社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
意外と知らない「贈り物のタブー」
冠婚葬祭からお中元、お歳暮、結婚祝い、快気祝いなど、贈り物をする機会は意外と多いものです。相手が喜ぶものなら何でもいいと思いがちですが、実は贈るにはふさわしくないもの、タブーとされているものがあり、気をつけなければなりません。
今回は、贈り物として選ぶべきではないもの、ふさわしくないものをご紹介します。
また花の中でも、シクラメンは「死」「苦」の音が入っていること、ツバキは散る際に花がまるごとボトリと落ちてしまう様子から縁起が悪いとされ、キクの花は葬儀で使われる仏花を連想させます。これらの花を含めるのは避けましょう。
※なお、最近は花や花瓶の水に存在する緑膿菌への感染症予防の観点から、生花の持ち込みそのものを禁止する病院が増えています。ご注意ください。
同様に赤い花や赤い布といった赤色のアイテムも「火」や「血」を想起させます。アクセントとして使う分には問題ないですが、できる限り祝い事やお見舞いに持っていくのは控えましょう。
同じく目上の人に贈るものとしてタブー視されているのが筆記用具です。万年筆や羽ペンなどはプレゼントの定番として人気ですが、筆記用具を贈るという行為は本来、先生が生徒に「これを使って今後も励んでくれ」といった餞別のイメージが強く、たとえ高級品であっても目上の人や尊敬する相手に贈るのは失礼と考える人が多いです。
語呂合わせや使用法などからタブーとされるものが多いですが、もちろん相手によっては気にしないという人もいますので、気心知れた相手ならあらかじめ欲しいもののリクエストを聞いておく、というのもよいでしょう。
またタブー視されていたものだとしても、時代やシチュエーションによって違う解釈をする場合もあり(櫛は「解きほぐすもの」、刃物は「災いを断ち切る」など)ここで紹介したものすべてが、必ずしも絶対ダメというわけではありません。
贈り物のマナーとしてタブーには十分留意すべきですが、やはり最後の決め手は相手を思う気持ち、真心になるでしょう。自分と相手、双方が気持ち良くなるような贈り物を心がけたいですね。
今回は、贈り物として選ぶべきではないもの、ふさわしくないものをご紹介します。
櫛
櫛は「く(苦)」「し(死)」と読めることから、冠婚葬祭全般においてタブーな贈り物とされます。包丁やはさみなどの刃物
刃物は「縁を切る」「関係を断ち切る」という意味につながってしまいますので、結婚祝いなどおめでたい日の贈り物には不向きだといわれます。ハンカチ
ハンカチは和名で「手巾(てぎれ、しゅきん)」と読み、絶縁を意味する「手切れ」につながります。中でも白のハンカチは死者の顔にかける白布の印象と結びつくため、プレゼントとして贈るのはふさわしくないといわれています。お見舞いに鉢植え
入院した人へのお見舞いに花を持って行く人は多いと思いますが、鉢植えを持っていくのはNGです。根が張っている=「根付く」=「寝付く」につながり、また切り花よりも長持ちすることから「病気が長引く」ことを連想させてしまいます。また花の中でも、シクラメンは「死」「苦」の音が入っていること、ツバキは散る際に花がまるごとボトリと落ちてしまう様子から縁起が悪いとされ、キクの花は葬儀で使われる仏花を連想させます。これらの花を含めるのは避けましょう。
※なお、最近は花や花瓶の水に存在する緑膿菌への感染症予防の観点から、生花の持ち込みそのものを禁止する病院が増えています。ご注意ください。
火や血を連想させるもの
ライターや灰皿、キャンドル、花火といった火に関連するアイテムは、そのまま炎や火事に直結するため、結婚祝いや新築祝いなどの贈り物には不適切です。同様に赤い花や赤い布といった赤色のアイテムも「火」や「血」を想起させます。アクセントとして使う分には問題ないですが、できる限り祝い事やお見舞いに持っていくのは控えましょう。
目上の人に履物、筆記用具を贈る
靴やスリッパなどの履物、靴下の類いは「足で踏みつける」行為につながること、また文字通り「下に見る」という意味にも捉えられかねないので、特に年長の人や目上の人のプレゼントとするのは避けたいところです。同じく目上の人に贈るものとしてタブー視されているのが筆記用具です。万年筆や羽ペンなどはプレゼントの定番として人気ですが、筆記用具を贈るという行為は本来、先生が生徒に「これを使って今後も励んでくれ」といった餞別のイメージが強く、たとえ高級品であっても目上の人や尊敬する相手に贈るのは失礼と考える人が多いです。
