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運転中に地震が起きたらどうすべき?
日本では、日々かなりの地震が発生しています。数字で見ると、2021年に起きた震度1以上の地震は2,424回、2022年は1,964回となっています。また震度4以上の大きな地震に絞ると2021年には54回、2022年には51回発生しています。これだけ発生していれば、車を運転している時に遭遇するリスクは決して低くありません。運転中に地震に遭遇したらどういう対処をすればいいのでしょう。
1、揺れにハンドルをとられないよう、ハンドルをしっかり握る。
2、ハザードランプを付けて、後続車などに注意を促す。
3、減速しゆっくりと道路の左端に寄せて停車する。
4、停車したらカーラジオ等で地震情報や交通情報を聞く(慌てて外に出ない)。
5、避難の必要が生じた場合、車はできるだけ道路外の場所に移動させる。
6、車を置いて避難する際は、窓を閉めてエンジンを切り、サイドブレーキを引いておく。このときキーを付けたままにする(もしくは運転席などのわかりやすい場所に置いておく)。ドアはロックしない。
以上が、運転中に地震に遭遇した際にとる行動です。災害時は緊急車両や救援車両が通行することが考えられます。一番大きなポイントは車を置いて非難するときには「キーを置いていく」ことかと思われます。緊急車両の走行で邪魔になった場合、車を移動させる必要があるためです。また車内に氏名と連絡先を書いたメモを残し、車検証を持ち出すと、あとで車の所有権確認がスムーズというアドバイスもあります。もしキーがない車が妨げになった場合は、災害対策基本法により車を破損し移動させることができることになっています。
「車を置いて避難する必要があるかどうか」という点については、左側に寄って停車した後、ラジオやテレビ、スマートフォンなどで緊急地震速報をよく確認して判断しましょう。もしそのまま車の運転を続けた場合、火災や道路の陥没、崩落、高架の倒壊といった二次災害に巻き込まれるリスクがあります。例外としては、津波から避難する緊急の場合が考えられます。ただし、このときもできる限り状況を確認する必要はあります。
この先も日本では、「南海トラフ」や「千島海溝」といった場所での大きな地震が起きるリスクがあります。NHKの資料(2020年版)によると、今後30年間で「激しい揺れ(震度6弱以上)」の地震が起きる確率はかなり高いようです。たとえば北から順に70%以上のところをピックアップすると以下の通り。北海道根室市(80%)、北海道釧路市(71%)、茨城県水戸市(81%)、静岡県静岡市(70%)、高知県高知市(75%)、徳島県徳島市(75%)。状況によっては車を置いて避難する必要が生じる場合もあります。「エンジンキーは付けたままドアはロックせずに避難する」このことを今のうちに覚えておきましょう。
地震発生からの手順、とるべき行動とは
警察庁の資料をベースに、JAFや自動車保険などが提供する資料をまとめると、車を運転中に地震に遭遇したときとるべき行動手順は次のように言うことができそうです。1、揺れにハンドルをとられないよう、ハンドルをしっかり握る。
2、ハザードランプを付けて、後続車などに注意を促す。
3、減速しゆっくりと道路の左端に寄せて停車する。
4、停車したらカーラジオ等で地震情報や交通情報を聞く(慌てて外に出ない)。
5、避難の必要が生じた場合、車はできるだけ道路外の場所に移動させる。
6、車を置いて避難する際は、窓を閉めてエンジンを切り、サイドブレーキを引いておく。このときキーを付けたままにする(もしくは運転席などのわかりやすい場所に置いておく)。ドアはロックしない。
以上が、運転中に地震に遭遇した際にとる行動です。災害時は緊急車両や救援車両が通行することが考えられます。一番大きなポイントは車を置いて非難するときには「キーを置いていく」ことかと思われます。緊急車両の走行で邪魔になった場合、車を移動させる必要があるためです。また車内に氏名と連絡先を書いたメモを残し、車検証を持ち出すと、あとで車の所有権確認がスムーズというアドバイスもあります。もしキーがない車が妨げになった場合は、災害対策基本法により車を破損し移動させることができることになっています。
「車を置いて避難する必要があるかどうか」という点については、左側に寄って停車した後、ラジオやテレビ、スマートフォンなどで緊急地震速報をよく確認して判断しましょう。もしそのまま車の運転を続けた場合、火災や道路の陥没、崩落、高架の倒壊といった二次災害に巻き込まれるリスクがあります。例外としては、津波から避難する緊急の場合が考えられます。ただし、このときもできる限り状況を確認する必要はあります。
今後30年間で震度6弱以上の地震が起きる確率は高い
ただ、実際地震が起きたときにこういった行動がとれる人は、多くないかもしれません。東京海上日動の記事によると、2016年に熊本地震(震度6強)が発生したときには、約2割程度が停車せずに走行を続けたそうです。また調査対象となった270人のうち、エンジンキーを付けたままドアロックせずに待避する行動がとれた人は12人となっています。つまり、望ましい退避行動がとれたのは全体の4%程度ということになります。この先も日本では、「南海トラフ」や「千島海溝」といった場所での大きな地震が起きるリスクがあります。NHKの資料(2020年版)によると、今後30年間で「激しい揺れ(震度6弱以上)」の地震が起きる確率はかなり高いようです。たとえば北から順に70%以上のところをピックアップすると以下の通り。北海道根室市(80%)、北海道釧路市(71%)、茨城県水戸市(81%)、静岡県静岡市(70%)、高知県高知市(75%)、徳島県徳島市(75%)。状況によっては車を置いて避難する必要が生じる場合もあります。「エンジンキーは付けたままドアはロックせずに避難する」このことを今のうちに覚えておきましょう。
<参考>
令和4年(2022 年)の地震活動について|気象庁
https://www.jma.go.jp/jma/press/2301/12a/2212jishin2022.pdf
大地震が発生したときに運転者がとるべき措置│警視庁
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/seibi2/saigaiji/daizisinnunntennsya.html
走行中に大地震に遭遇したとき、適切な退避行動をとれますか?│東京海上日動
https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/world/guide/drive/201903.html
[Q]クルマを運転中、大きな地震の発生や緊急地震速報があったらどうすべき?│JAF
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-natural/subcategory-another/faq232
運転中に地震に遭遇した場合の対処法│ソニー損保
https://www.sonysonpo.co.jp/auto/guide/agde931.html
運転中に、地震を感じたら|国土交通省 中部地方整備局 静岡国道事務所
https://www.cbr.mlit.go.jp/shizukoku/bosai/gratto/unten.html
地震動予測地図 震度6弱以上 各地のリスク|NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/special/saigai/natural-disaster/natural-disaster_10.html
令和4年(2022 年)の地震活動について|気象庁
https://www.jma.go.jp/jma/press/2301/12a/2212jishin2022.pdf
大地震が発生したときに運転者がとるべき措置│警視庁
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/seibi2/saigaiji/daizisinnunntennsya.html
走行中に大地震に遭遇したとき、適切な退避行動をとれますか?│東京海上日動
https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/world/guide/drive/201903.html
[Q]クルマを運転中、大きな地震の発生や緊急地震速報があったらどうすべき?│JAF
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-natural/subcategory-another/faq232
運転中に地震に遭遇した場合の対処法│ソニー損保
https://www.sonysonpo.co.jp/auto/guide/agde931.html
運転中に、地震を感じたら|国土交通省 中部地方整備局 静岡国道事務所
https://www.cbr.mlit.go.jp/shizukoku/bosai/gratto/unten.html
地震動予測地図 震度6弱以上 各地のリスク|NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/special/saigai/natural-disaster/natural-disaster_10.html
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