社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
大きいのに「ミニバン」?車の名称のなぜ
「ミニバン」には安定した人気があります。トヨタ「アルファード」「ヴォクシー」「シエンタ」、日産「エルグランド」「セレナ」、ホンダ「ステップワゴン」「フリード」、三菱「デリカ」などなど「ミニバン」に分類される車はたくさんあり、大きさもさまざまです。トヨタ「シエンタ」や日産「セレナ」などは5ナンバーで比較的コンパクトなので、「ミニバン」と呼んで特に違和感はないと思われるのですが、トヨタ「アルファード」や日産「エルグランド」などになると車体も大きく、「ミニ」という語感に違和感も生じます。ではなぜこれらは全て「ミニバン」と呼ばれるのでしょうか。
これが大人気になりました。このヒットによってGMもミニバンを売り出します。このGM「シボレー・アストロ」は全長4805mm、全幅1960mm、排気量4.3リッター。フルサイズに比べればそれなりに小さくなっています。このあたりからこのサイズの車を「ミニバン」と呼ぶようになったようです。つまりアメリカでの「ミニバン」とは、小型のキャンピングトレーラーのことです。ここから日本でも同程度の大きさの車を「ミニバン」と呼ぶことになったようです。つまり「ミニ」はアメリカ基準での相対的な「ミニ」です。
ちなみに日本では、全長4.8m、全幅1.8mを超えるサイズ(トヨタ「アルファード」「ヴェルファイア」、日産「エルグランド」など)を「ビッグサイズ」や「Lサイズ」とよび、全長4.7m以下、全幅1.7m以下のもの(トヨタ「シエンタ」、ホンダ「フリード」など)を「コンパクトミニバン」や「Sサイズ」と呼ぶ分け方もあるようです。ただし、このあたりも明確な定義があるわけではありません。
「ミニバン」と似たサイズで「ステーションワゴン」と呼ばれるものもあります。「ミニバン」よりも車高の低い車です。たとえばトヨタ「カローラフィールダー」や日産「ウイングロード」、スバル「レヴォーグ」、マツダ「アテンザワゴン」、ホンダ「シャトル」などが該当します。これは「セダン」から派生したタイプです。乗り込むスペースとラゲッジスペースを一体化させて、より荷物の積載に関して融通が効く作りになっています。もともとセダンから派生していることもあり、乗車人数は少なめの設定です。
現状では「ミニバン」の方が人気はあるようですが、「ステーションワゴン」には多くの荷物を積める割に比較的燃費が良いという点や、高速走行時やカーブでの安定性が高く、ミニバンよりも車酔いしにくいというメリットもあります。また、ラゲッジスペースが広いことから車中泊などでも快適性が保たれることから、使い方によってはなかなか使い勝手のいい車とも言えるのではないでしょうか。
「ミニバン」はアメリカ基準
アメリカではキャンピングトレーラーのことを「キャラバン」と呼びます。「キャラバン」は短縮されて俗に「バン」と呼ばれるそうです。フルサイズの「バン(キャラバン)」は全長5m以上、全幅2m以上で、排気量は5リッターから7リッターというかなり大きな車です。1980年代になると、クライスラーの一部門であるダッジが、この「バン」を一回り小型化したコンパクトなワンボックスカー「ダッジ・キャラバン」を売り出します。これが大人気になりました。このヒットによってGMもミニバンを売り出します。このGM「シボレー・アストロ」は全長4805mm、全幅1960mm、排気量4.3リッター。フルサイズに比べればそれなりに小さくなっています。このあたりからこのサイズの車を「ミニバン」と呼ぶようになったようです。つまりアメリカでの「ミニバン」とは、小型のキャンピングトレーラーのことです。ここから日本でも同程度の大きさの車を「ミニバン」と呼ぶことになったようです。つまり「ミニ」はアメリカ基準での相対的な「ミニ」です。
ちなみに日本では、全長4.8m、全幅1.8mを超えるサイズ(トヨタ「アルファード」「ヴェルファイア」、日産「エルグランド」など)を「ビッグサイズ」や「Lサイズ」とよび、全長4.7m以下、全幅1.7m以下のもの(トヨタ「シエンタ」、ホンダ「フリード」など)を「コンパクトミニバン」や「Sサイズ」と呼ぶ分け方もあるようです。ただし、このあたりも明確な定義があるわけではありません。
「ミニバン」と「ステーションワゴン」の違い
一方で、日本で一般的に「バン」というと、荷物をたくさん載せる3列シートのワンボックス商用車という意味合いが強いです。イメージとしてはトヨタ「ハイエース」を思い浮かべるとピッタリでしょう。他にもトラックや軽自動車でも「バン」と呼ばれるものがあります。「ミニバン」同様、必ずしも「バン」には明確な定義があるわけではないようですが、世界的にも「バン(VAN)」は「商用・営業用の貨物自動車」という意味で使われる場合が多いようです。また、アメリカでは箱型の車はおおよそ「バン」と呼ばれるようです。「ミニバン」と似たサイズで「ステーションワゴン」と呼ばれるものもあります。「ミニバン」よりも車高の低い車です。たとえばトヨタ「カローラフィールダー」や日産「ウイングロード」、スバル「レヴォーグ」、マツダ「アテンザワゴン」、ホンダ「シャトル」などが該当します。これは「セダン」から派生したタイプです。乗り込むスペースとラゲッジスペースを一体化させて、より荷物の積載に関して融通が効く作りになっています。もともとセダンから派生していることもあり、乗車人数は少なめの設定です。
