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DATE/ 2022.10.17

果汁100%ジュースを一目で見分ける方法

 ジュースには果汁10%や果汁30%、果汁100%などさまざまありますが、果物本来の味を楽しみたいと思うなら果汁100%を選びたいという人も多いのではないでしょうか。実は文字情報を見なくても、果汁100%のジュースを簡単に見分ける方法があるのです。

果実の断面が使われているかどうか

 果物の断面がパッケージに使われていたら果汁100%ジュースと判断することができます。というのも、果物ジュースのパッケージに関しては、果実飲料等の表示に関する公正競争規約及び施行規則によって細かいルールが定められています。例えば、「ジュースと表記できるのは果汁100%のもののみで、果汁10~100%未満の場合には果汁入り飲料、10%未満の場合には清涼飲料水と表記する必要がある」といったルールも決められているのです。

 その中に、「果汁100%のジュース以外は果物の断面や果物から雫がしたたる様子を表現してはいけない」というルールがあります。そのため、果物の断面や、果物から雫がしたたる様子が描かれていれば、果汁100%のジュースであるとすぐ判断することができます。

 ただし、ジュース以外のお酒や紅茶などはその限りでないので、見分ける際にはあくまでもジュースにしか該当しないことを覚えておいてください。また、この他にも果汁5%未満、無果汁のものについては果物のイラストを載せることすらできないなど、さまざまなルールが定められています。

「ストレート」と「濃縮還元」の違い

 果汁100%の見分け方がわかりましたが、100%ジュースでも「ストレート」と「濃縮還元」といった種類に分けることができます。どんな違いがあるのかをご紹介しましょう。

 「ストレート」は果物から搾ったそのままのこと。何の加工もせず、余計なものを足したりもしないので、日持ちがしなかったり運送コストが割高という難点はありますが、果実本来の味を楽しむことができます。

 「濃縮還元」は果物から搾った果汁から水分を飛ばして濃縮させたあと、再び水を加えて元の濃度へ還元させること。加工することで日持ちを長くして運送コストを抑えることはできますが、もともとの果物の風味が損なわれてしまうので砂糖を加えるなどの加工を行うことも。ストレートに比べて風味が落ちてしまうのはやむをえないといえます。

 ストレートであれ濃縮還元であれ、100%ジュースというからには素材そのものだろうと思われがちですが、実はこうした違いがあるのでジュースを選ぶ際には参考にしてみてください。

<参考サイト>
・果実飲料等の表示に関する公正競争規約及び施行規則(2019年6月)
https://www.jfftc.org/rule_kiyaku/pdf_kiyaku_hyouji/fruit_drink.pdf
・ジュースのパッケージでわかる果汁の割合 - RINGBELL BLOG
https://blog.ringbell.co.jp/entry/juce01
・《山形の極み》プレミアムデザートジュース | リンベル 日本の極み
https://www.ringbell.co.jp/kiwami/etc/yamagatanokiwami.html#section03
・石川県金沢市のフルーツ専門店-HORITA / 果汁100%ジュース「濃縮還元」「ストレート」の違いを解説
https://www.e-horita.co.jp/column/column_20200908_4

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