テンミニッツ・アカデミー|有識者による1話10分のオンライン講義
会員登録 テンミニッツ・アカデミーとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2024.07.08

日本で最もアクセスの多いサイトは?

 ウェブサイトは画面と世界をつなぐ窓、さまざまな情報が並んでいます。検索エンジンはもとより、新聞・ニュース、SNS、ショッピング、エンターテイメント……。さまざまなコンテンツがありますが、訪れる人が多いサイトとはどういったサイトなのでしょうか。ここではニューヨークに本部を置くウェブ調査分析会社SimilarWebが公表しているデータでのランキングから状況を見てみましょう。

アクセスランキングトップ10

 以下は2022年12月4日時点における、日本国内からのウェブサイトアクセスランキングトップ10です。右側はサイトのジャンルです。

1位 google.com  コンピュータエレクトロニクスと技術 > 検索エンジン
2位 yahoo.co.jp ニュース&メディアパブリッシャー
3位 docomo.ne.jp コンピュータエレクトロニクスと技術 > 情報通信
4位 youtube.com アート&エンターテインメント > ストリーミング&オンラインTV
5位 twitter.com コンピュータエレクトロニクスと技術 > ソーシャルメディアネットワーク
6位 news.yahoo.co.jp ニュース&メディアパブリッシャー
7位 amazon.co.jp Eコマース & ショッピング > マーケットプレイス
8位 rakuten.co.jp Eコマース & ショッピング > マーケットプレイス
9位 wikipedia.org 参照資料 > 辞書と百科事典
10位 google.co.jp コンピュータエレクトロニクスと技術 > 検索エンジン

 1位は言わずと知れたGoogle.comです。また10位には日本でのローカルサービスであるGoogle.co.jpがランクインしています。Googleは検索エンジンとしてもはや揺るぎないシェアを獲得しています。Google.comはグローバルランキング(世界全体でのアクセスランキング)でも1位。世界でもっともアクセス数の多いサイトです。Google.comのアクセス全体に占める日本からのアクセスは3.68%となっています。

 続いて2位はヤフー(Yahoo! JAPAN)。日本のヤフーはアメリカのYahoo!とソフトバンクの合弁会社として1996年に設立されました。日本のインターネットサイトの草分け的ポータルサイトです。アクセスの97.85%は日本国内からです。ちなみにアメリカのYahoo!は独自の検索エンジンを使用していますが、日本のYahoo! JAPANの検索エンジンはGoogleを使用しています。つまり、カスタマイズされた広告などの部分を除けば、検索結果はGoogleと同じです。

 3位はドコモ。NTTドコモのオフィシャルウェブサイトです。キャリアとして契約者数が多いことに加えて、ポイントサービスとしてもdポイント利用者数もかなり増えている様子です。他にもdTVでの動画配信事業、ドコモでんきの電力事業、メタバース事業への参入など、ドコモはさまざまな分野へ進出しています。アクセスの99.18%は日本からです。

4位YouTube、5位Twitter

 そのほか、ストリーミング &オンラインTV(動画配信サービス)からはYouTubeが4位です。グローバルランキングでは2位。ちなみに国内での同ジャンル2位はnicovideo.jp(国内全体でのラインキングは19位)、3位はnhk.or.jp(国内全体でのラインキング28位)となっています。5位のTwitterは現在のXのことで、グローバルランキングは4位。やや特徴的な点はアクセス全体に占める日本からのアクセスが14.99%と1位であるアメリカの25.37%に次いで多い点です。

 この点に関しては、Twitterを買収したイーロン・マスクCEOが2022年の11月に「ツイッターはアメリカ中心に見えるかもしれないが、むしろ日本中心だ」と述べたことも話題となりました。たしかに、同じアメリカのサービスである1位のGoogleでは、日本からのアクセスが3.68%でした。この点で比較すると、Twitterは日本からのアクセスがかなりのシェアを占めていることがわかります。

「Pixiv」12位、「小説家になろう」15位

 他にも少し広く見てみると、12位(グローバルランキング86位)にはpixiv.net、15位(グローバルランキング155位)にはsyosetu.comというサイトが入っています。pixiv.netは「Pixiv(ピクシブ)」、イラストや漫画をメインとした投稿サイトです。syosetu.comは「小説家になろう」という小説などの投稿サイトです。

 この辺りはイラストや創作などのクリエイティブな分野に興味がある人で知らない人はいない、といった感じのコンテンツかもしれません。Pixivは文字よりもイラストが多いことが理由か、海外からもそれなりのアクセスがあります。実際の数値としては、日本国内からのアクセスは61.87%、ついで韓国から4.34%、中国4.06%、アメリカ3.63%、台湾3.05%となっています。

