー・リマにある『Central(セントラル)』。南米アマゾンの山の恵み、ペルー海域でとれる海の幸をふんだんに使い、祖国ペルーの伝統料理を提供しています。店は夫婦で経営しており、妻のレオンは2021年の「世界最高の女性シェフ」にも選ばれたという超実力者。夫のマルティネス氏は2022年7月に東京の紀尾井町に『MAZ(マス)』という店をオープンさせたことでも知られています。
3位はスペイン・バルセロナの『Disfrutar(ディスフルタール)』。過去に5回「世界のベストレストラン50」第1位に輝いた伝説のレストラン『エル・ブリ』で修行した、3名のシェフが取り仕切るレストランです。店名のDisfrutarとは「楽しむ」という意味で、その名が示す通り独創的でダイナミックなメニューが魅力的。美しくも大胆な食材の組み合わせは、「ジェットコースターに乗るような、スリリングな美食体験」と評されています。
最も高ランクだった日本のレストランは、20位の東京・神宮前の創作懐石料理店『傳(でん)』。シェフの長谷川在佑氏が手がける懐石料理は、伝統的でありながらも遊び心にあふれており、紙箱に入れた鶏の唐揚げ『傳タッキー』といった、美味しいだけでなく“楽しさ”“居心地の良さ”を存分に体験できる店として評価されました。同店は、同年の「アジアのベストレストラン50」で第1位を受賞しており、名実ともに日本が世界に誇る至高のレストランです。
30位には、東京・外苑前のフランス料理店『Florilège(フロリレージュ)』がランクイン。川手寛康氏がオーナーシェフを務め、オープンキッチンと16席のカウンター席のみというこぢんまりと落ち着いた雰囲気の店です。フレンチと和食を融合させた創作料理は、食材と、それを生み出す生産者への思いに満ちた11のテーマに沿って提供されているといいます。
41位には、大阪のフランス料理店『La Cime(ラシーム)』がランクイン。今回初のエントリーにして、大阪の店で唯一のTOP50内という快挙を達成しました。オーナーシェフの高田裕介氏はフランスのパリで修行し、2010年に同店を開業。フランス料理とは何か、料理とは何かを根本的に問いかける“稽古照今(けいこしょうこん/昔のことを学び、今に活かすの意)”の精神を込めた、芸術性の高い創作料理が話題です。
そして45位にランクインしたのが、東京・南青山の『Narisawa(ナリサワ)』。2009年から10年連続で同ランキング内に選出されているという世界でも指折りの有名店で、オーナーシェフは2010年「世界で最も影響力あるシェフ」にも選ばれた成澤由浩氏。料理は日本の原風景である里山を皿の上に表現する「イノベーティブ里山キュイジーヌ」(革新的里山料理)というコンセプトで提供されています。
いかがでしたか。いずれのお店の料理も、味はもちろん、盛り付けだけ見ても心奪われること間違いなしの逸品ばかり。気になる方は、ぜひ各店のHPをチェックしてみてくださいね!
「世界のベストレストラン50」とは
「世界のベストレストラン50」は各国の料理人や美食家、レストラン経営者といった飲食関係者の投票によって作成されます。過去1年半の間に投票者が訪れた自国とそれ以外の店、あわせて10軒ずつが対象で、昨今はアワードの人気が高まり、「アジアのベスト50」「ホスピタリティアワード」など、細分化されてきています。また料理の美味しさだけでなく、料理に込められたストーリーやメッセージ性、シェフのコミュニケーション能力、SDG’sへの意識といった点も重要視されており、レストラン評価で有名なミシュランとは一線を画すものとなっています。
それではさっそく、2022年のトップ10入りしたレストランを見ていきましょう。
<世界のベストレストラン50(2020年)>
1位: 『Geranium』(デンマーク/コペンハーゲン)
2位: 『Central』(ペルー/リマ)
3位: 『Disfrutar』(スペイン/バルセロナ)
4位: 『Diverxo』(スペイン/マドリード)
5位: 『Pujol』(メキシコ/メキシコシティ)
6位: 『Asador Etxebarri』(スペイン/アトクソンド)
7位: 『A Casa do Porco』(ブラジル/サンパウロ)
8位: 『Lido 84』(イタリア/ガルドーネ リヴィエーラ)
9位: 『Quintonil』(メキシコ/メキシコシティ)
10位:『Le Calandre』(イタリア/ルバーノ)
(『The World's 50 Best Restaurants』より)
1位はデンマークのコペンハーゲンにある『Geranium(ゼラニウム)』でした。自然豊かな公園を見下ろす建物の8Fにあるこのお店は、ミシュランでも7年連続三つ星を獲得しているという、まさに名実ともにトップクラスのレストランです。2022年1月から肉料理の提供をやめ、すべて地元の野菜や魚を使った植物性のメニューに変わったことでも注目を集めました。もともとシェフ自身が家で肉を食べないライフスタイルを送っていたため、店のメニューもそれに合わせた形となったようです。
ちなみに前年1位だった『Noma(ノーマ)』(※前回王者は投票対象外)もまたデンマークのお店で、今回でデンマークのレストランが2年連続で1位に輝いたことになります。
2位はペルー・リマにある『Central(セントラル)』。南米アマゾンの山の恵み、ペルー海域でとれる海の幸をふんだんに使い、祖国ペルーの伝統料理を提供しています。店は夫婦で経営しており、妻のレオンは2021年の「世界最高の女性シェフ」にも選ばれたという超実力者。夫のマルティネス氏は2022年7月に東京の紀尾井町に『MAZ(マス)』という店をオープンさせたことでも知られています。
