テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2015.11.15

あなたの名刺交換、形式ばっていませんか?―ビジネスに活かせる名刺交換の方法

 新入社員の頃、初めて持った自分の名刺がうれしくてドキドキしたり、渡し方や受け取り方によってパーソナリティが伝わってしまうことを上司から教えられ、名刺交換のたびに緊張していたのは、はるか昔……になっているビジネスマンの方々へ。「名刺交換は最大のビジネスチャンス」ということをあらためて思い出してほしい。

 名刺交換時の印象で仕事の進み方が大きく変わることがあるのは言うまでもない。ここでは一般的な決まり事ではなく、相手に好印象を与え、新しい仕事のきっかけ作りや、ビジネスパートナーとのコミュニケーションに役立つ名刺交換術をお教えしたい。

名刺を渡す時

1:爪の手入れはOK?

 意外と名刺交換の時に人の目がいくのが指先だ。いくらきちんと挨拶ができていても不潔な印象を与えてしまってはすべてがムダになる。日頃から指先の手入れだけをしっかりして清潔さを維持するようにしておこう。

2:はっきりと聞き取りやすい声で話す

 つい名刺を渡すという動作に気を取られ、モゴモゴと話してしまう人が多い。名刺はあくまでも伝える情報を文字にした、記憶用のメモでしかないので、渡す時には少し高めの声で、相手が聞き取りやすいようにはっきりとした声で名乗ることが大事。緊張している時は早口になりがちなので、あえてゆっくりと、落ち着いて話すことを心がけよう。

名刺を受け取る時

1:名刺の情報を瞬時に読み取り、アウトプットする準備を

 名刺は会話のきっかけの宝庫だ。その場の空気を和らげたり、緊張をほぐすための会話のきっかけになり得る文字情報を瞬時に読み取って、受け取った時には、相手にひと言でも質問したり、話しかける癖をつけよう。

2:相手の目を見ながら、とにかく笑顔

 印象づけるためには、まず目線を合わせること。かつ、微笑みかける。相手によっては、それだけで距離がぐっと縮まることもある。互いに忙しい時間を割いてその場を共有しているのだから「お時間をいただきありがとうございます」という感謝の気持ちを持ちながらスマイルだ。相手だけでなく、自分の緊張した心もほぐしてくれる効果があるのでぜひお試しを。

名刺入れ

名刺入れにも気配りを

 名刺のデザインは会社の定型なので工夫のしようがないが、名刺入れ選びは個人の自由だ。気の利いたデザインや材質にするだけで相手の印象はずいぶん変わる。安物でボロボロの名刺入れを持っていると「この人、仕事大丈夫かな」と不安を与えることも。ビジネスマンの気配りポイントである靴と同じくらい気を遣ってほしい。オシャレな名刺入れは「素敵な名刺入れですね」と相手の言葉を引き出すきっかけにもなるのでオススメだ。

 さらにいえば、名刺交換後の行動にも気をつけたいところ。できる人ほど御礼メールを送るなど、後のケアが丁寧だ。全員には難しいとしても、「これは!」と思う人には、先方からメールが来る前に先にアクションを起こそう。

 名刺交換という絶好のアピールタイムを無難な対応でこなすだけではもったいない。ぜひチャンスを活かしてビジネスに役立てたいものだ。

~最後までコラムを読んでくれた方へ~
雑学から一段上の「大人の教養」はいかがですか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

なぜ『ホトトギス』に注目?江藤淳の「リアリズムの源流」

なぜ『ホトトギス』に注目?江藤淳の「リアリズムの源流」

AI時代に甦る文芸評論~江藤淳と加藤典洋(2)江藤淳の「リアリズムの源流」

文芸評論を再考するに当たり、江藤淳氏の「リアリズムの源流」を振り返ってみる。一般的に日本で近代小説が始まった起源は坪内逍遥だといわれるが、江藤氏はそれに疑問を呈す。そして注目したのが、夏目漱石の「坊ちゃん」であ...
収録日:2025/04/10
追加日:2025/07/02
與那覇潤
評論家
2

ヨーロッパとは?地図で読み解く地政学と国際政治の関係

ヨーロッパとは?地図で読み解く地政学と国際政治の関係

地政学入門 ヨーロッパ編(1)地図で読むヨーロッパ

国際政治の戦略を考える上で今やかかせない地政学の視座。今回のシリーズではヨーロッパに焦点を当て、地政学の観点から情勢分析をする。第1話目では、まず地政学の要点をおさらいし、常に揺れ動いてきた「ヨーロッパ」という領...
収録日:2025/02/28
追加日:2025/05/05
小原雅博
東京大学名誉教授
3

アジア的成熟国家モデルづくりへ、日本が目指すべき道とは

アジア的成熟国家モデルづくりへ、日本が目指すべき道とは

日本の財政と金融問題の現状(4)日本が目指すべき成熟国家への道

機関投資家や経営者の生の声から日本の金融市場の問題点を見ていくと、リスクマネーを供給するための市場づくりや人材育成等の課題が浮き彫りになる。良質なスタートアップ企業を育てるにはどうすればいいのか。今こそアジア的...
収録日:2025/04/13
追加日:2025/07/01
木下康司
元財務事務次官
4

「イエス・キリスト」という名前の本当の意味は?

「イエス・キリスト」という名前の本当の意味は?

キリスト教とは何か~愛と赦しといのち(1)「イエス」とは一体誰なのか

キリスト教とは何か。「文明の衝突」が世界中で現実化する中、この問題は日本人にとっても重要なものになっている。上智大学神学部教授・竹内修一氏は、「キリスト教とは何か」という問いは、同時に「イエスとは誰なのか」も意...
収録日:2016/12/26
追加日:2017/02/28
竹内修一
上智大学神学部教授
5

最悪のシナリオは?…しかしなぜ日本は報復すべきでないか

最悪のシナリオは?…しかしなぜ日本は報復すべきでないか

第2次トランプ政権の危険性と本質(8)反エリート主義と最悪のシナリオ

反エリート主義を基本線とするトランプ大統領は、金融政策の要であるFRBですらも敵対視し、圧力をかけている。このまま専門家軽視による経済政策が進めば、コロナ禍に匹敵する経済ショックが世界的に起こる可能性がある。最終話...
収録日:2025/04/07
追加日:2025/06/28
柿埜真吾
経済学者