社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
恋人の携帯を見たことがある女性は3割!盗み見の代償は?
SNSやメールのやり取り、通話履歴にプライベート写真。スマホの小さな端末には、「見られては困る」ものがいっぱい入っています。となると、恋人や夫婦の間でちょっとした疑惑を感じたとき、こっそり盗み見る誘惑にかられるのも、無理はありません。
でも、実際にどのぐらいの人がパートナーのスマホをチェックした経験があるのでしょうか?
同じ年の8月に同じ質問を女性会員に投げかけたマイナビニュースでは、回答に4段階の区別を設けています。結果は「一切見ない 78.3%」「ロック中にTOPに出るメッセージだけはチェックしてしまう 10.3%」「本人に断って全部見る 4.4%」「本人に内緒で全部見る 4.4%」となりました(回答者276人)。
思い当たる節のある男女は、「ロック」「盗み見の証拠写真を撮る」「履歴を消す」「GPS偽装」などのアプリ対策に走り、果てのないイタチごっこが始まってしまうのではないでしょうか。
こちらは「こっそり」とある以上、言い訳はできません。他人のスマホをのぞくのは「俺のものは俺のもの。おまえのものも俺のもの」という「ジャイアン」人格によるとも考えられますが、日本と英国ではパートナーを自分の所有物扱いする男女比は逆転しているのでしょうか。
ただしIDやパスワードを無断で使うと、「他人へのなりすまし」と見なされ、PCであれ携帯であれ「不正アクセス禁止法」の対象となります。捕まれば「3年以下の懲役または100万円以下の罰金」となってしまうのです。
でも、実際にどのぐらいの人がパートナーのスマホをチェックした経験があるのでしょうか?
男性の約1.8倍の女性が「はい」と答えた衝撃
以前、話題になったのは、Facebookを活用した婚活アプリを運営・開発するマッチアラーム(東京都港区)社が公開した数字です。「恋人の携帯、見たことがありますか」の問いに男性は19.2%、女性は34.0%が「はい」と回答しています(2014年9月、自社会員である20代・30代の独身男女2646人が対象)。同じ年の8月に同じ質問を女性会員に投げかけたマイナビニュースでは、回答に4段階の区別を設けています。結果は「一切見ない 78.3%」「ロック中にTOPに出るメッセージだけはチェックしてしまう 10.3%」「本人に断って全部見る 4.4%」「本人に内緒で全部見る 4.4%」となりました(回答者276人)。
「見られた?」対策アプリ導入のイタチごっこ
会員層の違いはあるものの、「Yes/No」2択の「はい」には、かなりの温度差があるということです。しかし、ヘッドラインで「女性の34%が見ている」と書き立てられると、つい「本人に内緒で」盗み見する姿が浮かんでしまいますね。思い当たる節のある男女は、「ロック」「盗み見の証拠写真を撮る」「履歴を消す」「GPS偽装」などのアプリ対策に走り、果てのないイタチごっこが始まってしまうのではないでしょうか。
見る側の心理は「おまえのものも俺のもの」?
それにしても、マイナビ・ニュースはなぜ女性会員限定のアンケート調査を行なったのでしょうか。英紙テレグラフによれば、2013年に英国で行なった調査では、女性の34%、男性の62%が「パートナーや元パートナーの携帯電話をこっそり見たことがある」の結果が出ています(交際相手や配偶者のいる英国の成人男女2081人が対象)。こちらは「こっそり」とある以上、言い訳はできません。他人のスマホをのぞくのは「俺のものは俺のもの。おまえのものも俺のもの」という「ジャイアン」人格によるとも考えられますが、日本と英国ではパートナーを自分の所有物扱いする男女比は逆転しているのでしょうか。
盗み見の代償はどうなるの?
「スマホや携帯の盗み見」は、もちろんプライバシーの侵害に当たりますが、少なくとも日本ではそれを根拠に法に訴えることはできません。夫婦間で「浮気を疑って、その証拠探しをした」場合などは正当な理由と認められ、かえって「不貞の証拠」に認定されるケースも多いといいます。ただしIDやパスワードを無断で使うと、「他人へのなりすまし」と見なされ、PCであれ携帯であれ「不正アクセス禁止法」の対象となります。捕まれば「3年以下の懲役または100万円以下の罰金」となってしまうのです。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
“社会人学習”できていますか? 『テンミニッツTV』 なら手軽に始められます。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
葛飾北斎と応為…画狂の親娘はいかに傑作へと進化したか
葛飾北斎と応為~その生涯と作品(1)北斎の画狂人生と名作への進化
浮世絵を中心に日本画においてさまざまな絵画表現の礎を築いた葛飾北斎。『富嶽三十六景』の「神奈川沖浪裏」が特に有名だが、それを描いた70代に至るまでの変遷が実に興味深い。北斎とその娘・応為の作品そして彼らの生涯を深...
収録日:2025/10/29
追加日:2025/12/05
健康診断の結果が悪い人が絶対にやってはいけないこと
健診結果から考える健康管理・新5カ条(1)血管をより長く守ることが重要な時代
健康診断の結果を現在の「病気の有無」だけに注目するのは、健康管理において不十分である。大事なことは、糖尿病、認知症、脳卒中、心筋梗塞など重篤な病気につながる共通点に着目していくこと。キーワードは「血管」である。...
収録日:2025/01/10
追加日:2025/04/15
なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(1)サイバー・フィジカル融合と心身一如
現代社会にとって空海の思想がいかに重要か。AIが仕事の仕組みを変え、超高齢社会が医療の仕組みを変え、高度化する情報・通信ネットワークが生活の仕組みを変えたが、それらによって急激な変化を遂げた現代社会に将来不安が増...
収録日:2025/03/03
追加日:2025/11/12
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
「重要思考」で考え、伝え、聴き、そして会話・議論する――三谷宏治氏が著書『一瞬で大切なことを伝える技術』の中で提唱した「重要思考」は、大事な論理思考の一つである。近年、「ロジカルシンキング」の重要性が叫ばれるよう...
収録日:2023/10/06
追加日:2024/01/24
深刻化する中国の人権問題…中国共産党の思惑と人権の本質
中国共産党と人権問題(1)中国共産党の思惑と歴史的背景
チベット、内モンゴル、新疆ウイグルなど、少数民族に対する深刻な人権侵害をめぐって欧米諸国から強い批判を浴びている中国。しかし、こうした人権問題は今に始まったことではない。中華人民共和国建国の経緯と中国共産党の思...
収録日:2021/10/15
追加日:2021/12/24


