DATE/ 2026.08.17

シャンプーで何本抜けたら危険?

 シャンプーしたあと抜け毛の多さにハッとした、という経験はないでしょうか。もちろん毛髪は生え変わるサイクルがあるので、シャンプーで毛が抜けるのは自然なことです。この生え変わりが正常の範囲内であれば、毛が薄くなることはありません。ただし、気をつけた方がいい場合もあります。ではどのくらいの抜け毛の量が正常なのでしょうか。

髪の成長期は2年から6年

 髪の毛は毛包と呼ばれる組織の中で作られています。髪の毛が作られるときにはまずは頭皮に栄養が運ばれ、毛母細胞と呼ばれる細胞が分裂、分化し、毛髪となり毛が伸びていきます。この時期が成長期です。この期間が2年から6年ほど続きますが、一般的に女性の方がやや長い傾向があるとされています。また、おおよそ頭髪の約85%から90%がこの成長期にあたるとのことです。

 その後、成長期が終わると細胞分裂のスピードが緩やかになる「退行期」に入り、少しずつ毛は抜けていきます。この退行期がおよそ2~3週間続いたあと、細胞分裂が完全に止まる「休止期」に入ります。この間、毛包は活動を停止し、次の成長期に向けた準備段階に入っています。この期間がおよそ2~3ヶ月続きます。こうしてまた準備が整ったところから髪が生えてきますが、その成長スピードは1ヶ月でおよそ1センチメートル程度とのこと。

1日50本から100本の毛髪が生え変わっている

 このようなサイクルを経て髪は生え変わります。日本人の毛髪はおよそ10万本程度で、そのうち10%程度(1万本程度)が休止期です。およそこれが3ヶ月(90日から100日程度)続いたと想定すると、単純計算で日に100本程度抜けるということになります。実際には個人差や体調による差異も大きいですが、おおよそ健康な成人の抜け毛本数は平均50本から100本程度です。

 また1日のさまざまな場面で毛は抜けていますが、特にシャンプー時がもっとも抜ける量が多いタイミングだと考えられます。ここからおおよそ自分の抜け毛が正常な範囲かどうかが確認できます。大きくいって、シャンプーしている時に抜ける量が男女ともに約30本から60本程度の場合、正常な範囲での抜け毛と考えていいのではないでしょうか。

細く短い抜け毛には要注意

 これを上回る場合には、いくつかの要因が考えられます。男性の場合は男性ホルモンの影響によるものの場合があります。AGA(男性型脱毛症)の場合、髪が太く長く育つ前に抜けるという特徴があります。つまり細い短い髪の毛が多く抜けている場合、何かしらAGAに関する問題が起きている可能性はあります。

 女性の場合、男性ホルモンの影響よりも、加齢、ストレス、生活習慣の乱れ、妊娠、出産、更年期、といったライフイベントに伴う変動が考えられます。特に女性では40代以降で増えてくる「女性型脱毛(female pattern hair loss)」もあります。この場合、髪が抜ける一方で、細くコシのない髪が増えてくるようです。

 つまり、男女ともに細く短い抜け毛が目立つようになった場合には、何かしらトラブルが発生している可能性も考えられます。まずは栄養バランスの整った「食事」と、質の高い「睡眠」をとることが第一です。また、ストレスが自律神経のバランスを乱している可能性もあります。ストレスコントロールについて、なにか対策を考えてみる必要はあるかもしれません。

<参考サイト>
・銀座総合美容クリニック|AGA治療における男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインとは
https://www.gincli.jp/column/aga-guidelines/
・AGAメディカルケアクリニック|シャンプー時の抜け毛、平均本数は?何本から危険?男女別・季節別の目安
https://agacare.clinic/iroha/ikumouzai/symptoms/shampoo-hair-loss-average-amount/
・大正製薬製品情報サイト|髪の毛が抜ける適正量は? 正常な抜け毛と注意すべきサイン
https://brand.taisho.co.jp/regenne/contents/032/
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