解釈によって意味が変わるものも
以上、贈り物のタブーとなるものを紹介しました。語呂合わせや使用法などからタブーとされるものが多いですが、もちろん相手によっては気にしないという人もいますので、気心知れた相手ならあらかじめ欲しいもののリクエストを聞いておく、というのもよいでしょう。
またタブー視されていたものだとしても、時代やシチュエーションによって違う解釈をする場合もあり(櫛は「解きほぐすもの」、刃物は「災いを断ち切る」など)ここで紹介したものすべてが、必ずしも絶対ダメというわけではありません。
贈り物のマナーとしてタブーには十分留意すべきですが、やはり最後の決め手は相手を思う気持ち、真心になるでしょう。自分と相手、双方が気持ち良くなるような贈り物を心がけたいですね。
<参考サイト>
・押さえておこう贈り物の「タブー」 ふさわしいプレゼントの選び方(RING BELL「ギフトコンシェルジュ」)
https://www.ringbell.co.jp/giftconcierge/5475
・もっと喜んでもらいたいから。贈り物の【マナー】と【タブー】を覚えておこう(キナリノ)
https://kinarino.jp/cat6/25316
・押さえておこう贈り物の「タブー」 ふさわしいプレゼントの選び方(RING BELL「ギフトコンシェルジュ」)
https://www.ringbell.co.jp/giftconcierge/5475
・もっと喜んでもらいたいから。贈り物の【マナー】と【タブー】を覚えておこう(キナリノ)
https://kinarino.jp/cat6/25316
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
より深い大人の教養が身に付く 『テンミニッツTV』 をオススメします。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
習近平への権力集中…習近平思想と中国の夢と強国強軍
習近平―その政治の「核心」とは何か?(1)習近平政権の特徴
国際社会における中国の動きに注目が集まっている。新冷戦ともいわれる米中摩擦が激化する中、2021年7月に中国共産党は創立100周年を迎えた。毛沢東以来、初めて「思想」という言葉を党規約に盛り込んだ習近平。彼が唱える「中...
収録日:2021/07/07
追加日:2021/09/07
大統領選が10年早かったら…全盛期のヒラリーはすごすぎた
内側から見たアメリカと日本(5)ヒラリーの無念と日米の半導体問題
ヒラリー・クリントン氏の全盛期は、当時夫のクリントン氏が大統領だった2000年代だったという島田氏。当時、ダボス会議での彼女の発言が全米の喝采を浴びたそうだが、およそ10年後、大統領選挙でトランプ氏と対峙した際、彼女...
収録日:2025/09/02
追加日:2025/11/24
熟睡のために――認知行動療法とポジティブ・ルーティーン
熟睡できる環境・習慣とは(1)熟睡のための条件と認知行動療法
「熟睡とは健康な睡眠」だと西野氏はいうが、健康な睡眠のためには具体的にどうすればいいのか。睡眠とは壊れやすいもので、睡眠に影響を与える環境要因、内面的要因、身体的要因など、さまざまな要因を取り除いていくことが大...
収録日:2025/03/05
追加日:2025/11/23
知ってるつもり、過大評価…バイアス解決の鍵は「謙虚さ」
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(3)認知バイアスとの正しい向き合い方
人間がこの世界を生きていく上で、バイアスは避けられない。しかし、そこに居直って自分を過大評価してしまうと、それは傲慢になる。よって、どんな仕事においてももっとも大切なことは「謙虚さ」だと言う今井氏。ただそれは、...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/11/16
不動産暴落、大企業倒産危機…中国経済の苦境の実態とは?
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(7)不動産暴落と企業倒産の内実
改革開放当時の中国には技術も資本もなく、工場を建てる土地があるだけだった。経済成長とともに市民が不動産を複数所有する時代となり、地価は高騰し続けた。だが、習近平政権による総量規制は不動産価格を低下させ、消費低迷...
収録日:2025/07/01
追加日:2025/10/16


