テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2025.02.21

春の健康管理でやってはいけない4つの習慣

春は暖かな陽気とともに、新しい生活が始まる季節です。しかし、この時期は気温や環境の変化により体に負担をかけやすいため、健康面で注意が必要です。特にシニア世代が春を健康的に過ごすには、避けたい習慣がいくつかあります。

 今回は「春の健康管理でやってはいけない4つの習慣」と、その対策について具体的に解説します。

寒暖差対策を軽視する

 春は日中は暖かくても、朝晩には冷え込むことが多く、1日の寒暖差が大きいのが特徴です。この温度差を甘く見ると、自律神経の乱れから体調を崩しやすくなります。

 特にシニア世代は体温調節機能が低下しているため、寒暖差の影響を受けやすいと言われています。

【こんな行動は避けたい】
・「今日は暖かいから」と薄着だけで外出する
・入浴はシャワーだけで済まそうとする

 脱ぎ着しやすい服装を選び、外出時には寒暖差に柔軟に対応しましょう。また、自宅では朝晩の冷え込みに備え、暖房やブランケットを活用するのも有効です。

 また、お風呂ではシャワーだけでなく、湯舟につかって体を芯から温めると、リラックス効果も得られます。この時ヒートショックで体調を崩さないよう、浴室をしっかり暖めてから入浴しましょう。

急に運動量を増やす

 暖かくなり、運動を始めたくなる春。しかし、冬の間に体を動かす機会が少なかった人が、急に運動量を増やすのは危険です。筋肉や関節に過剰な負担がかかり、ケガをしたり体調を崩したりするリスクが高まります。

【こんな行動は避けたい】
・長時間のウォーキングやランニングをいきなり始める
・ストレッチや準備運動を怠る

 運動を始める際は、軽いストレッチや短時間のウォーキングからはじめ、慣れてきたら少しずつ運動量を増やすといったように、体に急な負荷をかけすぎない方法で行いましょう。運動後はストレッチや水分補給も忘れずに。続けることで、健康を維持する基盤が整います。

花粉症対策を後回しにする

 春といえば花粉症のシーズン。症状が出てから慌てて対策を始めても、十分な効果を得られないことがあります。特に免疫力が低下しやすいシニア世代は、花粉症が悪化しやすいため注意が必要です。

【こんな行動は避けたい】
・天気が良い日にマスクなしで外出する
・花粉を家の中に持ち込むことを気にしない

 外出時には花粉症用のマスクやメガネを着用しましょう。帰宅後には衣類についた花粉を払う、手洗いやうがいを徹底するなど、花粉を家に持ち込まない工夫も重要です。
 室内では空気清浄機を活用するのもおすすめ。症状が重い場合は、早めに医師に相談しましょう。

偏った食生活をする

 春は新生活やイベントが多く、食生活が不規則になりがちです。この時期に栄養が偏ると免疫力が低下し、体調を崩しやすくなります。

 冬の間に蓄積した疲労を回復し、体調を整えるためにもバランスの取れた食事が不可欠です。

【こんな行動は避けたい】
・外食や、味付けの濃い惣菜に頼り切りになる
・炭水化物ばかりの偏った食事をする

 自分の体質に合わせて自炊するのが一番ですが、難しい場合でもできる限り、旬の野菜や食材を使った食事を選びましょう。例えば、菜の花や春キャベツ、タケノコなどは栄養価が高く、季節感も楽しめます。また、良質なタンパク質(魚、鶏肉、大豆製品など)を適度に摂取し、水分補給も心がけると、体内の代謝が活発になります。

些細な工夫で健康管理し、新しい季節を元気に楽しもう

 春は気温や環境が大きく変化する季節。特にシニア世代が健康的に過ごすためには、「寒暖差対策を軽視する」「急に運動量を増やす」「花粉症対策を後回しにする」「偏った食生活をする」といった、よくない習慣を避けることが大切です。

 一つひとつは些細な工夫に思えるかもしれませんが、積み重ねることで体調をしっかりと整えることができます。今年の春は健康管理によりいっそう気を配り、元気に新しい季節を楽しみましょう。

<参考サイト>
季節の変わり目にご注意を!~春の体調不良の予防と対策~│山梨県厚生連
https://www.y-koseiren.jp/special/health/3040
春に陥りやすい体調不良の原因と予防対策│THE OWNER
https://the-owner.jp/archives/20530
春の新生活・体調管理の注意ポイント│老木医院
https://www.oikiiin.com/newslist/about_sickness/6529/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
雑学から一段上の「大人の教養」はいかがですか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,400本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

未来が危ない…メガトレンドの変化が生み出す2100年の日本

未来が危ない…メガトレンドの変化が生み出す2100年の日本

第2の人生を明るくする労働市場改革(3)3つのメガトレンドの変化

「雇用は生産の派生需要」という言葉が経済学にはある。これは非常に重要な命題で、人や雇用が先ではなく、生産があって初めて雇用が生まれるという考え方だ。そして、経済の状況が変われば雇用環境も変化を余儀なくされるので...
収録日:2024/08/03
追加日:2025/02/21
宮本弘曉
一橋大学経済研究所教授
2

『講義録』を手にすれば学びの喜びは幾倍にも!

『講義録』を手にすれば学びの喜びは幾倍にも!

編集部ラジオ2025(3) テンミニッツTV講義録ご紹介

テンミニッツTVでは、これまで4冊の『テンミニッツTV講義録』を発刊してきました(2025年2月現在)。 もちろん、テンミニッツTVの講義を元に編集したものです。「だとすれば、テンミニッツTVで見ていれば、本は要らないのでは...
収録日:2025/02/14
追加日:2025/02/21
テンミニッツTV編集部
教養動画メディア
3

「コンプライアンス=法令遵守」ではない…実例が示す本質

「コンプライアンス=法令遵守」ではない…実例が示す本質

本質から考えるコンプライアンスと内部統制(1)「法令遵守」でリスクは管理できない

ビジネスに関わる者であれば必ず耳にしたことがあるであろう「コンプライアンス」という言葉。一般的には「法令遵守」と訳されることが多いが、そのような理解ではその本質を見落としてしまう。2019年のリクナビ事件とかんぽ生...
収録日:2023/01/16
追加日:2023/05/03
國廣正
弁護士・国広総合法律事務所パートナー
4

喜多川歌麿の美人画が革新的だったわけ…蔦重の戦略とは

喜多川歌麿の美人画が革新的だったわけ…蔦重の戦略とは

「江戸のメディア王」蔦屋重三郎の生涯(7)逆境を逆手にとった錦絵

さまざまな出版物のなかでも当時の花形だったのが、多色刷りの浮世絵である錦絵だ。さらなる躍進を目論む蔦重も、当然その錦絵に目をつけていたが、その参入の契機となったのは出版規制が厳しくなった松平定信時代だった。逆境...
収録日:2024/11/06
追加日:2025/02/20
堀口茉純
歴史作家
5

日本凋落の「7つの要因」と「10の復活大戦略」

日本凋落の「7つの要因」と「10の復活大戦略」

2025年、どん底日本を脱却する大戦略(1)日本が凋落した要因を総覧する

かねて島田晴雄先生は「40年周期説」を述べてこられた。1865年頃は、幕末の動乱期のどん底。そこから40年を経た1905年は、日本が日露戦争に勝利した年。しかし1945年に、日本は第二次世界大戦の敗戦で再びどん底に。1985年は日...
収録日:2025/01/21
追加日:2025/02/06
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授