テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2015.11.11

お金をかけずに心をクリーニング!潜在意識に働きかけるハワイ式問題解決法「ホ・オポノポノ」

 「あいつだけは許さない」「どこまであいつは自分勝手なんだ」「頭が悪い奴ばかり」……といった怒りの感情から、「どうせ自分なんて」「つまらない人生だ」「生きる目標が見つからない」などの後ろ向きな感情、忘れられない辛い出来事や悲しみなど、人はつねに何かの感情に縛られている。

 「喜怒哀楽」の「喜」と「楽」だけで生きていければいいのかもしれないが、そうは問屋がおろさない。会社組織に限らず、人が社会に関わりながら生きていく以上、誰もが「怒」と「哀」、つまりネガティブな感情ともうまくつきあわざるを得ないが、できれば平穏な心で過ごしたいものだ。

 そこでおすすめしたいのは4つの言葉で心をクリーニングするという方法。ただ「ごめんなさい」「許してください」「愛しています」「ありがとう」という言葉を心の中で唱えるだけという簡単なものだ。別に心を込めても込めなくてもいい。

 これは「ホ・オポノポノ」という古代ハワイに伝わる問題解決法を、モーナ・ナラマク・シメオナ氏(ネイティブハワイアンの伝統的高度医療専門家)が発展させ、ひとりでもできるシンプルなものにした「SITHホ・オポノポノ」によるもの。問題の原因を他人や社会のせいにしたり、解決を外に求めるのではなく、問題の原因は自分の中にあり、それを解決できるのは自分しかいないという考え方だ。

 ホ・オポノポノでは、問題の大元は潜在意識に貯められた遠い過去からの記憶が再生し続けていることにあると考える。その記憶を消去するために、日々、一瞬一瞬をクリーニングすることで、ゼロな状態の自分を保てるのだ。ゼロな状態の自分は、「こうあるべき」「こうすべき」といった既成概念や偏見から解き放たれ、自由な発想ができるようにもなる。

 本来、ホ・オポノポノは「本当の自分を取り戻し、生きる」ためにおこなうものだが、社会の荒波の中を泳ぎ、時には溺れそうになったり、自ら海の底へ落ちていきたくなるような感情の浮き沈みを感じる人たち、特にサラリーマンにとっても、「ゼロの状態を保つ方法」という点で大変有効だ。とにかく簡単でお金も時間もかからず、道具も何もいらないし、いつでもできる手軽さがいい。

 例えば、朝の通勤電車でイラッとしたとき、上司から理不尽な言葉を投げつけられたとき、些細な失敗をしてしまったときや、心配ごとがあるときに「ごめんなさい」「許してください」「愛しています」「ありがとう」という言葉を繰り返してみよう。言って損はない。ぜひお試しあれ。

<参考文献>
・『ホ・オポノポノ ライフ ほんとうの自分を取り戻し、豊かに生きる』(カマイリ・ラファエロヴィッチ著、平良アイリーン訳 講談社)
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
“社会人学習”できていますか? 『テンミニッツTV』 なら手軽に始められます。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

今や化学兵器の主流…「バイナリー」兵器とは?

今や化学兵器の主流…「バイナリー」兵器とは?

医療から考える国家安全保障上の脅威(3)NBC兵器をめぐる最新情勢

2006年ロシアのKGB元職員暗殺には「ポロニウム210」というNBC兵器が用いられた。これは、検知しやすいγ線がほとんど出ない放射線核種で、監視の目を容易にすり抜ける。また、2017年金正男氏殺害に使われた「VX」は、2種の薬剤を...
収録日:2024/09/20
追加日:2025/05/15
山口芳裕
杏林大学医学部教授
2

【会員アンケート】談論風発!トランプ関税をどう考える?

【会員アンケート】談論風発!トランプ関税をどう考える?

編集部ラジオ2025(8)会員アンケート企画:トランプ関税

会員の皆さまからお寄せいただいたご意見を元に考え、テンミニッツTVの講義をつないでいく「会員アンケート企画」。今回は、「トランプ関税をどう考える?」というテーマでご意見をいただきました。

第2次トランプ...
収録日:2025/05/07
追加日:2025/05/15
テンミニッツTV編集部
教養動画メディア
3

「法華経はSFだ!」というナラティブの神秘的体験

「法華経はSFだ!」というナラティブの神秘的体験

おもしろき『法華経』の世界(1)法華経はSFだ!

『法華経』といえば紀元1世紀から3世紀に成立したといわれる大乗仏教の代表的経典である。厳しい修行や哲学的思索を行う出家が中心だった当時のインド仏教に対し、誰もが平等に成仏できると説く『法華経』は画期的なものだった...
収録日:2025/01/27
追加日:2025/05/04
鎌田東二
京都大学名誉教授
4

運動では減らないコレステロール…食生活の見直しで対策を

運動では減らないコレステロール…食生活の見直しで対策を

健診結果から考える健康管理・新5カ条(5)コレステロールは運動では減らない

コレステロールは中性脂肪と混同されがちだが、まったく異なる性質の脂(あぶら)である。コレステロールには、消化酵素になるなど3つの使い道があるが、摂り過ぎると運動しても簡単になくならないため、血管の変化を引き起こし...
収録日:2025/01/10
追加日:2025/05/13
野口緑
大阪大学大学院医学系研究科 公衆衛生学 特任准教授
5

生と死が明確に分かれていた…弥生人が生きていた世界とは

生と死が明確に分かれていた…弥生人が生きていた世界とは

弥生人の実態~研究結果が明かす生活と文化(9)弥生人の「生の世界」

弥生時代の衣食住には、いったいどんな文化があったのだろうか。土器やスタンプ痕の分析から浮かび上がる弥生人が生きていた世界、その生活をひもとくと、農耕の発展の経路や死生観など当時のさまざまな文化の背景が見えてくる...
収録日:2024/07/29
追加日:2025/05/14
藤尾慎一郎
国立歴史民俗博物館 名誉教授