3位はスペイン・バルセロナの『Disfrutar(ディスフルタール)』。過去に5回「世界のベストレストラン50」第1位に輝いた伝説のレストラン『エル・ブリ』で修行した、3名のシェフが取り仕切るレストランです。店名のDisfrutarとは「楽しむ」という意味で、その名が示す通り独創的でダイナミックなメニューが魅力的。美しくも大胆な食材の組み合わせは、「ジェットコースターに乗るような、スリリングな美食体験」と評されています。
ランク入りした日本のレストラン4軒
世界に名だたるレストラントップ50の中には、日本のレストランも見事ランクインを果たしています。その4軒のレストランをご紹介しましょう。最も高ランクだった日本のレストランは、20位の東京・神宮前の創作懐石料理店『傳(でん)』。シェフの長谷川在佑氏が手がける懐石料理は、伝統的でありながらも遊び心にあふれており、紙箱に入れた鶏の唐揚げ『傳タッキー』といった、美味しいだけでなく“楽しさ”“居心地の良さ”を存分に体験できる店として評価されました。同店は、同年の「アジアのベストレストラン50」で第1位を受賞しており、名実ともに日本が世界に誇る至高のレストランです。
30位には、東京・外苑前のフランス料理店『Florilège(フロリレージュ)』がランクイン。川手寛康氏がオーナーシェフを務め、オープンキッチンと16席のカウンター席のみというこぢんまりと落ち着いた雰囲気の店です。フレンチと和食を融合させた創作料理は、食材と、それを生み出す生産者への思いに満ちた11のテーマに沿って提供されているといいます。
41位には、大阪のフランス料理店『La Cime(ラシーム)』がランクイン。今回初のエントリーにして、大阪の店で唯一のTOP50内という快挙を達成しました。オーナーシェフの高田裕介氏はフランスのパリで修行し、2010年に同店を開業。フランス料理とは何か、料理とは何かを根本的に問いかける“稽古照今(けいこしょうこん/昔のことを学び、今に活かすの意)”の精神を込めた、芸術性の高い創作料理が話題です。
そして45位にランクインしたのが、東京・南青山の『Narisawa(ナリサワ)』。2009年から10年連続で同ランキング内に選出されているという世界でも指折りの有名店で、オーナーシェフは2010年「世界で最も影響力あるシェフ」にも選ばれた成澤由浩氏。料理は日本の原風景である里山を皿の上に表現する「イノベーティブ里山キュイジーヌ」(革新的里山料理)というコンセプトで提供されています。
いかがでしたか。いずれのお店の料理も、味はもちろん、盛り付けだけ見ても心奪われること間違いなしの逸品ばかり。気になる方は、ぜひ各店のHPをチェックしてみてくださいね!
<参考サイト>
・The World's 50 Best Restaurants(William Reed)
https://www.theworlds50best.com/list/1-50
・2022年「世界のベストレストラン50」に東京から3店舗がランクイン(Time Out)
https://www.timeout.jp/tokyo/ja/news/three-tokyo-restaurants-are-in-the-worlds-50-best-restaurants-2022-072022
・2022年版「世界のベストレストラン50」が発表。日本は『傳』が20位、『Florilège』が30位(Foodist)
https://www.inshokuten.com/foodist/article/6570/
・日本は4軒「世界のベストレストラン50」が注目の訳(東京経済ONLINE)
https://toyokeizai.net/articles/-/608973
・2022年「世界のベストレストラン50」発表、日本からは過去最高の4店がランクイン(料理王国)
https://cuisine-kingdom.com/22worldbest50
・The World's 50 Best Restaurants(William Reed)
https://www.theworlds50best.com/list/1-50
・2022年「世界のベストレストラン50」に東京から3店舗がランクイン(Time Out)
https://www.timeout.jp/tokyo/ja/news/three-tokyo-restaurants-are-in-the-worlds-50-best-restaurants-2022-072022
・2022年版「世界のベストレストラン50」が発表。日本は『傳』が20位、『Florilège』が30位(Foodist)
https://www.inshokuten.com/foodist/article/6570/
・日本は4軒「世界のベストレストラン50」が注目の訳(東京経済ONLINE)
https://toyokeizai.net/articles/-/608973
・2022年「世界のベストレストラン50」発表、日本からは過去最高の4店がランクイン(料理王国)
https://cuisine-kingdom.com/22worldbest50
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