現状では「ミニバン」の方が人気はあるようですが、「ステーションワゴン」には多くの荷物を積める割に比較的燃費が良いという点や、高速走行時やカーブでの安定性が高く、ミニバンよりも車酔いしにくいというメリットもあります。また、ラゲッジスペースが広いことから車中泊などでも快適性が保たれることから、使い方によってはなかなか使い勝手のいい車とも言えるのではないでしょうか。
<参考サイト>
ミニじゃないのになぜ「ミニバン」と呼ぶの?|サニクリーンオートライフ
https://www.sanikleen.co.jp/autolife/topic/1121/
【意外と知らない】大きくても「ミニバン」と呼ぶのはなぜか?|WEB CARTOP
https://www.webcartop.jp/2016/08/47742/
バンの車の意味。ワゴンやトラックとの違い。車中泊におすすめ?|ZURICH
https://www.zurich.co.jp/car/useful/guide/cc-different-van-car/
バンとは?ミニバンとワゴンとの違いや人気モデル最新情報も|MOBY
https://car-moby.jp/article/car-life/useful-information/van-explanation/
ミニじゃないのになぜ「ミニバン」と呼ぶの?|サニクリーンオートライフ
https://www.sanikleen.co.jp/autolife/topic/1121/
【意外と知らない】大きくても「ミニバン」と呼ぶのはなぜか?|WEB CARTOP
https://www.webcartop.jp/2016/08/47742/
バンの車の意味。ワゴンやトラックとの違い。車中泊におすすめ?|ZURICH
https://www.zurich.co.jp/car/useful/guide/cc-different-van-car/
バンとは?ミニバンとワゴンとの違いや人気モデル最新情報も|MOBY
https://car-moby.jp/article/car-life/useful-information/van-explanation/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
自分を豊かにする“教養の自己投資”始めてみませんか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
歴史作家・中村彰彦先生に学ぶ歴史の探り方、活かし方
編集部ラジオ2025(29)歴史作家の舞台裏を学べる
この人生を生きていくうえで、「歴史」をひもとくと貴重なヒントにいくつも出会えます。では、実際にはどのように歴史をひもといていけばいいのか。
今回の編集部ラジオでは、歴史作家の中村彰彦先生がご自身の方法論...
今回の編集部ラジオでは、歴史作家の中村彰彦先生がご自身の方法論...
収録日:2025/10/17
追加日:2025/11/27
命は光なのだ…曼荼羅を読み解いて見えてくる空海のすごさ
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(6)曼荼羅の世界と未来のネットワーク
最終話では、金剛界曼荼羅と胎蔵界曼荼羅を読み解いていく。鎌田氏は、この2つの曼荼羅は「粒子性」と「波動性」だという。そして空海は、この2つの曼荼羅や『秘蔵宝鑰』の冒頭の詩を通じて「命は光なのだ」ということを明示し...
収録日:2025/03/03
追加日:2025/11/27
日本は素晴らしい歴史史料の宝庫…よい史料の見つけ方とは
歴史の探り方、活かし方(1)歴史小説と史料探索の基本
「歴史を探索していく」とは、どういうことなのだろうか。また、「歴史を活かしていく」とはどういうことなのだろうか。歴史作家の中村彰彦氏に、歴史を探り、活かしていく方法論を、具体的に教えてもらう本講義。第一話は、歴...
収録日:2025/04/26
追加日:2025/11/14
日本企業が世界のビジネスに乗り遅れた要因はオウンゴール
内側から見たアメリカと日本(6)日本企業の敗因は二つのオウンゴール
日本企業が世界のビジネスに乗り遅れた主な要因として、二つのオウンゴールを挙げる島田氏。その一つとして台湾のモリス・チャン氏によるTSMC立ち上げの話を取り上げるが、日本はその動きに興味を示さず、かつて世界を席巻して...
収録日:2025/09/02
追加日:2025/11/25
熟睡のために――認知行動療法とポジティブ・ルーティーン
熟睡できる環境・習慣とは(1)熟睡のための条件と認知行動療法
「熟睡とは健康な睡眠」だと西野氏はいうが、健康な睡眠のためには具体的にどうすればいいのか。睡眠とは壊れやすいもので、睡眠に影響を与える環境要因、内面的要因、身体的要因など、さまざまな要因を取り除いていくことが大...
収録日:2025/03/05
追加日:2025/11/23