グローバルランキングトップ5

 ということで世界全体でのアクセス数を示す、グローバルアクセスランキングも少し見てみましょう。以下、トップ5です。

1位 google.com コンピュータエレクトロニクスと技術 > 検索エンジン
2位 youtube.com アート&エンターテインメント > ストリーミング&オンラインTV
3位 facebook.com コンピュータエレクトロニクスと技術 > ソーシャルメディアネットワーク
4位 twitter.com コンピュータエレクトロニクスと技術 > ソーシャルメディアネットワーク
5位 instagram.com コンピュータエレクトロニクスと技術 > ソーシャルメディアネットワーク

 このあたりは想像通りといった感触でしょうか。SNSはやはりなかなか利用者が多いようです。一方、5位までのうち、Google、YouTubeはGoogle社のサービス。ちなみに6位は中国国内でアクセス数1位のbaidu.com(バイドゥ・検索エンジン)となっています。日本国内でアクセス数2位のYahoo! JAPANはグローバルランキングでは15位、同3位のdocomo.ne.jpはグローバルランキング24位となっています。

<参考サイト>
上位ウェブサイトランキング|similarweb
https://www.similarweb.com/ja/top-websites/japan/
米Yahoo!が社名変更 Yahoo!JAPANはどうなる?|ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1701/10/news113.html
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
より深い大人の教養が身に付く 『テンミニッツTV』 をオススメします。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,500本以上。 『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

米長邦雄のアンラーニング、弟子の弟子になってV字成長

米長邦雄のアンラーニング、弟子の弟子になってV字成長

経験学習を促すリーダーシップ(2)経験から学ぶ力

人が成長していくために重要な経験学習。その学習サイクルを適切に回していくためには、「経験から学ぶ力」が必要になる。ではそこにはどのような要素があるのか。ストレッチ、リフレクション、エンジョイメントという3要素と、...
収録日:2025/06/27
追加日:2025/09/17
松尾睦
青山学院大学 経営学部経営学科 教授
2

日本と各国の比較…税負担は低いが社会保障の負担は高い

日本と各国の比較…税負担は低いが社会保障の負担は高い

続・日本人の「所得の謎」徹底分析(1)各国の財政と国民負担

国民の税負担を増やすか、政府の財政支出を増やすか。前回の講義《日本人の「所得の謎」徹底分析》に続き、見解の分かれる日本の財政に関する議論を今一度整理し、見通しを与える当講義。まずは日本の財政と国民の負担の現在地...
収録日:2025/07/10
追加日:2025/09/17
養田功一郎
元三井住友DSアセットマネジメント執行役員 YODA LAB代表 金融・経済・歴史研究者
3

地球上の火山活動の8割を占める「中央海嶺」とは何か

地球上の火山活動の8割を占める「中央海嶺」とは何か

海底の仕組みと地球のメカニズム(1)海底の生まれるところ

海底はどうやってできるのか。なぜ火山ができるのか。プレートが動くのは地球だけなのか。またそれはどうしてか。ではプレートは海底の動きの全てを説明できるのか。地球史規模の海底の動きについて、海底調査の実態から最新の...
収録日:2020/10/22
追加日:2021/05/02
沖野郷子
東京大学大気海洋研究所教授 理学博士
4

外交とは何か…いかに軍事・内政と連動し国益を最大化するか

外交とは何か…いかに軍事・内政と連動し国益を最大化するか

外交とは何か~不戦不敗の要諦を問う(1)著書『外交とは何か』に込めた思い

外交とは国益を最大化しなければいけないのだが……。35年にもわたる外交官経験を持つ小原氏が8年がかりで書き上げた著書『外交とは何か 不戦不敗の要諦』(中公新書)。小原氏曰く、外交とは「つかみどころのないほど裾野が広い...
収録日:2025/04/15
追加日:2025/09/05
小原雅博
東京大学名誉教授
5

「国際月探査」とは?アルテミス合意と月探査の意味

「国際月探査」とは?アルテミス合意と月探査の意味

未来を知るための宇宙開発の歴史(9)宇宙開発を継続するための国際月探査

現在の宇宙開発は「国際月探査」を合言葉に掲げている。だが月は人類の移住先にも適さず、探査にさほどメリットがない。にもかかわらずなぜ「月探査」が目標として掲げられているのか。それは冷戦後、宇宙開発の目標を失った各...
収録日:2024/11/14
追加日:2025/09/16
川口淳一郎
宇宙工学者 工学博士